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第四章
【道草は楽し篇】
しおりを挟む先に掲載した『競艇放浪記 唐津篇』で佐賀県唐津市を訪ねる前に実は福岡から関門海峡を渡って、1度本州へと。その目的は当然のことながら執筆のための取材?というのか(笑)そんなときに少し道草した様子をご紹介。
まずは関門海峡に向けた大砲の姿に、かつて幕末から明治維新までの歴史へおもいを馳せてました。
本州から九州への玄関口になる門司には、かつての繁栄が偲ばれるレトロな建築物が点在していて、観光名所になってます。なかなか雰囲気のある佇まいは昼間に訪ねてもいいのだけども…
夜になるとライトアップされて、また昼とは違った美しさと味わい深い姿を見せるのであります。
北九州市小倉で一泊をしたのだけれど、それまで小倉っていつも通過するだけで、ゆっくり街を満喫することがなくて。で、初めて足を踏み入れた時の印象は予想以上の大きな街。博多と比べても遜色ないカンジでした。
そんな小倉の北で中心に構えているのが小倉城。ちょうど紅葉もいい具合で白壁とのコントラストが美しいもんです。
夜は例のごとく繁華街へと繰り出しまして。駅前のアーケードがある通りをブラブラしてると、なにやらいい感じの居酒屋さんが。
『武蔵』という名の店で、けっこうに有名らしい。レトロな雰囲気が満ち満ちな店構えと店内の様子もオレ好み。加えて酒も肴も価格が安い!おそらく小倉のオヤジたちにとって聖地のような存在なのかもね(笑)
ただ営業時間が午後4時から10時までと早い時間で終わるのが少し残念。で、このあと九州地方では「角打ち」と呼んでいる立ち呑みスタイルの店へ。入ったとこはイマドキ風オサレなテイスト。若い人がけっこう多かったか。で、入ってものの1時間もしたらオーナーなのか店長なのか?な人と、すぐ仲よしになって。
もちろん胡散臭くて怪しい裏通りの探求は外せませんね(笑)いつものように匂いセンサーを働かしてウロウロしてたらば、ほらほらほら、ありましたよ。
なんとも麗しい踊り娘さんたちの顔写真がありましたが、諸般の事情でハッキリとは見せられません。ケツ持ちの地回りのニーチャンに約束して撮ったのでご了承を。で、そのニーチャンとも仲よくなり、劇場近くの小料理屋で杯を酌み交わすと。
そんなこんなで下関から若松へと至る道中、小倉でアレコレと道草を楽しんでました。画像のあたりは、昼間ならば日本最初のアーケード商店街という『魚町銀天街』が賑わってる。
土地ごとに流れる空気や時間の速度はそれぞれなれど、どこでも独特な表情があふれる場所はたいせつですね。
てなことで、今回は競艇の話はなし。それはまた次回の掲載をお楽しみに♪
つづく
※このエッセイは約10年前に書いたものに手を入れて掲載しています。
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