5 / 6
05 どうやら俺のハジメテの相手は皇子らしい*
しおりを挟む「じゃあ、もう指を入れて解していくよ」
「あぁ……っ!」
皇子の指が、狭い入口の中にぬぷ……っと侵入していく。
(俺ですらそんな風に触った事ねぇぞ……っ!?)
胸はともかく、大事な部分をそんな風に触ったことはない。自慰だってしたことがない清廉潔白な身体だ。
「あ、あぁ……っ」
「狭い、な……。指一本でもきつい……」
身体の中に他人が入ってくる感覚というのは、なかなかにおぞましい感じだった。気持ちいいよりも恐怖が勝ってしまう。
「っ、や、だぁ……! こ、こわい、です……っ!」
「すぐに良くなる。ほら、僕の顔を見て」
イルフィール皇子の顔が至近距離にある。綺麗な紫色の瞳だと思っていたが、よく見てみると赤みがかっている。イケメン皇子らしい、美しいマゼンタカラーだと思った。
「あ……っ、あ……っ」
「……っ。あぁ、上手だよ。そう、そのまま……」
不思議な感覚だった。
こうやって皇子の声を聞いていると、だんだん怖さも痛みもなくなって、どんどん身体が気持ちよくなっていく。
こんな感じなら、このまま挿れられてもいいんじゃないか、って。
(おい、なにイイ感じの雰囲気に流されそうになってんだ、俺。相手は男だぞ。しっかりしろ、俺……っ!)
とは、思うのだが。
「ぁ……んっ……や、っんっ」
媚薬のせいなのか、慣れてくるとどんどん気持ちよくなっていく。指が折り曲げられ、ある一点をかすった瞬間、背中に電流が走った。
「ここ?」
その一瞬を、イルフィール皇子は見逃してくれなかった。マゼンタカラーの瞳が、いいものを見つけた、と言わんばかりにキラキラと光る。
「そうか、ここが気持ちいいんだね?」
「ち、ちが……っ、ぁあっ」
ちがうって言ってるだろうがぁああ!
なんだこいつ、美少女がやだやだ言ってるのに、なんでこんな楽しそうなの!? 心が痛まないの!? 鬼? 鬼なの!?
「ぁ、まって、まってぇ……ぁっ……っ!」
「女の子はここを触れられると気持ちよくなれるんだよ」
「あ、っ、ぅやだ……ぁ!」
腕を使って妨害しようとすれば、空いた片手で簡単に縫い留められる。うっわ、俺のちからよっわ。あと皇子の力つっよ……。シスたんの両手が皇子の片手一本で……。
「む、り……ゆび、とめ……っ」
「怖くないよ。じゃあ、このまま……一回、イッておこうね……?」
「ひっ、や、ぁあっ……っ!」
一気に高みに持っていくような指の動きに体が総毛立つ。否応なく身体に力が入り、どんどん気持ちよさが増していく。目の奥がチカチカした。
「あ、ぁぁあ……っ!」
途端、クタリと体から力が抜けていく。
なんだったんだろう……いまの……。
(女の絶頂って……こんなに……)
「どう、気持ちよかったかい?」
「で、ん、か……っ」
「うん?」
「きもち、よかった、れす……っ」
言い終えて、すぐに気付く。
俺、いま「すっごい顔」で「すっごい事」言ったんじゃねぇの? と。
「君はなんと淫らで愛らしいんだろうね……っ?」
「ふぇっ!?」
「うん、気持ちよかったね。うんうん、じゃあもっと、たぁくさん、気持ちよくなろうね?」
(ばかばかばかばかばかばかーっ!! 皇子のスイッチつけてどうすんだよ……!)
目をギラつかせた皇子が、急にズボンのバックルに手をかけはじめた。それはもう鮮やかな手際で留め具がはずされ、下履きがおろされる。ぼろんっ、と出てきたのは……えぇそれはもうなじみ深い物でしたね! というか大きすぎやしませんかね、皇子サマ……っ!
