適正がないと言われた俺が、受け継いだ勇者の力で悪魔たちを薙ぎ倒す話

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
7 / 13

一章-6

しおりを挟む

   6

 馬車に戻ったとき、レイユが修道士らしい男と話をしていた。三人で並んで歩いていた俺たちに気付くと、苛ついた顔で振り向いてきた。
 口に煙管を咥えながら、まずは俺を睨んできた。


「てめぇら、遊んでんじゃねーぞ!」


「遊んでないよ! 引退した勇者が行方不明だから、奥さんに話を聞きに行ってたの!」


「なんだ、そりゃ」


 引退した勇者が行方不明であることを知らなかったのか、レイユは怪訝な顔をした。
 マリルアが代表してメラニィから聞いたことを話すと、愕然としたレイユの口から煙管が落ちた。


「嘘だろ……解放具が使えるようになったのも信じられねぇが。勇者の力と取り戻したエリウスがゴブリン程度の討伐で、行方不明だと? なにがあったっていうんだ」


「それは……わかりません。肉体の衰えはありましたから……推測にはなりますが、戦っている最中で、また解放具が使えなくなった可能性もあります」


 ここへ戻って来るまで、マリルアは無言だった。そのあいだ、こんなことを考えていたんだろうか……? 俺は解放具も含めて、勇者のことを知らな過ぎる。悪魔を斃すため――幼いころからの願望を叶えるために、勇者になると決めていたけど……これから勇者について学んでいかなきゃ、足を引っ張るだけになる。
 マリルアからの返答を聞いて、レイユは小さく舌打ちをした。


「あの人は……ロートルなんだから、無理するなっつーんだ」


 言動とは裏腹に、レイユは沈痛な面持ちだ。そのまま黙ってしまう。俺はレイユに視線を合わせないまま、少し沈んだ顔となったレイユに話しかけた。


「あの……レイユ……は、元勇者のエリウスと仲が良かったんですか?」


「あ? あの人は、俺の恩師――って。なんで、てめぇなんざに、答えなきゃ――」


 俺を睨み付けたレイユだったけど――俺はどうやら、かなり神妙な顔をしていたらしい。一瞬だけ毒気の抜けた顔をしたあと、舌打ちをしながら顔を背けた。


「数年前まで、俺の師匠だった……それだけだ。それより、てめぇらがグズグズしているあいだに、衛兵との話は済ませたからな。町の外へ行くぞ」


 俺たちはレイユに促され、町の東へと向かった。東の都のような城塞都市ではなく、獣避けの高い木製の塀で囲まれた町には、護りのための見張り台なども存在しない。
 町の護りは衛兵や神官戦士しか、頼りになるものがない。
 俺たちが東側にある門から町の外に出ると、兜に装飾のある衛兵がやってきた。


「ようこそ、おいで下さいました。この町の衛兵長をしております、スミスです」


 髭を生やした衛兵は敬礼をしてから、俺たちを野営用の大きなテントへと促した。横長のテントは、二イマル半(約二メートル七〇センチほど)もある一辺が、大きく開かれている。
 テントの中に置かれた小さなテーブルには、町の地図が置かれていた。


「こちらをご覧下さい。ゴブリンどもは町の東側、北東側、南東側に多く出没しております。現在のところ、日に三、四体ですが……林の奥に群れをなして生息しているという話もありまして」


「なるほどな。そのゴブリンの住処を見たヤツは、どこの誰なんだ? 直接、話が聞きてぇな」


 レイユに問われたスミスの表情が、僅かに強ばった。
 どうしたんだ――と訝しむ俺たちに、スミスは言いにくそうに口を開いた。


「元勇者の、エリウス様です」


「……そうかい」


 レイユは溜息を吐きながら、顔を背けた。
 しばらくの沈黙のあと、スミスがおずおずと話しかけてきた。


「それで、その……その住処へは行かれますか? 勇者レイユ」


「あ? ああ……今回、俺は試験官だ。討伐は、そこの餓鬼の仕事だ。まあ、やばくなったら俺も戦うがな。それまでは、傍観させて貰うぜ」


「え……」


 絶望的な顔となったスミスが、俺を見た。
 レイユに比べれば、まだ子どもみたいなものだしな……そんな感想を持たれても仕方が無い。無いんだけど、ちょっといたたまれない気持ちになる。
 居心地の悪い沈黙が降りたとき、ソノリーが背後から、俺の両肩に手を添えてきた。


「大丈夫! ヌアダは、魔王級の悪魔をやっつけたこともあるの。今日のところは、状況を把握するために、町の防衛に専念して、住処とかは明日からやるってことで。いいよね?」


「俺は……それでも」


 俺が頷くと、スミスも躊躇いがちに頷いた。だけど、それは俺ではなく、ソノリーやレイユに対して、だ。
 ゴブリン――魔物の中では、程度は低め――が相手とはいえ、俺にとっては初めての悪魔の討伐となる。
 やりにくさを覚えつつも、俺は緊張感に包まれていた。
 俺たちはこのまま、衛兵たちが使うテントで夜を待った。寝るための毛皮はもちろん、食事も提供された。
 日が暮れて、登り始めた月が北東の空を過ぎたころ。
 時間としては、日付が変わる前くらいだろう。唸り声のようなものが、俺たちのところまで聞こえて来た。


「来たか。おい、わかってるな」


「あ、ああ……わかってる」


 俺は立ち上がると、左手の解放具を一瞥した。
 ゴブリンと戦うためには、勇者の力が必要――ほかの勇者は知らないが、俺は個人としては、まだ素人だ。


「――解放」


 赤い装束に身を包み、武器は槍を選択した。
 俺がテントを出たあと、ソノリーたちも表に出てきた。


「――解放!」


 解放具で力を解放したソノリーは、勇者の姿になった。
 先端の尖った、つばの広い帽子を被り、真紅のマントを羽織っていた。太股までのスリットがあるドレスに似た衣装は、肘から袖口が広がっていた。
 右手には、先端にクリスタルが填め込まれた、ピンク色の杖が握られていた。


