婚約破棄された私は、妹の代わりに獣人の国に嫁ぐことになりました。

木山楽斗

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 私は、レオード様から話を聞いた。
 その結果、私の悩みは解決されたのである。
 そのため、もう既に話をする必要はない。だが、私はもう少しだけ彼と話を続けたいと思っていた。

「レオード様、もう少しお話してもいいですか?」
「え? ええ、構いませんよ」

 部屋に帰っても、とくにやることはない。恐らく、ぼうっとしているだけだろう。
 だから、レオード様から話を聞く方が有意義であるはずだ。獣人の国のことを知れるし、これからに役立つだろう。
 それに、単純に彼と一緒にいたいと思ってしまった。色々と話を聞いて、私は自身が彼に惹かれていることを自覚している。だから、傍から離れたくなくなってしまったのだ。

「……そういえば、とても大切なことを聞かなければならないのですが
「うん? どうかしましたか?」
「えっと……」

 そこで、私はとある話を思いついた。
 だが、それは少し話しにくいことである。
 しかし、絶対に話しておかなければならないことだ。これからのことを考えると、把握しておかなければ困ることである。

「レオード様は、私一人を妻にしますよね? 当然のことですが、私達は子供を作ることになるはずです」
「え? ええ、そうですね……」
「率直に聞きますが、獣人と人間の間に子供はできるのですか? もしできないなら、大問題だと思うのですけど……」

 私が思いついたのは、子供のことだった。
 今までまったく気にしていなかったが、それはとても重要なことである。
 子供ができないというのは、貴族にとっても王族にとっても大きな痛手だ。その確認は、きちんとしておくべきだろう。

「もちろん、子供ができることはわかっています。あまり知られていませんが、人間と獣人の間に子供が生まれたというじれは何度か確認されています」
「そうなのですね……まあ、当然そうだとは思っていましたが、なんだか安心しました」

 レオード様の答えを聞いて、私は安心していた。
 子供ができるなら、私達の婚約に対する問題もない。これで、安心して結婚することができるだろう。
 だが、その言葉を聞いて、さらに気になることができた。人間と獣人の間に生まれる子供とは、どういうものなのだろうか。

「生まれる子供は、人間に似ているのですか? それとも、獣人に似ているのでしょうか?」
「いえ、二つの種族の間に生まれた子供は、その中間辺りになるようです。例えば、人間に獅子の耳がついたり、獅子の髭が生えたりするそうです」
「なるほど、中間ですか……」

 どうやら、二つの種族の間にできた子供は、その中間辺りの容姿になるらしい。
 想像してみると、結構可愛いような気がする。
 もしかしたら、次世代はそういう子供達が担っていくのかもしれない。その存在は、二つの種族の和平の証といえるだろう。
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