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『国の代表2』
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ドラゴンを無事ペットにし、王都に向っていた。
「いやー。これならすぐ王都につくなー」
『それはよかった』
ドラゴンの背中に乗り、王都に向かう。
ドラゴンは、とても高い所から飛行するので、一般的には見えないらしい。
でも、今回は若干低空飛行だから、見える。
(パニックにならなきゃいいが・・・)
『城に行きたいから、城まで行ってくれるか?あとは自分で飛び降りるから』
『え?低空飛行とはいえ、この高さだぞ?怪我するんじゃ・・・?』
ドラゴンが心配してくれた。まぁそんなことより狼竜は、口調が変わったことに笑いをこらえていた。
『大丈夫だよ。そんな高くないし』
『そうか』
そろそろ着きそうだったので、降りる準備をする。
『あー。ここでいいや』
『えっ。だいぶ遠いけど・・・』
『まぁ、んじゃ、待っててね』
身体を前に倒し、落ちた。
「よっと」
体制が崩れたので、戻す。
空気抵抗が凄いので、大の字になりバランスを保つ。
「シオンそろそろ」
『おっけー』
シオンの力で風を1層厚くする。
『はい』
「サン、キュー!」
空気そのもの自体を固くし、移動する。
「ほっ、よっ」
壁を蹴りあげる形にして移動して行く。なかなか難しく、気を抜けば落下する。
「シオン。2層にして」
『はーい』
2層にしたその空気層を、思い切り蹴る。勢い余って三回転くらいしたが、無事王都上空に着けた。
「あとは降りるだけか」
そのまま風に身を任せ、落下する。
(直前でひねって足つくか)
風に任せたせいか、まっすぐは降りないものの徐々に降りていく。
「よっと」
落下した勢いと、重力でまず一般人なら即死レベルのパラシュート無しスカイダイビング(クッションなし)を成功させた。
「さて、と」
(門番に言わなくていいのかな?まぁ、いいか)
当然のように扉を開け、中に入る。
「侵入者だぁぁ!!」
警備員が叫んだ。
「なにいどこだ!」
侵入者という言葉に反応し、あたりを見渡す。と、いっても、どこにも侵入者などいなかった。
(あれ?侵入者いなくね?)
すると、狼竜を囲むように兵士たちが立ちふさがる。
「侵入者って・・・俺?」
物凄いジャンプ。兵士達を飛び越えて、猛ダッシュした。
その瞬間、鬼ごっこが開始された。捕まっても鬼にならないデスゲーム。
「逃げたぞ!追え!追えぇ!!」
「ちょ、ねえ!まじで誤解だから!」
狼竜はトリッキーな動きをして、挟み撃ちされても、逃げ切った。
「よし、ここに入ってやりすごそう」
扉があり、中に入る。すると、王の娘さん、ナナさんがちょうどブラホックをつけているところだった。ちなみに、色は白。
「えっ」
ナナさんが驚いた顔をする。
「あっ、いや!誤解だ!空から入ったから兵士に追われてて、あの、少しかくまってくれない?」
「・・・」
ナナさんは無言で鍵を閉めた。
「うふっ。元々狼竜さんには、興味がありました。嫁入り前の身体を大部分見られたので、もうお嫁にいけませんわ。狼竜さんい・が・い♪」
「oh・・・」
じりじりと、壁際に追い込まれる。
(終わる・・・。婿にされる・・・)
「な、ナナさん。お父さんはどこにいるの?」
「お父様でしたら、王の間にいるでしょう。あら?もしかして、もうご挨拶ですか?うふっ」
「え?なんの?」
「なんのって、もう、狼竜さんたら。結婚の挨拶でしょう?」
「いや、ちげーよ。呼ばれてんだよ」
「あら、残念です」
「・・・お前も、行く?」
「はい。お供します」
(ふぅ。よかったぁぁあ)
でも、結局道がわからないから、ナナに連れて行ってもらう。
「着きましたわ」
「お、ありがとう」
中に入ると、王とレイがいた。
「やあ狼竜くん。久しいな」
(結構最近だが・・・)
「それで、早速なんだが、狼竜くんにアルバスの代表になってほしいんじゃ」
「え?」
(アルバスの代表?)