「ひ、……っ!」
「怖がらなくても大丈夫だよ、シスベル……」
「む、り……ですっ……そんな大きいの、はいらな……っ」
「安心おし、女性の膣内は出産のために伸縮するようにできている。入らないってことはないよ」
(あ、そっか。そういえば赤ん坊だってあんなサイズで生まれてくるんだもんな……。それを考えたら、皇子のデカブツくらい……)
入り口部分に宛がわれたモノがぐぐ……っと入り込んできて、思考がストップさせられる。騙された、とんでもなく痛かった。腰をぐっと掴まれて、入り口部分を容赦なく広げられる。
「ぁ、ぁぁあ、ま、って……っ、痛ぁ……っ!!」
「ほら、シスベルの膣内に入るよ……見ててごらん?」
人が痛がってんのに挿入の瞬間を見ろとか、どんな鬼畜だよ……!
思わずキッと睨むようにすれば、……あぁハイ、舌なめずりをいただきました。なんでだよ……なんで逆にボルテージが上がってんだよ。美少女に睨まれて興奮するタイプか?
「いたい、の……ぉ、でん、か…………すと、っぷ……っ!」
「……っ力、抜いて……?」
やっぱり処女だからツラいのか、皇子は切なそうに眉根を潜めて囁いてきた。その声色の色っぽさときたら……媚薬を施されたシスベルティアの体は、思わずきゅんと反応してしまう。
「力、ぬ、きます、から……っ」
「あぁ、イイ子だね。シスベル」
ちゅっ、と額や胸にキスがおちてくる。案外ロマンチストなのかもしれない、と思いつつも、いやこいつ俺の両手首を縛って身動き封じてきたからロマンチストじゃねぇな、と思い直す。
物量の大きいモノがようやく収まりつつある。一度引き抜かれたと思ったら、またすぐにぐっと押し込まれて甲高い悲鳴が迸った。すがりつくものを求めて手を伸ばせば、手を握り返してくれる。
「あ、あっ……っ!」
「あ、……はっ、……ようやく、全部、入ったかな」
「……あ、ぁぁ」
「シスベルの膣内は温かくて、ドロドロで……あぁ、シスベルが可愛くて今すぐ腰を振りたいのだけれど、ちょっとだけ待ってあげるね」
あ……なんだ、待ってくれるのか。
意外と、優し……。
「じゃあ、動くね?」
──しくなかった。
分かってました、ハイ。
こんな目をギラギラさせた男が、待てるわけないって。
(皇子だってそりゃ男だもんねぇ……!!)
だがやはり媚薬を盛られた体はすごいもので、痛いと思ったのは一瞬だった。
熱く硬いモノで浅い部分をデュルデュル擦られたりして、甲高い嬌声が漏れていく。分泌された愛液が動かされるたびに外へ溢れ出て、じゅぷじゅぷと卑猥な音を立て始めた。
「ぁ、ぁああっ、やっ、ぁぁあっ!」
(う、そ……だろ……めちゃくちゃきもちよくなってきてんだけど……)
肌同士がぶつかる音、首筋にかかる吐息。
容赦なく膣内をほじられ、擦られる感覚。
どうにかして二回目の絶頂は避けたい。
そうじゃなければ、漢のプライドに関わる。
「あ、ぁああっ! や、いや、ぁああっ!? ひっ、んぅ……ぁあっ……ああっ!」
「いい声……だけどシスベル、どうして逃げるんだい? 動いたら、やりにくいだろう?」
「あ、ぁぁ……あぁ、ああ…ひっ、んっ!!」
イきたくねぇから逃げようとしてんの! 分かれよこのバカ皇子!!
と、凄みのある目で睨みかけてみるものの、どうやらこの皇子にとってソレは逆効果であるらしい。
「ダメだよシスベル。そんな事をしても逆効果。僕を煽るだけだよ?」
うっとりと目を細めて、熱っぽい声でそんなことを言われる。煽ってない煽ってない、全然あおってませーん!
