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美羽ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美羽√(2)
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放課後に待ってて欲しいという美羽の言葉に従い、幸一は携帯で時間を確認しながら校門で待機していた。
放課後という事もあってか。部活動を行う生徒や帰路に着く生徒だったり、寄り道する生徒だったりと目の前を通って行く。そんな中で幸一はただ一人、校門の前で空を仰いでいた。
「あちぃ……夏らしい天気でございますねぇ。何か飲み物でも買って来ようかな」
肌にべたりと付いたシャツのボタンを開けて、風通しを良くする為にパタパタと扇ぐ。だがベタ付いている所為で、大した涼しさに包まれる事は無い。余計に身体を動かした為、腕の生暖かさが少し増す。
「やらなきゃ良かった……」
「何が?」
「うぉっ!?」
「お待たせ、兄者!」
「お、おう」
鞄を後ろでに持ち、ぱぁっと輝いた笑顔を浮かべる美羽。そんな様子を見た幸一は、小さく息を吐いて足を前に出した。
今すぐにこの中途半端な人混みから抜けたいという考えだったが、美羽はそれを良しとはしなかった。歩き出そうとした幸一の腕を抱き締めて、ぴたりとくっ付いて口角を上げて言った。
「さ、兄者!デートしよ、デート♪」
「わ、分かったからあまり引っ付くな。暑苦しいだろうが」
「あ~、照れてるぅ?兄者が照れてるぅ~、きゃはは」
「汗臭いはずだが、それは気にしないのか?一応、美羽も女の子だろ?」
「美羽は良いの。女の子だからケアもちゃんとしてるし、問題無いのだぁ。どやぁ♪」
「はいはい。さいですか」
ニコニコと笑みを浮かべる美羽に、何を言っても無駄だと思った幸一。そんな幸一は暑苦しくも我慢しつつ、腕に絡み付く美羽に問い掛けるのだった。
「んで美羽、放課後デートって言ってたけど……何処に行きたいんだ?」
「ちょっとそこら辺♪」
「はい?」
「それじゃただの散歩じゃねぇか。お前がしたいデートって、そういうのなのか?」
「違うけど……」
「けど、何だ?」
言葉を詰まらせる美羽の様子が気になり、幸一は顔を覗かせるようにして問い掛ける。やがて黙っていた美羽は、あはは、と笑いながら口を開いたのだった。まるで今思い付いたような様子で……。
「えっと、ほら……美羽はデート誰ともした事無いし、兄者にレクチャーしてもらおうかなぁって思って」
「俺もした事は無いんだが?」
「………………」
「つまりはノープランって事で良いのか?」
「え、えっと~、そ、そのぉ……あはは」
誤魔化すようにして、苦笑いをする美羽。そんな美羽の様子を眺める幸一は、小さく溜息を吐きながら口を開いた。
「ちょうど今日の夕飯の買い物に行こうと思ってたんだ。何処にも行く予定が無いのなら、その買い物を一緒に行くでも良いか?」
「……うんっ!!さっすが兄者!!」
「あ、こら引っ付くなっての!!」
「え~、なんでさー!」
「暑苦しいってさっき言ったろうが!!ほら、手を繋ぐ程度なら大丈夫だから……」
「むぅ……ケチぃ」
先程まで腕組みも含めて、妹とはいえ抱き着かれるのは気恥ずかしい。そう思った幸一は、妥協点として美羽に手を差し出した。手を繋ぐぐらいなら、兄妹としてなら大丈夫だと思ったからだろう。
その伸ばされた手を取り、渋々ながらも嬉しそうに美羽はその手を取る。並んで歩く幸一たちは、何も知らない人から見られればどう見えるのだろうか。そんな事を思いながら、美羽は幸一に話し掛けるのだった。
「今日の夜ご飯は何?」
「今日は、さぁな。作ってからのお楽しみだな」
「ええー、教えてくれても良いじゃーん!美咲には言わないから、ねぇ教えて?」