「世界には、七ヶ国、国がある。そこで1番を決める大会があるんじゃ。それに出て欲しい。どうじゃ?」
(国同士の、1番同士の戦い・・・)
「わかりました。やります」
「うむ。では登録をしておこう」
『国同士の戦いか。楽しそうだな』
王牙が話しかけてくる。
『だな。燃えてきた』
『ところで、さっきからレイ?が狼竜のことジロジロ見てるぞ』
『え?』
レイを見ると、確かに見られていた。顔を見ると、目をそらされる。
「??」
「あ、それはそうと、狼竜くん」
「はい?」
「国代表に選んだわけだけど、実はそれ、3人なんだよね」
「はあ」
「それで、4人いるわけで・・・」
「えっ」
「その席かけて、戦ってくれない?」
「・・・」
(まじか。確定じゃあ無いんだね・・・)
「わかりました。要は、勝てばいいんですね?」
「うむ」
国代表を決めるため、戦うことになった。
「いやー。これならすぐ王都につくなー」
『それはよかった』
ドラゴンの背中に乗り、王都に向かう。
ドラゴンは、とても高い所から飛行するので、一般的には見えないらしい。
でも、今回は若干低空飛行だから、見える。
(パニックにならなきゃいいが・・・)
『城に行きたいから、城まで行ってくれるか?あとは自分で飛び降りるから』
『え?低空飛行とはいえ、この高さだぞ?怪我するんじゃ・・・?』
ドラゴンが心配してくれた。まぁそんなことより狼竜は、口調が変わったことに笑いをこらえていた。
『大丈夫だよ。そんな高くないし』
『そうか』
そろそろ着きそうだったので、降りる準備をする。
『あー。ここでいいや』
『えっ。だいぶ遠いけど・・・』
『まぁ、んじゃ、待っててね』
身体を前に倒し、落ちた。
「よっと」
体制が崩れたので、戻す。
空気抵抗が凄いので、大の字になりバランスを保つ。
「シオンそろそろ」
『おっけー』
シオンの力で風を1層厚くする。
『はい』
「サン、キュー!」
空気そのもの自体を固くし、移動する。
「ほっ、よっ」
壁を蹴りあげる形にして移動して行く。なかなか難しく、気を抜けば落下する。
「シオン。2層にして」
『はーい』
2層にしたその空気層を、思い切り蹴る。勢い余って三回転くらいしたが、無事王都上空に着けた。
「あとは降りるだけか」
そのまま風に身を任せ、落下する。
(直前でひねって足つくか)
風に任せたせいか、まっすぐは降りないものの徐々に降りていく。
「よっと」
落下した勢いと、重力でまず一般人なら即死レベルのパラシュート無しスカイダイビング(クッションなし)を成功させた。
「さて、と」
(門番に言わなくていいのかな?まぁ、いいか)
当然のように扉を開け、中に入る。
「侵入者だぁぁ!!」
警備員が叫んだ。
「なにいどこだ!」
侵入者という言葉に反応し、あたりを見渡す。と、いっても、どこにも侵入者などいなかった。
(あれ?侵入者いなくね?)
すると、狼竜を囲むように兵士たちが立ちふさがる。
「侵入者って・・・俺?」
物凄いジャンプ。兵士達を飛び越えて、猛ダッシュした。
その瞬間、鬼ごっこが開始された。捕まっても鬼にならないデスゲーム。
「逃げたぞ!追え!追えぇ!!」
「ちょ、ねえ!まじで誤解だから!」
狼竜はトリッキーな動きをして、挟み撃ちされても、逃げ切った。
「よし、ここに入ってやりすごそう」
扉があり、中に入る。すると、王の娘さん、ナナさんがちょうどブラホックをつけているところだった。ちなみに、色は白。
「えっ」
ナナさんが驚いた顔をする。
「あっ、いや!誤解だ!空から入ったから兵士に追われてて、あの、少しかくまってくれない?」
「・・・」
ナナさんは無言で鍵を閉めた。
「うふっ。元々狼竜さんには、興味がありました。嫁入り前の身体を大部分見られたので、もうお嫁にいけませんわ。狼竜さんい・が・い♪」
「oh・・・」
じりじりと、壁際に追い込まれる。
(終わる・・・。婿にされる・・・)
「な、ナナさん。お父さんはどこにいるの?」
「お父様でしたら、王の間にいるでしょう。あら?もしかして、もうご挨拶ですか?うふっ」
「え?なんの?」
「なんのって、もう、狼竜さんたら。結婚の挨拶でしょう?」
「いや、ちげーよ。呼ばれてんだよ」
「あら、残念です」
「・・・お前も、行く?」
「はい。お供します」
(ふぅ。よかったぁぁあ)
でも、結局道がわからないから、ナナに連れて行ってもらう。
「着きましたわ」
「お、ありがとう」
中に入ると、王とレイがいた。
「やあ狼竜くん。久しいな」
(結構最近だが・・・)
「それで、早速なんだが、狼竜くんにアルバスの代表になってほしいんじゃ」
「え?」
(アルバスの代表?)
「世界には、七ヶ国、国がある。そこで1番を決める大会があるんじゃ。それに出て欲しい。どうじゃ?」
(国同士の、1番同士の戦い・・・)
「わかりました。やります」
「うむ。では登録をしておこう」
『国同士の戦いか。楽しそうだな』
王牙が話しかけてくる。
『だな。燃えてきた』
『ところで、さっきからレイ?が狼竜のことジロジロ見てるぞ』
『え?』
レイを見ると、確かに見られていた。顔を見ると、目をそらされる。
「??」
「あ、それはそうと、狼竜くん」
「はい?」
「国代表に選んだわけだけど、実はそれ、3人なんだよね」
「はあ」
「それで、4人いるわけで・・・」
「えっ」
「その席かけて、戦ってくれない?」
「・・・」
(まじか。確定じゃあ無いんだね・・・)
「わかりました。要は、勝てばいいんですね?」
「うむ」
国代表を決めるため、戦うことになった。
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