「ち、ちが……っあ、あぅ、や、激し、くしないで……ぇ!!」
「こんなに僕のに、吸い付いて、いるのに……? シスベルは、悪い子だね」
「激し、一回、とまっ……あ、ひゃ、っあ……っ!」
「でも、そろそろ、僕も限界、かな……っ?」
耳もとで吐息をかけられ、ぶるぶると体が震える。内壁をかきわけたその先──大事な大事な部分に灼熱の棒でノックされた瞬間、脳髄を震わされた気がした。
「は、っあ……っ!」
俺の声に甘さが滲んでいる事に気付いてか、皇子がさらに強く責め立ててくる。と同時に、肉粒を指の腹でくりくりと撫で回される。バチバチと強い快楽に脳が焼かれたと思ったら、今度は下からすくいあげるように胸を揉みこまれる。
思い切り圧し掛かる様に下から突き上げられて、俺はハフハフと短い呼気を吐き出す。一段と彼の動きが激しくなり、奥を突かれるたびに膣内 が短い間隔で収斂していく。
「とりあえず、一緒にイこうか……っ?」
「あ、や、……っああ、あああっ!!?」
「たくさん、注いであげるね」
「ぁぁああっ!!」
耳もとに声が落ちてきた瞬間、全身が痙攣した。ビクビクビクッと体が跳ねて、達してしまう。ほとんど同じようなタイミングで、胎内に感じる温かな感覚……。
静かに、意識が沈んでいった。
77
あなたにおすすめの小説
世話焼き幼馴染と離れるのが辛いので自分から離れることにしました
小村辰馬
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢、エリス・カーマインに転生した。
幼馴染であるアーロンの傍にに居続けると、追放エンドを迎えてしまうのに、原作では俺様だった彼の世話焼きな一面を開花させてしまい、居心地の良い彼のそばを離れるのが辛くなってしまう。
ならば彼の代わりに男友達を作ろうと画策するがーー
この悪役令嬢には悪さは無理です!みんなで保護しましょう!
naturalsoft
恋愛
フレイムハート公爵家令嬢、シオン・クロス・フレイムハートは父に似て目付きが鋭くつり目で、金髪のサラサラヘアーのその見た目は、いかにもプライドの高そうな高飛車な令嬢だが、本当は気が弱く、すぐ涙目でアワアワする令嬢。
そのギャップ萌えでみんなを悶えさせるお話。
シオンの受難は続く。
ちょっと暇潰しに書いたのでサラッと読んで頂ければと思います。
あんまり悪役令嬢は関係ないです。見た目のみ想像して頂けたらと思います。
面食い悪役令嬢はつい欲に負けて性悪クズ王子の手を取ってしまいました。
トウ子
恋愛
悪役令嬢に転生したことに気づいた私は、いつか自分は捨てられるのだろうと、平民落ち予定で人生設計を組んでいた。けれど。
「まぁ、とりあえず、僕と結婚してくれ」
なぜか断罪の代わりに王太子に求婚された。最低屑人間の王太子は、私も恋人も手に入れたいらしい。断りたかったけれど、断れなかった。だってこの人の顔が大好きなんだもの。寝台に押し倒されながらため息をつく。私も結局この人と離れたくなかったのよねぇ……、と。
ムーンライトノベルズでも公開。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。
お嬢様の悩みは…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴッドハンドで世界を変えますよ?
**********************
転生侍女シリーズ第三弾。
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』
の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生悪役令嬢と可愛いわんこたち
てんつぶ
恋愛
転生したら悪役令嬢(10)だったので、将来の自分の為に周囲と良い関係を築こう。そう思って行動したはずなのに8年後、何故か攻略対象であるはずの婚約者の王子も義弟も懐きまくる可愛いワンコに仕上がってしまった。頭を抱えるものの、やってくるであろう聖女のためにお邪魔虫は逃亡しましょう――と思っていたのに!?
ワンコだったはずの王子と義弟に、強い執着をぶつけられる話。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる