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卒業
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私は担当ロスの寂しさから、少しの間初回の安い値段だけで色々なホストクラブを渡り歩く初回荒らしというのをやってみたけれど、担当に代わる人は現れなかった。
有名なホストは“さすがプロだなぁ、売れる理由が分かるなぁ”と思う人もいたけれど、感心しただけだった。
たぶん私はホス狂いではなく担当狂いだったのだと思う。
担当が現役の時も他のホストクラブにはほとんど通わなかったし。
担当に代わる人が見つからないまま3か月が過ぎた頃、母方の祖父が亡くなり、母がすでに亡くなっていた私は祖父の遺産を相続した。
その額はかなりのもので、それを見て私は「何年か極太エースできるかも!」と思ってしまった。
これだけの額を数年で使い果たそうとするなど正気の沙汰ではない。
自分で稼いだお金だったらどう使おうと自分の勝手と言えたかもしれない。
でも遺産はおじいちゃんが一生懸命働いて残してくれたものだった。
自分の異常さに気づき本当に怖くなった私は歌舞伎町に行くのを辞めた。
そんなこんなで、私のガチ恋ホス狂生活は幕を閉じた。
余談ながら、私がホストクラブに通っていたころ、ガチ恋勢は珍しいと言われていた。
今は動画サイトでホストの動画を見てファンになった地方の子が、“推しにお金を払いたい”という情熱で札束もって会いに来るというパターンも増えている。
ガチ恋は絶滅危惧種という仲間もいる…。
でもなんだかんだ言って、結局みんな少しは恋してると思うんだけどなぁ。
ちなみに、私が担当の話をすると、みんなに「それホストじゃなくてカストじゃない?」と言われるので、どうやら私は貧乏くじをひいてしまっていたようだ。
300万円払ってでも会う価値のあるホスト様もいるらしい。
ホス狂いをしていた、少し前までの私の感覚は相当マヒしていた。
道端で女の子が泣いているのを見た時も、最初はすごく驚いて怖い場所だなと再確認したのに、いつの間にかまた泣いてる子いるね~位にしか思わなくなっていた。
お風呂屋さんで働いているというのが温泉とか銭湯で働いているわけではないと気づいた時も最初はひどいショックを受けたのに、いつの間にかショックは最初の頃ほどではなくなった。
金銭感覚はもちろんおかしかった。
自分ではほとんど飲まないお酒を毎回10万円以上購入していたのだから。
自分の生活は切り詰めてひたすらホストにだけお金を使っていた。
有名なホストは“さすがプロだなぁ、売れる理由が分かるなぁ”と思う人もいたけれど、感心しただけだった。
たぶん私はホス狂いではなく担当狂いだったのだと思う。
担当が現役の時も他のホストクラブにはほとんど通わなかったし。
担当に代わる人が見つからないまま3か月が過ぎた頃、母方の祖父が亡くなり、母がすでに亡くなっていた私は祖父の遺産を相続した。
その額はかなりのもので、それを見て私は「何年か極太エースできるかも!」と思ってしまった。
これだけの額を数年で使い果たそうとするなど正気の沙汰ではない。
自分で稼いだお金だったらどう使おうと自分の勝手と言えたかもしれない。
でも遺産はおじいちゃんが一生懸命働いて残してくれたものだった。
自分の異常さに気づき本当に怖くなった私は歌舞伎町に行くのを辞めた。
そんなこんなで、私のガチ恋ホス狂生活は幕を閉じた。
余談ながら、私がホストクラブに通っていたころ、ガチ恋勢は珍しいと言われていた。
今は動画サイトでホストの動画を見てファンになった地方の子が、“推しにお金を払いたい”という情熱で札束もって会いに来るというパターンも増えている。
ガチ恋は絶滅危惧種という仲間もいる…。
でもなんだかんだ言って、結局みんな少しは恋してると思うんだけどなぁ。
ちなみに、私が担当の話をすると、みんなに「それホストじゃなくてカストじゃない?」と言われるので、どうやら私は貧乏くじをひいてしまっていたようだ。
300万円払ってでも会う価値のあるホスト様もいるらしい。
ホス狂いをしていた、少し前までの私の感覚は相当マヒしていた。
道端で女の子が泣いているのを見た時も、最初はすごく驚いて怖い場所だなと再確認したのに、いつの間にかまた泣いてる子いるね~位にしか思わなくなっていた。
お風呂屋さんで働いているというのが温泉とか銭湯で働いているわけではないと気づいた時も最初はひどいショックを受けたのに、いつの間にかショックは最初の頃ほどではなくなった。
金銭感覚はもちろんおかしかった。
自分ではほとんど飲まないお酒を毎回10万円以上購入していたのだから。
自分の生活は切り詰めてひたすらホストにだけお金を使っていた。
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