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美咲ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美咲√(6)
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「先輩。もし暇なら、生徒会の仕事を手伝ってくれませんか?」
書類を眺めていた昴は、作業の手を止めてまでそう言ってきた。改めて見る真剣な表情は、彼女の性格を知っている俺からすれば目的は一目瞭然だった。
「俺に手伝わせて他の生徒が抱いている俺への印象を復元させたい。っていう具合か?昴」
「っ……何の事でしょう?」
顔には出なかったが、彼女の周りにあった自然な空気が強張っているのを感じる。表情を崩さずに彼女は、何も感じていないという風を装っているに過ぎない。こっちも去年は生徒会長だったんだぜ、昴。
生徒一人の心情を見抜けなくて、何が生徒会長だよ。……まぁ、元だけどな
「手伝ってやりたいが、俺は今じゃ部外者だ。俺の出る幕はもう無いぞ」
「ですが、部外者である生徒に手伝ってもらうケースもたくさんあります。それが今だという事ですから、問題は無いと思います。それに先輩は、校内の中でも私が頼れる先輩です。先輩に頼ってはいけないというルールは、この学校の規則にはありません」
「……屁理屈だな、お前」
「ええ、そうですよ?私はこう見えて、ワガママな人間ですから」
口角を上げながら、彼女はニヤリと笑みを浮かべた。いつの間にか腹の探り合いになっちまったが、彼女なりに気を紛らわしてくれているのだろう。生徒一人の心情が読めないなら、生徒会長は務まらない。……結果、お前は生徒会長出来てるよ、昴。
「んじゃそのワガママついでに、俺からも一つ条件を出すぞ。それを飲めるのなら、手伝ってやっても良い」
「本当ですかっ?それで、その条件とは!?」
水に飢えていた魚が水を得たようにはしゃぎ、身を乗り出して聞いてきた彼女。現金な奴だな、本当に。だが俺から出す条件は、初めから決まっている。今も昔も、出す条件は変わらない。
「――条件はただ一つだ。……この学校を俺の時よりも楽しくして見せろ。それが俺から出す条件だ」
「先輩よりも、楽しく……」
「出来ないと思えば辞退して構わない。俺もお前もただの生徒だからな。勉学が疎かになる事はまず論外だし、作業が滞っても論外だ。ただ一番必要な事は、お前も分かってるだろ?」
その問い掛けに聞いた瞬間、彼女は内側にある闘志を燃やした目をした。負けず嫌いであれ、無理せずに確実な道を行け……言ってきた事は他にもあるけれど、やはりこれだけは重要にしたい。そしてそれは、彼女も理解している様子を見れば安心だ。
「自分が一番楽しめるようにする。それが一番の条件だぜ?生徒会長」
「……はい!」
「良い返事だな。んじゃそんな元気の良い後輩の為、少しだけ手伝ってやるよ」
自分が楽しめるようにする。なんて偉そうに言うけれど、今の自分が楽しくないっていうのは格好が悪い。そんな事を思いながら、俺は彼女の作業を手伝うのであった。
書類を眺めていた昴は、作業の手を止めてまでそう言ってきた。改めて見る真剣な表情は、彼女の性格を知っている俺からすれば目的は一目瞭然だった。
「俺に手伝わせて他の生徒が抱いている俺への印象を復元させたい。っていう具合か?昴」
「っ……何の事でしょう?」
顔には出なかったが、彼女の周りにあった自然な空気が強張っているのを感じる。表情を崩さずに彼女は、何も感じていないという風を装っているに過ぎない。こっちも去年は生徒会長だったんだぜ、昴。
生徒一人の心情を見抜けなくて、何が生徒会長だよ。……まぁ、元だけどな
「手伝ってやりたいが、俺は今じゃ部外者だ。俺の出る幕はもう無いぞ」
「ですが、部外者である生徒に手伝ってもらうケースもたくさんあります。それが今だという事ですから、問題は無いと思います。それに先輩は、校内の中でも私が頼れる先輩です。先輩に頼ってはいけないというルールは、この学校の規則にはありません」
「……屁理屈だな、お前」
「ええ、そうですよ?私はこう見えて、ワガママな人間ですから」
口角を上げながら、彼女はニヤリと笑みを浮かべた。いつの間にか腹の探り合いになっちまったが、彼女なりに気を紛らわしてくれているのだろう。生徒一人の心情が読めないなら、生徒会長は務まらない。……結果、お前は生徒会長出来てるよ、昴。
「んじゃそのワガママついでに、俺からも一つ条件を出すぞ。それを飲めるのなら、手伝ってやっても良い」
「本当ですかっ?それで、その条件とは!?」
水に飢えていた魚が水を得たようにはしゃぎ、身を乗り出して聞いてきた彼女。現金な奴だな、本当に。だが俺から出す条件は、初めから決まっている。今も昔も、出す条件は変わらない。
「――条件はただ一つだ。……この学校を俺の時よりも楽しくして見せろ。それが俺から出す条件だ」
「先輩よりも、楽しく……」
「出来ないと思えば辞退して構わない。俺もお前もただの生徒だからな。勉学が疎かになる事はまず論外だし、作業が滞っても論外だ。ただ一番必要な事は、お前も分かってるだろ?」
その問い掛けに聞いた瞬間、彼女は内側にある闘志を燃やした目をした。負けず嫌いであれ、無理せずに確実な道を行け……言ってきた事は他にもあるけれど、やはりこれだけは重要にしたい。そしてそれは、彼女も理解している様子を見れば安心だ。
「自分が一番楽しめるようにする。それが一番の条件だぜ?生徒会長」
「……はい!」
「良い返事だな。んじゃそんな元気の良い後輩の為、少しだけ手伝ってやるよ」
自分が楽しめるようにする。なんて偉そうに言うけれど、今の自分が楽しくないっていうのは格好が悪い。そんな事を思いながら、俺は彼女の作業を手伝うのであった。
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