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ブラコン姉妹は、天使だろうか?(13)
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遊園地のアトラクションを乗りまくり、挙句の果てには繰り返し同じ物に乗るという始末。休日とはいえ、そんなに人が少ない訳でも無い。だがしかし、それでも周囲の人が空気を読んでくれるのだろう。美羽と美咲は、無邪気な子供のように笑っている。
「まぁ、いいか」
そんな笑顔を見せられれば、全てが丸く収まるというもの。兄という立場の幸一も、可もなく不可もなく楽しむ事が出来ている様子だった。
「そろそろ時間だな。お前ら、次のアトラクションが最後だけど、何か乗りたい物はあるか?」
閉園まであと一時間弱となった。そのぐらいの時間ならば、乗れてあと一つだけだろうと思い、幸一は彼女たちにそんな提案をしていた。
「最後はもう決まってるよ!ねぇ美咲」
「そうですね。遊園地と言ったら、最後はこれと決まっています。お兄様も、それで良いですよね?」
どうやら決まっているようだ。幸一はそう思いながら、乗りたいアトラクションを聞いてみた。そしたら彼女たちは、『えー、まじかこの人』という視線を幸一に向けていたのであった。
「な、何だよその目は……」
「いやー、格好良いのにどうして兄者がモテないのか。それが少し分かった気がして、ねぇ美咲」
「ええ。残念ながら私も、美羽と同意見ですね。ここまで単語唐変木だとは思いませんでしたので、だいぶ驚いています」
「お前ら、もしかして喧嘩を売ってるのか?」
遠回しに馬鹿にされてるような気はしてるものの、遊園地に来て最後に乗るアトラクションを思い浮かべる。今日一日を締めくくる為、というニュアンスならば選択肢はある。
「……となると、あれか?」
「お、分かったのですか?お兄様!」
「さっすが兄者っ!さぁ、その答えを!」
二人の妹から期待の眼差しを受けて、幸一は思い付いたアトラクションを挙げた。だがその瞬間、悲しい人を見るうような視線を向けられる幸一なのであった。
「――お土産巡りだろ!」
「……」
「……」
「な、何だよ。その残念な人を見るような目は!」
幸一が内心で慌てた様子で、彼女たちにそう問い掛けた。その言葉を聞いた瞬間、彼女たちは心底残念そうな様子で深い溜息を吐いて言ったのであった。
「兄者に彼女が出来ない理由が、ちょっと分かった気がするよ」
「そうですね。改めて、私も思ってしまいました。でもお兄様、気分を害さないで下さい。例え貰い手が誰一人現れなくても、その時は私がお兄様を貰います」
「……気持ちは有り難いけど、世間体ってのがあるんだぞ?美咲」
「そんなもの、愛さえあれば関係ありません!」
胸の前で両手で拳を作り、ふんす!と言わんばかりに断言した美咲。そんな美咲を眺めながら、美羽はトコトコと幸一の背中を押しに行く。その気配を察知した幸一は、視界に入ったアトラクションの名を言うのだった。
「か、観覧車。観覧車に行くぞ」
「「……くすくす」」
そう言った瞬間、顔を見合わせて小さく笑う彼女たち。そんな彼女たちに背中を押されて、幸一は観覧車へと乗り込むのだった――。
「まぁ、いいか」
そんな笑顔を見せられれば、全てが丸く収まるというもの。兄という立場の幸一も、可もなく不可もなく楽しむ事が出来ている様子だった。
「そろそろ時間だな。お前ら、次のアトラクションが最後だけど、何か乗りたい物はあるか?」
閉園まであと一時間弱となった。そのぐらいの時間ならば、乗れてあと一つだけだろうと思い、幸一は彼女たちにそんな提案をしていた。
「最後はもう決まってるよ!ねぇ美咲」
「そうですね。遊園地と言ったら、最後はこれと決まっています。お兄様も、それで良いですよね?」
どうやら決まっているようだ。幸一はそう思いながら、乗りたいアトラクションを聞いてみた。そしたら彼女たちは、『えー、まじかこの人』という視線を幸一に向けていたのであった。
「な、何だよその目は……」
「いやー、格好良いのにどうして兄者がモテないのか。それが少し分かった気がして、ねぇ美咲」
「ええ。残念ながら私も、美羽と同意見ですね。ここまで単語唐変木だとは思いませんでしたので、だいぶ驚いています」
「お前ら、もしかして喧嘩を売ってるのか?」
遠回しに馬鹿にされてるような気はしてるものの、遊園地に来て最後に乗るアトラクションを思い浮かべる。今日一日を締めくくる為、というニュアンスならば選択肢はある。
「……となると、あれか?」
「お、分かったのですか?お兄様!」
「さっすが兄者っ!さぁ、その答えを!」
二人の妹から期待の眼差しを受けて、幸一は思い付いたアトラクションを挙げた。だがその瞬間、悲しい人を見るうような視線を向けられる幸一なのであった。
「――お土産巡りだろ!」
「……」
「……」
「な、何だよ。その残念な人を見るような目は!」
幸一が内心で慌てた様子で、彼女たちにそう問い掛けた。その言葉を聞いた瞬間、彼女たちは心底残念そうな様子で深い溜息を吐いて言ったのであった。
「兄者に彼女が出来ない理由が、ちょっと分かった気がするよ」
「そうですね。改めて、私も思ってしまいました。でもお兄様、気分を害さないで下さい。例え貰い手が誰一人現れなくても、その時は私がお兄様を貰います」
「……気持ちは有り難いけど、世間体ってのがあるんだぞ?美咲」
「そんなもの、愛さえあれば関係ありません!」
胸の前で両手で拳を作り、ふんす!と言わんばかりに断言した美咲。そんな美咲を眺めながら、美羽はトコトコと幸一の背中を押しに行く。その気配を察知した幸一は、視界に入ったアトラクションの名を言うのだった。
「か、観覧車。観覧車に行くぞ」
「「……くすくす」」
そう言った瞬間、顔を見合わせて小さく笑う彼女たち。そんな彼女たちに背中を押されて、幸一は観覧車へと乗り込むのだった――。
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