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ブラコン姉妹は、天使だろうか?(14)
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小さな二つの背中を眺めながら、幸一は観覧車へ乗る為の列に並んでいた。その視線の先には、美羽と美咲が観覧車を見上げて話している。和気藹々と話している様子を見て、幸一は自然と口角が上がる。
「……やっぱり最後は観覧車だよねぇ、んふふ~♪」
「美羽、少し落ち着いて下さい。他の人に迷惑ですよ?」
「大丈夫大丈夫。マナーは弁えてるつもりだよ~」
「それでも暴走するのが美羽でしょう?ねぇお兄様」
「ん、あぁ、うん」
美咲が突然、幸一へと話題を振った。ボーっとしていた幸一は反応は遅れたが、否定する事でも無かった内容だと思って頷いた。だがそんな反応をした幸一に対して、美羽は不満そうな表情を浮かべて口を尖らせた。
「えぇ~、兄者までそんな事言うの!?わー、わー、美羽の味方をしてくれないんだぁ」
「いやいや味方はするけど、他人に迷惑を掛けたら流石に庇い切れないぞ?」
「お兄様の言う通りです。他の人に迷惑を掛けるのなら、美羽は一人で観覧車に乗った方が良いですよ」
「えぇ!?美羽だけ一人で乗るの!?」
幸一は片手で顔を覆いながら、ふざけ合っている彼女たちを見る。彼女たちの会話は、他の人達にも聞かれているらしく、クスクスと小さな笑い声が耳に入ってくる。幸一はそれを羞恥しているのだが、そんな事は彼女たちには関係無い事らしい。
「あ、出番来たよ!兄者、美咲」
「そんなに急いだら転びますよ美羽。乗る時に止まってないんだから」
「分かってるって!だいじょーぶっ!ほら♪」
ブイと言わんばかりにダブルピースしている美羽を見て、やれやれと溜息を吐いている美咲。そんな微笑ましい彼女たちの後ろを追い、観覧車の中へと入る幸一なのであった。
「観覧車って、もっと早く周らないのかな!?そしたらぎゅんぎゅんしてそうじゃない!」
「いや美羽。お前の言っている事が実現しても誰も乗れないぞ?それは」
「そうですね。高速回転してる中を乗ろうとすれば、確実に腕や足を持っていかれますね。絶対に救急車が呼ばれます」
「いや、その前に死ぬって」
そんな会話をしながら、もう暗くなっている外を眺める幸一たち。見える景色は街灯や建物の明かりも含めて、遊園地の周囲にはイルミネーションのように輝いている。目をキラキラと輝かせながら、彼女たちは身を乗り出して窓に張り付いている。そんな彼女たちの様子を眺める幸一は、頬杖をして笑みを浮かべていた。
「お前ら、元気だな」
「疲れてないと言えば嘘になりますけど、私は元気ですよ♪」
「美羽も美羽も!!兄者も近くにおいでよ!!すっごくキラキラしてるよ!!」
「お、おう。(お前の顔も相当キラキラしてるぞ、美羽)」
腕を引っ張られる幸一は、彼女たちの間に入れられた。見える景色は本当に綺麗な物で、空で輝いている星にも負けていないだろう。やがて観覧車は頂上を越えた時、満足したような様子で椅子に腰を下ろした。
「明日からはまた学校だな。お前ら宿題終わってるの?」
「私は終わってます。今日の為に終わらせてありましたし、明日の準備も終えています。抜かりはありません♪」
「美咲は大丈夫そうだな。美羽、は……?」
「じー」
「おい、現実逃避するように景色を見るな。その様子だと宿題してないな?」
「お、終わってるもん。美羽だって頑張ったもん!!」
「じゃあ帰ったら見せてもらおう。ついでに答え合わせもしてみるか」
「あ、じゃあお兄様!私も一緒に答え合わせしてもらっても良いですか!」
「あ、あぁ、構わないぞ?」
冗談のつもりだった幸一だが、美咲はそれを好機と思って身を乗り出して言った。兄と居られるというのをメリットと考える美咲にとって、幸一の冗談を聞いた美咲は様々な可能性を導き出していた。もとい、妄想をしていたのであった。
「(お兄様と同じベッドで、お兄様の部屋で朝を迎える。うん、これグッジョブ!!我ながらナイスアイデア!ふんす♪)」
「おーい美咲~、帰ってこ~い。そっちに兄者は居ないぞ~」
「あいつ、たまにおかしくなるよな」
「美咲はお花畑に住んでる子だからね。仕方無いよ」
