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美咲ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美咲√(4)
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神楽坂美咲という人間を説明するとなった場合、私は私自身の事を説明する事は出来ない。周囲からの噂話などを聞いた事はあるけれど、それも深くは足を踏み込んでいる訳では無い。いや、正確には踏み込む事をしたくないというのが本音である。
何故なら、私は……神楽坂美咲という人間の事が嫌いなのである。
「……お兄様、今日のお弁当です。今日も自信作ですので、ぜひ召し上がった際には感想をお聞かせ下さい」
「ん、あぁ、了解」
朝食中、私は兄である彼に朝早くから起きて作った弁当を手渡した。彼は若干困惑しながらもカレンダーに視線を動かして、やがて把握したように納得しながら弁当を受け取ってくれる。そして一言の礼を言いながら、今日は一足早く外へと出て行ってしまった。
「はぁ~~~~……」
「……美咲ぃ、早く行かないと遅刻しちゃうよ~?って、どったの?」
兄の背中を見送った後、私は早々に食器を片付けてテーブルの上で顔を突っ伏した。長い溜息を吐いていた事を気にしてるのか、疑問符を浮かべたような表情で覗かせる美羽の姿が目に入る。ピョコンとした様子が可愛らしく、自分には無い物を持っているんだなと思ってしまう。
「はぁ~~……」
「人の顔を見て溜息を吐かないでくれるかな?それ、結構失礼だからね?」
「ねぇ美羽、私はお兄様に女の子として見られてないのかしら」
「唐突過ぎて、頭が付いてこないんだけど……本当にどったのさ」
「実は……」
私は姉妹であり、同じ殿方である兄に想いを寄せている片割れ。神楽坂美羽に溜息の訳を話して見せた。意見が欲しいという事もあったが、まずは誰かにこの話を聞いて欲しいという欲求の方が勝っていたのだろう。やがて悩みのようで愚痴のような相談は、彼女の簡単な受け答えで幕を閉じてしまった。
「美羽には分かんない」
「短絡的に答えを出さないでくれます?これでもお兄様とどう交際という流れに持って行こうか、そんな難題を考えているのですから」
「だって美羽、兄者の事は好きだけど……彼氏彼女になりたいって思ってないよ?」
「はぁあ!?」
私は、美羽の予想もしていなかった言葉を聞いて声を上げてしまう。同じ姉妹である以上、二人で同じ恋をしている物だと思っていたのだが、それはどうやら間違っていたらしい。個人が個人と考えや価値観が交わらないように、私たち姉妹もまた、同じように価値観や考えは別々という事だったようだ。
「兄者の事は確かに好きだけど、美羽は兄者が幸せなら何でも良いよ。それが例え美咲が相手だとしても、どっちも後悔しないなら……美羽は幸せだよ」
「美羽。……美羽は、本当にそれで良いのですか?お兄様の事は欲しくないと?独り占めしたくないと?」
「してみたいとは思うけど、兄者は多分……誰かと付き合っても何も変わらないよ。だって、美羽たちの大好きな人は、そういう人だから」
そんな事を言いながら、微かに美羽の表情には笑みを浮かび上がっていた。だがしかし、その笑みはどこか寂しげで、どこか何かを諦めたような表情にも思えた。そんな私は朝から、姉妹である彼女に深く頭を下げてから告げるのであった――。
「ならいつかは、全部吐き出して下さいね?耐え切れなくなったり、辛くなったら、私がいつでも胸を貸しますから。だって、美羽と私は家族ですもの」
「……うんっ、ありがと美咲♪」
何故なら、私は……神楽坂美咲という人間の事が嫌いなのである。
「……お兄様、今日のお弁当です。今日も自信作ですので、ぜひ召し上がった際には感想をお聞かせ下さい」
「ん、あぁ、了解」
朝食中、私は兄である彼に朝早くから起きて作った弁当を手渡した。彼は若干困惑しながらもカレンダーに視線を動かして、やがて把握したように納得しながら弁当を受け取ってくれる。そして一言の礼を言いながら、今日は一足早く外へと出て行ってしまった。
「はぁ~~~~……」
「……美咲ぃ、早く行かないと遅刻しちゃうよ~?って、どったの?」
兄の背中を見送った後、私は早々に食器を片付けてテーブルの上で顔を突っ伏した。長い溜息を吐いていた事を気にしてるのか、疑問符を浮かべたような表情で覗かせる美羽の姿が目に入る。ピョコンとした様子が可愛らしく、自分には無い物を持っているんだなと思ってしまう。
「はぁ~~……」
「人の顔を見て溜息を吐かないでくれるかな?それ、結構失礼だからね?」
「ねぇ美羽、私はお兄様に女の子として見られてないのかしら」
「唐突過ぎて、頭が付いてこないんだけど……本当にどったのさ」
「実は……」
私は姉妹であり、同じ殿方である兄に想いを寄せている片割れ。神楽坂美羽に溜息の訳を話して見せた。意見が欲しいという事もあったが、まずは誰かにこの話を聞いて欲しいという欲求の方が勝っていたのだろう。やがて悩みのようで愚痴のような相談は、彼女の簡単な受け答えで幕を閉じてしまった。
「美羽には分かんない」
「短絡的に答えを出さないでくれます?これでもお兄様とどう交際という流れに持って行こうか、そんな難題を考えているのですから」
「だって美羽、兄者の事は好きだけど……彼氏彼女になりたいって思ってないよ?」
「はぁあ!?」
私は、美羽の予想もしていなかった言葉を聞いて声を上げてしまう。同じ姉妹である以上、二人で同じ恋をしている物だと思っていたのだが、それはどうやら間違っていたらしい。個人が個人と考えや価値観が交わらないように、私たち姉妹もまた、同じように価値観や考えは別々という事だったようだ。
「兄者の事は確かに好きだけど、美羽は兄者が幸せなら何でも良いよ。それが例え美咲が相手だとしても、どっちも後悔しないなら……美羽は幸せだよ」
「美羽。……美羽は、本当にそれで良いのですか?お兄様の事は欲しくないと?独り占めしたくないと?」
「してみたいとは思うけど、兄者は多分……誰かと付き合っても何も変わらないよ。だって、美羽たちの大好きな人は、そういう人だから」
そんな事を言いながら、微かに美羽の表情には笑みを浮かび上がっていた。だがしかし、その笑みはどこか寂しげで、どこか何かを諦めたような表情にも思えた。そんな私は朝から、姉妹である彼女に深く頭を下げてから告げるのであった――。
「ならいつかは、全部吐き出して下さいね?耐え切れなくなったり、辛くなったら、私がいつでも胸を貸しますから。だって、美羽と私は家族ですもの」
「……うんっ、ありがと美咲♪」
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