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私とお父様は、レオード様を案内して、客室まで来ていた。ここで、彼と色々と相談をするのだ。
初めて見た時は衝撃的だったが、今は彼の見た目に対して特に何か思うことはない。だが、未だ緊張はしている。
なぜなら、これから話す内容は、とても繊細なことだからだ。私が彼の婚約者になれるかどうか、それはとても重要なことである。
特に問題がなければ、話はとても早い。私が、獣人の国に嫁ぐだけだ。だが、もし問題があったなら、色々と事情が複雑になってしまう。嫌がる妹を獣人の国に嫁ぐように説得しなければならない。それは、中々に難しいことだろう。
「さて、まずは私の話を聞いてもらってもよろしいでしょうか?」
「ええ、もちろんです」
最初に切り出してきたのは、レオード様の方だった。
今回のこの話し合いは、彼が望んだことである。その意図などを説明してくれるのだろう。
「大方の事情は聞いていますが、あなたの妹であるメーリア嬢は、獣人に対して少々恐怖を抱いている。そんな妹に代わり、あなたが私と婚約したいということですね?」
「ええ、そうです」
「ただ、あなたはこちらの王国の第二王子であるグルゼン様から婚約を破棄されたという認識で正しいのですね?」
「はい、それで間違っていません」
レオード様は、まず事情を聞いてきた。
もちろん、彼も私に何があったのかなどは聞いているだろう。だから、あくまでこれは確認でしかないはずである。
しかし、私はどうもそれだけとは思えなかった。私の目をじっと見て話してくる彼が、何かを考えているように思えるのだ。
「ふむ……どうやら、あなたは誠実な人のようですね」
「誠実?」
「ええ、私の質問に、あなたは特に隠そうともせず、はっきりと答えました。何か取り繕ったりするかと思ったのですが、それがなかったことを私は好ましく思います」
「そうだったのですね……」
レオード様は、私に笑顔を向けてくれた。
ただ正直に答えただけなのに、称賛されるとは驚きだ。
こちらとしては、相手に少し無理な提案をしている自覚はある。そのため、そこを取り繕ったりしても無駄だと思っていた。それだけのことで、褒められてもそこまで嬉しい訳ではない。
「こちらの提案が、そちらに迷惑をかけるものであることは理解しています。それなのに、取り繕ったりしようなどとは考えません。私は、当然のことをしたまでです」
「その当然のことができるのが、私は素晴らしいと思います。そういうことができない者を何度も見てきましたからね」
レオード様の笑顔は、そこで苦笑いに変わった。
獣人の国でも、貴族や王族は存在するらしい。そんな人達に、彼は色々と苦しめられたのだろうか。
そんなことを考えて、彼が人間と何も変わらないと改めて理解できた。獣人と人間、その二つの種族に大きな違いなど本当は存在しないのだ。
初めて見た時は衝撃的だったが、今は彼の見た目に対して特に何か思うことはない。だが、未だ緊張はしている。
なぜなら、これから話す内容は、とても繊細なことだからだ。私が彼の婚約者になれるかどうか、それはとても重要なことである。
特に問題がなければ、話はとても早い。私が、獣人の国に嫁ぐだけだ。だが、もし問題があったなら、色々と事情が複雑になってしまう。嫌がる妹を獣人の国に嫁ぐように説得しなければならない。それは、中々に難しいことだろう。
「さて、まずは私の話を聞いてもらってもよろしいでしょうか?」
「ええ、もちろんです」
最初に切り出してきたのは、レオード様の方だった。
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「大方の事情は聞いていますが、あなたの妹であるメーリア嬢は、獣人に対して少々恐怖を抱いている。そんな妹に代わり、あなたが私と婚約したいということですね?」
「ええ、そうです」
「ただ、あなたはこちらの王国の第二王子であるグルゼン様から婚約を破棄されたという認識で正しいのですね?」
「はい、それで間違っていません」
レオード様は、まず事情を聞いてきた。
もちろん、彼も私に何があったのかなどは聞いているだろう。だから、あくまでこれは確認でしかないはずである。
しかし、私はどうもそれだけとは思えなかった。私の目をじっと見て話してくる彼が、何かを考えているように思えるのだ。
「ふむ……どうやら、あなたは誠実な人のようですね」
「誠実?」
「ええ、私の質問に、あなたは特に隠そうともせず、はっきりと答えました。何か取り繕ったりするかと思ったのですが、それがなかったことを私は好ましく思います」
「そうだったのですね……」
レオード様は、私に笑顔を向けてくれた。
ただ正直に答えただけなのに、称賛されるとは驚きだ。
こちらとしては、相手に少し無理な提案をしている自覚はある。そのため、そこを取り繕ったりしても無駄だと思っていた。それだけのことで、褒められてもそこまで嬉しい訳ではない。
「こちらの提案が、そちらに迷惑をかけるものであることは理解しています。それなのに、取り繕ったりしようなどとは考えません。私は、当然のことをしたまでです」
「その当然のことができるのが、私は素晴らしいと思います。そういうことができない者を何度も見てきましたからね」
レオード様の笑顔は、そこで苦笑いに変わった。
獣人の国でも、貴族や王族は存在するらしい。そんな人達に、彼は色々と苦しめられたのだろうか。
そんなことを考えて、彼が人間と何も変わらないと改めて理解できた。獣人と人間、その二つの種族に大きな違いなど本当は存在しないのだ。
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