ブラコン姉妹は、天使だろうか?【ブラてん】

三城 谷

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美羽ルート

ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美羽√(4)

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 「ぐぬぬ……」

 美羽と幸一が買い物をしている間、彼女たちの様子を眺めていた少女が居た。彼女は神楽坂美咲……美羽と姉妹であり、幸一の義理の妹の一人である。そんな彼女が何故、彼女たちの様子を眺めているのには理由が存在する。それは先日に行った遊園地での勝負が原因である。

 ――兄者に選んでもらったのが多かった方が、デートに誘って良い。

 その勝負に負けてしまった美咲は、買い物という放課後デートをしている様子を眺めていた。恨めしそうに、今でもハンカチを単語かじ齧りそうな形相をしている。周囲の人が何事かと思う事を考えていないのか、いつもより警戒力が散漫となっているのであった。

 「あ、兄者兄者」
 「ん、どうした?」
 「ちょっとトイレに行きたいんだけど、行ってきて良い?」
 「どうして許可を取るんだ?」
 「勝手にウロウロするなって言ってたから、許可が必要なのかなぁって思って」
 「別にトイレぐらいは良い。俺はこの辺に居るから、早めに戻って来いよ。寄り道するのは駄目だからなぁ?」
 「わかったー!!」

 幸一の忠告に返事をする美羽。その声はかなり大きくて、幸一は周囲のお客さんに頭を下げていた。気恥ずかしくなったのか、早々にその場所から移動をして美羽の事を待っていた。
 
 「お兄様が一人、ここは偶然を装って話すチャンス……」
 「そんなチャンスは無いよー、美咲」
 「きゃっ!?みみみみみみ、美羽!?どうしてここに?!トイレに行ったんじゃ……」

 突然と姿を現した美羽に驚き、動揺を隠せない美咲。どうやら美羽は、トイレと誤魔化して美咲の事に気付いていたのだろう。予想外の行動を取られたと思っているのか、美咲は泳ぎ回っている目で美羽を見る。やがて言い訳を言い始めた。

 「わ、私はここを偶然通っただけですわ。え、ええ、そうです、はい。決してお兄様と美羽のデートが気になって、約束を破って着いて来た訳じゃありませんよ。それはもう本当に偶然で、あはははは」
 「お、落ち着いて美咲。言い訳したいのか、暴露したいのか。どっちなのさ」
 「ば、暴露?いえ、そんな事していませんよ?ええ、本当に……」
 「わ、分かったから。美咲、もうそれ以上喋らない方が良いよ。全部言ってるから、落ち着けて無いから」

 溜息混じりで呆れた様子の美羽は、ジト目を向けながら美咲の言葉を制止した。あたふたとしている美咲は面白いと思う時はあるのだが、性格上で嘘を言う事が出来ない美咲はただ見苦しいだけになってしまう難点がある。良い所ではあるのだが、もう少し上手い言い方を考えられないのかと思ってしまう美羽なのであった――。
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