そんな会話をしている彼らの様子を眺めながら、こっそり着いてくる人物が居るのを彼らは知らないのであった――。
「み、美羽……お兄様に変な事したら許さないからね……」
放課後という事もあってか。部活動を行う生徒や帰路に着く生徒だったり、寄り道する生徒だったりと目の前を通って行く。そんな中で幸一はただ一人、校門の前で空を仰いでいた。
「あちぃ……夏らしい天気でございますねぇ。何か飲み物でも買って来ようかな」
肌にべたりと付いたシャツのボタンを開けて、風通しを良くする為にパタパタと扇ぐ。だがベタ付いている所為で、大した涼しさに包まれる事は無い。余計に身体を動かした為、腕の生暖かさが少し増す。
「やらなきゃ良かった……」
「何が?」
「うぉっ!?」
「お待たせ、兄者!」
「お、おう」
鞄を後ろでに持ち、ぱぁっと輝いた笑顔を浮かべる美羽。そんな様子を見た幸一は、小さく息を吐いて足を前に出した。
今すぐにこの中途半端な人混みから抜けたいという考えだったが、美羽はそれを良しとはしなかった。歩き出そうとした幸一の腕を抱き締めて、ぴたりとくっ付いて口角を上げて言った。
「さ、兄者!デートしよ、デート♪」
「わ、分かったからあまり引っ付くな。暑苦しいだろうが」
「あ~、照れてるぅ?兄者が照れてるぅ~、きゃはは」
「汗臭いはずだが、それは気にしないのか?一応、美羽も女の子だろ?」
「美羽は良いの。女の子だからケアもちゃんとしてるし、問題無いのだぁ。どやぁ♪」
「はいはい。さいですか」
ニコニコと笑みを浮かべる美羽に、何を言っても無駄だと思った幸一。そんな幸一は暑苦しくも我慢しつつ、腕に絡み付く美羽に問い掛けるのだった。
「んで美羽、放課後デートって言ってたけど……何処に行きたいんだ?」
「ちょっとそこら辺♪」
「はい?」
「それじゃただの散歩じゃねぇか。お前がしたいデートって、そういうのなのか?」
「違うけど……」
「けど、何だ?」
言葉を詰まらせる美羽の様子が気になり、幸一は顔を覗かせるようにして問い掛ける。やがて黙っていた美羽は、あはは、と笑いながら口を開いたのだった。まるで今思い付いたような様子で……。
「えっと、ほら……美羽はデート誰ともした事無いし、兄者にレクチャーしてもらおうかなぁって思って」
「俺もした事は無いんだが?」
「………………」
「つまりはノープランって事で良いのか?」
「え、えっと~、そ、そのぉ……あはは」
誤魔化すようにして、苦笑いをする美羽。そんな美羽の様子を眺める幸一は、小さく溜息を吐きながら口を開いた。
「ちょうど今日の夕飯の買い物に行こうと思ってたんだ。何処にも行く予定が無いのなら、その買い物を一緒に行くでも良いか?」
「……うんっ!!さっすが兄者!!」
「あ、こら引っ付くなっての!!」
「え~、なんでさー!」
「暑苦しいってさっき言ったろうが!!ほら、手を繋ぐ程度なら大丈夫だから……」
「むぅ……ケチぃ」
先程まで腕組みも含めて、妹とはいえ抱き着かれるのは気恥ずかしい。そう思った幸一は、妥協点として美羽に手を差し出した。手を繋ぐぐらいなら、兄妹としてなら大丈夫だと思ったからだろう。
その伸ばされた手を取り、渋々ながらも嬉しそうに美羽はその手を取る。並んで歩く幸一たちは、何も知らない人から見られればどう見えるのだろうか。そんな事を思いながら、美羽は幸一に話し掛けるのだった。
「今日の夜ご飯は何?」
「今日は、さぁな。作ってからのお楽しみだな」
「ええー、教えてくれても良いじゃーん!美咲には言わないから、ねぇ教えて?」
そんな会話をしている彼らの様子を眺めながら、こっそり着いてくる人物が居るのを彼らは知らないのであった――。
「み、美羽……お兄様に変な事したら許さないからね……」
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