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美羽ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美羽√(3)
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「兄者兄者っ!!!このお菓子買っていい!?」
「夕飯の買い物に来たんだから、そういう買い物は後回しだぞ」
周囲の主婦やら家族連れが、クスクスと声を抑えて笑っている。それだけ美羽の事が微笑ましく、誰もが可愛らしい子だと思うのだろう。俺としては、かなり自由奔放過ぎて困るぐらいなのだが……まぁ、元気なのは良い事だ。
「~~♪」
鼻歌をしながらスキップしている美羽。そんな美羽の小さい背中を眺めながら、俺はカートを押して着いて行く。中学生にもなって迷子にならないと思うが、念には念を入れなければ美羽の場合は迷う。その可能性を否定出来ないから、別行動は得策ではないだろう。
「元気が良いな、お前」
「そう?」
「何か良い事でもあったのか?」
「……あ、兄者?台詞が違うよ!『何か良い事でもあったのかい?』って渋めの声で言わないと!」
両手を胸の前で拳を握り締め、キラキラと目を輝かせてそんな事を言う美羽。恐らくは、美羽の好きなアニメや漫画の台詞なのだろう。俺も聞いた事はあるけれど、それを思い出す事は出来ずに美羽と会話を続ける。
「俺がそれを言ったら、ファンに聞かれた瞬間に殺されそうだからやめとく」
「物○シリーズのファンに酷い人は居ないよ?」
「せっかく暈したのに言うなよ!!」
「え?兄者、何を言ってるのか分からないよ?大丈夫だよ、美羽たちはただのファンなだけだし」
なんとなくなのだが、名前を出してしまう事に申し訳なさを感じるのは気のせいだと思いたい。そんな事を考えながら、俺はカートに食材を入れて行く。買い物という目的がある以上、それが終わるまでは美羽を遊ばせる訳にはいかない。
「美羽、勝手にウロウロするなよー」
「大丈夫!お菓子コーナー見るだけだから!のわっ!」
さっさと歩こうとした美羽の襟首を掴み、その動きを制止させる。空中をテクテクとしている美羽が、襟首を掴んでいる俺の手に触れている。足をバタつかせている所為で、バランスが崩れそうだ。猫のようになっている美羽を下ろし、俺はカートを押し始める。
「お菓子コーナーは最後だ。確実に迷子になるのが、美羽の十八番だからな」
「そんな毎回迷子になってるみたいな言い方しないでよ」
「否定出来るのか?」
「う……」
自分の過去を思い出しているのだろう。記憶を巡り続けて、徐々に笑っていた表情から苦笑へと変わっていく。あはは、と笑みを浮かべた所を見ると自覚はしているらしい。俺は美羽の頭をポンポンと叩きながら言った。
「まぁ後で二つぐらいなら買ってやるから、今は大人しくしていてくれ」
「……うん!分かった!」
カートを押しながら歩き始めると、美羽は表情を輝かせて並んで歩いた。ちなみに今日の夕飯は、カレーの予定である。美羽も美咲も、そして俺の好物だから言わないけどな。そんな事を思いながら、俺は美羽と買い物を続けるのであった――。
「夕飯の買い物に来たんだから、そういう買い物は後回しだぞ」
周囲の主婦やら家族連れが、クスクスと声を抑えて笑っている。それだけ美羽の事が微笑ましく、誰もが可愛らしい子だと思うのだろう。俺としては、かなり自由奔放過ぎて困るぐらいなのだが……まぁ、元気なのは良い事だ。
「~~♪」
鼻歌をしながらスキップしている美羽。そんな美羽の小さい背中を眺めながら、俺はカートを押して着いて行く。中学生にもなって迷子にならないと思うが、念には念を入れなければ美羽の場合は迷う。その可能性を否定出来ないから、別行動は得策ではないだろう。
「元気が良いな、お前」
「そう?」
「何か良い事でもあったのか?」
「……あ、兄者?台詞が違うよ!『何か良い事でもあったのかい?』って渋めの声で言わないと!」
両手を胸の前で拳を握り締め、キラキラと目を輝かせてそんな事を言う美羽。恐らくは、美羽の好きなアニメや漫画の台詞なのだろう。俺も聞いた事はあるけれど、それを思い出す事は出来ずに美羽と会話を続ける。
「俺がそれを言ったら、ファンに聞かれた瞬間に殺されそうだからやめとく」
「物○シリーズのファンに酷い人は居ないよ?」
「せっかく暈したのに言うなよ!!」
「え?兄者、何を言ってるのか分からないよ?大丈夫だよ、美羽たちはただのファンなだけだし」
なんとなくなのだが、名前を出してしまう事に申し訳なさを感じるのは気のせいだと思いたい。そんな事を考えながら、俺はカートに食材を入れて行く。買い物という目的がある以上、それが終わるまでは美羽を遊ばせる訳にはいかない。
「美羽、勝手にウロウロするなよー」
「大丈夫!お菓子コーナー見るだけだから!のわっ!」
さっさと歩こうとした美羽の襟首を掴み、その動きを制止させる。空中をテクテクとしている美羽が、襟首を掴んでいる俺の手に触れている。足をバタつかせている所為で、バランスが崩れそうだ。猫のようになっている美羽を下ろし、俺はカートを押し始める。
「お菓子コーナーは最後だ。確実に迷子になるのが、美羽の十八番だからな」
「そんな毎回迷子になってるみたいな言い方しないでよ」
「否定出来るのか?」
「う……」
自分の過去を思い出しているのだろう。記憶を巡り続けて、徐々に笑っていた表情から苦笑へと変わっていく。あはは、と笑みを浮かべた所を見ると自覚はしているらしい。俺は美羽の頭をポンポンと叩きながら言った。
「まぁ後で二つぐらいなら買ってやるから、今は大人しくしていてくれ」
「……うん!分かった!」
カートを押しながら歩き始めると、美羽は表情を輝かせて並んで歩いた。ちなみに今日の夕飯は、カレーの予定である。美羽も美咲も、そして俺の好物だから言わないけどな。そんな事を思いながら、俺は美羽と買い物を続けるのであった――。
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