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第78話 少女の思い
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私は、ドルスからムルルの事情を聞かされていた。
どうやら、ムルルは貴族の隠し子らしい。だから、色々と複雑なことになっているのだ。
「ムルル、ドルスの言葉に間違いはない?」
「はい……間違いありません」
私の質問に、ムルルはゆっくりと頷いた。
やはり、その説明に間違いはないようだ。
これで、全ての事情は理解できた。後は、これを解決するだけである。
「ムルル、あなたは、今の自分の現状をどうしたいと思っているの?」
「え?」
「この現状を変えることが、私にはできる。それだけの力は、持っているからね。でも、あなたの気持ちを聞かないでそれを実行することはできない。あなたがどうしたいかを、聞かせてくれるかな?」
今回の件を解決することは、そこまで難しいことではない。
子爵家の間違いを正すだけの力を、今の私は持っている。公爵家の血筋で、聖女の私なら、大抵の貴族にも対抗することができるのだ。
だが、それを実行する前に、ムルルの気持ちを聞いておかなければならないのである。
彼女の気持ちがどのようなものであっても、私は今回の件を解決するつもりだ。そのため、子爵家の末路に変化はない。
しかし、彼女がどのような気持ちでいるかを聞いておけば、彼女の末路は変わるだろう。どのような未来を歩んで行くか、彼女には決断してもらわなければならないのである。
「私は……」
私の言葉に対して、ムルルは下唇を噛んだ。
そのような変化は、ドルスが話している最中ですらなかったものだ。
それだけ、彼女にとって、現状が変化するということは、すごいことなのだろう。
「こんな扱い……されたくなかった」
「ムルル……お前」
「お父さんからは罵られるし、村の人達は冷たいし……もうそんなの嫌だよ……」
ムルルは、涙を流しながら、そのように語っていた。
彼女がどういう人生を送ってきたかは、よくわからない。だが、壮絶な人生だったことは確かだろう。
その辛かったものを、彼女は今、吐き出しているのだ。
「事件が解決したら、私は聖女になることができるんでしょうか?」
「それは、あなたの意思と努力によるかな? あなたがなりたいと思っているなら、私は力を貸す。ただ、それでもなれるかはわからない。あなたより適性がある人がいれば、私は間違いなくその人を選ぶから……」
「……それなら、大丈夫です。私は、聖女になりたいと思います。こんな村には、もういたくありません」
ムルルは、聖女になることを決意してくれた。
ただ、それは単純にこの村から抜け出したいという思いがあったからだろう。
しかし、今はそれでも構わない。聖女としての心構えなど、王都に帰ってから学ばせればいいからだ。
こうして、私達はムルルの思いを聞いたのだった。
どうやら、ムルルは貴族の隠し子らしい。だから、色々と複雑なことになっているのだ。
「ムルル、ドルスの言葉に間違いはない?」
「はい……間違いありません」
私の質問に、ムルルはゆっくりと頷いた。
やはり、その説明に間違いはないようだ。
これで、全ての事情は理解できた。後は、これを解決するだけである。
「ムルル、あなたは、今の自分の現状をどうしたいと思っているの?」
「え?」
「この現状を変えることが、私にはできる。それだけの力は、持っているからね。でも、あなたの気持ちを聞かないでそれを実行することはできない。あなたがどうしたいかを、聞かせてくれるかな?」
今回の件を解決することは、そこまで難しいことではない。
子爵家の間違いを正すだけの力を、今の私は持っている。公爵家の血筋で、聖女の私なら、大抵の貴族にも対抗することができるのだ。
だが、それを実行する前に、ムルルの気持ちを聞いておかなければならないのである。
彼女の気持ちがどのようなものであっても、私は今回の件を解決するつもりだ。そのため、子爵家の末路に変化はない。
しかし、彼女がどのような気持ちでいるかを聞いておけば、彼女の末路は変わるだろう。どのような未来を歩んで行くか、彼女には決断してもらわなければならないのである。
「私は……」
私の言葉に対して、ムルルは下唇を噛んだ。
そのような変化は、ドルスが話している最中ですらなかったものだ。
それだけ、彼女にとって、現状が変化するということは、すごいことなのだろう。
「こんな扱い……されたくなかった」
「ムルル……お前」
「お父さんからは罵られるし、村の人達は冷たいし……もうそんなの嫌だよ……」
ムルルは、涙を流しながら、そのように語っていた。
彼女がどういう人生を送ってきたかは、よくわからない。だが、壮絶な人生だったことは確かだろう。
その辛かったものを、彼女は今、吐き出しているのだ。
「事件が解決したら、私は聖女になることができるんでしょうか?」
「それは、あなたの意思と努力によるかな? あなたがなりたいと思っているなら、私は力を貸す。ただ、それでもなれるかはわからない。あなたより適性がある人がいれば、私は間違いなくその人を選ぶから……」
「……それなら、大丈夫です。私は、聖女になりたいと思います。こんな村には、もういたくありません」
ムルルは、聖女になることを決意してくれた。
ただ、それは単純にこの村から抜け出したいという思いがあったからだろう。
しかし、今はそれでも構わない。聖女としての心構えなど、王都に帰ってから学ばせればいいからだ。
こうして、私達はムルルの思いを聞いたのだった。
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