そんなこんなで遊園地から家へと帰路に着き、疲れ果てていた彼女たちは答えあわせ中に夢の世界へと旅立っていった。幸一は疲労していたとはいえ、部屋のベッドを占領されてしまったのでリビングで就寝。明日からはまた学校。今日も平和に一日が終わったのであった――。
「……やっぱり最後は観覧車だよねぇ、んふふ~♪」
「美羽、少し落ち着いて下さい。他の人に迷惑ですよ?」
「大丈夫大丈夫。マナーは弁えてるつもりだよ~」
「それでも暴走するのが美羽でしょう?ねぇお兄様」
「ん、あぁ、うん」
美咲が突然、幸一へと話題を振った。ボーっとしていた幸一は反応は遅れたが、否定する事でも無かった内容だと思って頷いた。だがそんな反応をした幸一に対して、美羽は不満そうな表情を浮かべて口を尖らせた。
「えぇ~、兄者までそんな事言うの!?わー、わー、美羽の味方をしてくれないんだぁ」
「いやいや味方はするけど、他人に迷惑を掛けたら流石に庇い切れないぞ?」
「お兄様の言う通りです。他の人に迷惑を掛けるのなら、美羽は一人で観覧車に乗った方が良いですよ」
「えぇ!?美羽だけ一人で乗るの!?」
幸一は片手で顔を覆いながら、ふざけ合っている彼女たちを見る。彼女たちの会話は、他の人達にも聞かれているらしく、クスクスと小さな笑い声が耳に入ってくる。幸一はそれを羞恥しているのだが、そんな事は彼女たちには関係無い事らしい。
「あ、出番来たよ!兄者、美咲」
「そんなに急いだら転びますよ美羽。乗る時に止まってないんだから」
「分かってるって!だいじょーぶっ!ほら♪」
ブイと言わんばかりにダブルピースしている美羽を見て、やれやれと溜息を吐いている美咲。そんな微笑ましい彼女たちの後ろを追い、観覧車の中へと入る幸一なのであった。
「観覧車って、もっと早く周らないのかな!?そしたらぎゅんぎゅんしてそうじゃない!」
「いや美羽。お前の言っている事が実現しても誰も乗れないぞ?それは」
「そうですね。高速回転してる中を乗ろうとすれば、確実に腕や足を持っていかれますね。絶対に救急車が呼ばれます」
「いや、その前に死ぬって」
そんな会話をしながら、もう暗くなっている外を眺める幸一たち。見える景色は街灯や建物の明かりも含めて、遊園地の周囲にはイルミネーションのように輝いている。目をキラキラと輝かせながら、彼女たちは身を乗り出して窓に張り付いている。そんな彼女たちの様子を眺める幸一は、頬杖をして笑みを浮かべていた。
「お前ら、元気だな」
「疲れてないと言えば嘘になりますけど、私は元気ですよ♪」
「美羽も美羽も!!兄者も近くにおいでよ!!すっごくキラキラしてるよ!!」
「お、おう。(お前の顔も相当キラキラしてるぞ、美羽)」
腕を引っ張られる幸一は、彼女たちの間に入れられた。見える景色は本当に綺麗な物で、空で輝いている星にも負けていないだろう。やがて観覧車は頂上を越えた時、満足したような様子で椅子に腰を下ろした。
「明日からはまた学校だな。お前ら宿題終わってるの?」
「私は終わってます。今日の為に終わらせてありましたし、明日の準備も終えています。抜かりはありません♪」
「美咲は大丈夫そうだな。美羽、は……?」
「じー」
「おい、現実逃避するように景色を見るな。その様子だと宿題してないな?」
「お、終わってるもん。美羽だって頑張ったもん!!」
「じゃあ帰ったら見せてもらおう。ついでに答え合わせもしてみるか」
「あ、じゃあお兄様!私も一緒に答え合わせしてもらっても良いですか!」
「あ、あぁ、構わないぞ?」
冗談のつもりだった幸一だが、美咲はそれを好機と思って身を乗り出して言った。兄と居られるというのをメリットと考える美咲にとって、幸一の冗談を聞いた美咲は様々な可能性を導き出していた。もとい、妄想をしていたのであった。
「(お兄様と同じベッドで、お兄様の部屋で朝を迎える。うん、これグッジョブ!!我ながらナイスアイデア!ふんす♪)」
「おーい美咲~、帰ってこ~い。そっちに兄者は居ないぞ~」
「あいつ、たまにおかしくなるよな」
「美咲はお花畑に住んでる子だからね。仕方無いよ」
そんなこんなで遊園地から家へと帰路に着き、疲れ果てていた彼女たちは答えあわせ中に夢の世界へと旅立っていった。幸一は疲労していたとはいえ、部屋のベッドを占領されてしまったのでリビングで就寝。明日からはまた学校。今日も平和に一日が終わったのであった――。
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