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16.謝罪されても
「さて、イルリア嬢、僕は君と話をしたいと思っている」
「ええ、そうですよね……」
ロダルト様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
彼は当然、私と色々と話したいことがあるだろう。そもそも、そうでなければ私を呼び出していない。
「まず前提として、ロダルト様もエムリーのことは聞いていますよね?」
「ああ、父上から連絡があった。どうやら彼女は、ルヴィード子爵家の血筋ではないようだね?」
「ええ、そうなんです。私も知らなかったのですが……」
「驚くべき事実だ」
ロダルト様は、少し大袈裟に表情を作っていた。
その様に、私は少し驚く。今まで彼が、そんな風に話していたことがなかったからだ。
「どうやら、僕は色々と間違えていたようだ」
「間違い?」
「エムリー嬢は、狡猾な女性だった。僕の同情を誘って、ルヴィード子爵家を手に入れようとしていた。そういうことなのだろう?」
「え……」
私は思わず、変な声を出してしまった。
それ程までに、ロダルト様の言葉の意味がわからなかったからだ。
ただ、私はすぐに思い出した。この場において、私はエムリーの肩を持つ必要があるのだということを。
「……そういう訳ではありません。エムリーにとっても、あなたの提案は疑問を抱くようなものであったかと」
「ほう……」
「私達姉妹は、あなたに振り回されました。そのせいで、ルヴィード子爵家とラプトルト子爵家の婚約は滅茶苦茶です」
事実として、私はロダルト様にかなり振り回されてきた。
それだけで、彼を拒否する理由にはなるだろう。
ただ私は、ルヴィード子爵家として、ロダルト様を拒否する理由を用意しなければならない。これ以上、ラプトルト子爵家に介入されないためにもそれは必要だ。
「……すまなかった」
「え?」
「君との婚約を破棄した件について、謝りたいと思っていたんだ。あれはエムリー嬢に惑わされてしまったんだ。愚かなことをしたと思っているよ」
ロダルト様は、私に対して頭を下げてきた。
それを見て、私は固まってしまう。先程からロダルト様の言動が受け入れられない。
エムリーと婚約すると言い出した時から思っていたことだが、私は彼のことをまったく知らなかったようだ。私は彼のことを買い被っていたということなのだろう。
「はっきりと言っておきます。あなたを許すつもりは私にはありません。あなたの行いは、滅茶苦茶です」
「……くっ」
私の言葉に、ロダルト様はその表情を歪めていた。
当然のことではあるが、謝れた所で彼を許すことはできない。それだけ大きなことを、彼はしたのだ。
「ええ、そうですよね……」
ロダルト様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
彼は当然、私と色々と話したいことがあるだろう。そもそも、そうでなければ私を呼び出していない。
「まず前提として、ロダルト様もエムリーのことは聞いていますよね?」
「ああ、父上から連絡があった。どうやら彼女は、ルヴィード子爵家の血筋ではないようだね?」
「ええ、そうなんです。私も知らなかったのですが……」
「驚くべき事実だ」
ロダルト様は、少し大袈裟に表情を作っていた。
その様に、私は少し驚く。今まで彼が、そんな風に話していたことがなかったからだ。
「どうやら、僕は色々と間違えていたようだ」
「間違い?」
「エムリー嬢は、狡猾な女性だった。僕の同情を誘って、ルヴィード子爵家を手に入れようとしていた。そういうことなのだろう?」
「え……」
私は思わず、変な声を出してしまった。
それ程までに、ロダルト様の言葉の意味がわからなかったからだ。
ただ、私はすぐに思い出した。この場において、私はエムリーの肩を持つ必要があるのだということを。
「……そういう訳ではありません。エムリーにとっても、あなたの提案は疑問を抱くようなものであったかと」
「ほう……」
「私達姉妹は、あなたに振り回されました。そのせいで、ルヴィード子爵家とラプトルト子爵家の婚約は滅茶苦茶です」
事実として、私はロダルト様にかなり振り回されてきた。
それだけで、彼を拒否する理由にはなるだろう。
ただ私は、ルヴィード子爵家として、ロダルト様を拒否する理由を用意しなければならない。これ以上、ラプトルト子爵家に介入されないためにもそれは必要だ。
「……すまなかった」
「え?」
「君との婚約を破棄した件について、謝りたいと思っていたんだ。あれはエムリー嬢に惑わされてしまったんだ。愚かなことをしたと思っているよ」
ロダルト様は、私に対して頭を下げてきた。
それを見て、私は固まってしまう。先程からロダルト様の言動が受け入れられない。
エムリーと婚約すると言い出した時から思っていたことだが、私は彼のことをまったく知らなかったようだ。私は彼のことを買い被っていたということなのだろう。
「はっきりと言っておきます。あなたを許すつもりは私にはありません。あなたの行いは、滅茶苦茶です」
「……くっ」
私の言葉に、ロダルト様はその表情を歪めていた。
当然のことではあるが、謝れた所で彼を許すことはできない。それだけ大きなことを、彼はしたのだ。
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