「ヌアダ、援護はしてあげる。頑張って、町を護ろうね」


「あ、ああ……っていうか、俺の手助けをしても……いいんですか?」


「もう! そんな堅苦しい言葉使いは止めてよね。もっと気楽に、親しげに……ね?」


「あ、その……うん。それで、質問なんだけど」


「え? ああ、大丈夫。レイユだって、討伐のときに援護を受けたりするし。それより、これは助言なんだけど……前に戦ったときって、きっと力を全力で使っちゃってると思うんだ。あの魔王級の傷からの推測だけど……でも、多数と戦うときは、全力の一撃はしないほうがいいよ。じゃないと、体力が保たないから」


「え? ああ……そっか」


 あのときは、急に聞こえてきた声の指示に従ったんだよな。今回は、あの強力な一撃を控えなきゃいけないのか……。
 まだ、色々な疑問が解決してないが、今は戦いに集中するしかない。
 俺はソノリーと、唸り声のする方向へと向かった。レイユとマリルアは、俺たちの後方から、ゆっくりとした足取りでついてきている。
 唸り声が大きくなってくると、鉄のような臭いが漂って来た。
 立ち止まって槍を構える俺の背後で、ソノリーが杖を掲げた。


「――光よ!」


 ソノリーの声が聞こえた直後、俺たちの真上に光球が現れた。
 その途端、木の間から飛び出した影が、光に照らされた。体毛のない猿を思わせる容姿をしているが、耳は尖っていて、口元からは牙、手足には鋭利な爪が伸びている。
 なにやら黒い靄のようなものを纏わせた身体には、返り血らしいどす黒い痕が残っていた。
 ゴブリン――始めて間近に見る醜悪な姿に、恐怖心が芽生えてしまった。身体が竦んだけど、ここで立ち尽くしていたら、殺される――。
 スミスとの訓練が脳裏に蘇ると、俺は無意識に槍を構えた。スミスとの稽古、そして素振り――なんども繰り返した構えだ。日は浅いけど、なにも悩む必要はない。
 ゴブリンが、砕いた骨を打ち付けた棍棒を振り上げてきた。骨が棘のようになっていて、まともに受けたら、それだけで致命傷になりそうな代物だ。
 俺も槍を振り上げて、ゴブリンに相対した。踏み込んできたゴブリンに対し、俺は手の中で槍を滑らしつつ、ゴブリンへと振り下ろした。
 突き出すように矛先が前へと滑るが、俺は一歩分だけ後ろへと退く。ゴブリンにとっては間合いが遠のくが、俺は槍の矛先が前へと出た分、間合いが伸びている。
 棍棒が空振りしたのと、俺の槍がゴブリンの左肩から腹部までを切り裂いた。


〝ガアアアアアッ!〟


 鮮血をあげながら、ゴブリンが地に伏した。その直後、ゴブリンから黒い靄が離れていく。それは時々見る、あの黒い煙のような、宙を泳ぐ魚だった。
 槍で薙ぐと、魚は霧散した。
 それよりも今は、悪魔としては下級とされるゴブリンだが、槍術だけで斃せたことに、意識が向かっていた。訓練の成果が出たこと、そして戦いの恐怖と残虐さに身震いしていると、林の中から新たな声と足音が聞こえて来た。


「ヌアダ、次が来るよ」


「……わかってる」


 俺は改めて槍を構えたが、林の中に見えるゴブリンの数は、二、三体どころじゃない。ざっと数えただけでも、十体を超えていた。
 林から出てきた二体のゴブリンを、俺は素早く切り伏せた。しかし、林の至る所から、合わせて五体以上のゴブリンが出てきた。


「これじゃあ、俺だけじゃ手が足りない!」


「そうだね。話が違うよ!」


 ソノリーが杖を振るいながら、小声でなにか――恐らくは呪文のようなものだろう――を呟いた。


「〈魔力の短矢〉、威力拡大!」


 ソノリーの周囲に、八つの光球が現れた。杖が振られると、光球は林から出たゴブリンたちへと飛翔し、身体を貫いた。
 それが致命傷となってゴブリンどもは倒れたが、林の奥から新たなゴブリンが現れた。その数、ざっと六体以上。
 こんなの、すべてを裁ききれない――そんな思考が頭を過ぎったとき、右側から声が聞こえてきた。


「――魔素吸引っ!」


 声の主を確かめようと振り向いたとき、俺の右側から町に向かっていた三体のゴブリンが、土砂諸共に吹っ飛んだ。


「てめぇら、怯んでる暇はねぇぞ! こいつらを町に近づけるな!」


 勇者の装いになったレイユが、地面に食い込んだポールアックスを引き抜いた。
 その直後、俺たちの身体が薄い光に包まれた。


「みなさん、戦いに集中して下さい」


 紺色で長袖、裾が足元まであるワンピースという装いになったマリルアが、指で印を結んでいた。


「護りの力で、ゴブリンの攻撃は防ぎます。皆さんは、攻撃に集中して下さい」


「わかった。おまえら、ゴブリンを町に近づけるな――やるぞ!」


 レイユの檄に、俺とソノリーは返事を返す代わりに、手近なゴブリンを斃した。
 しばらく三人で戦っていると、林から出るゴブリンの数が減ってきた。ようやく終わりが見えてきたと、そんな希望が生まれたとき、林の中から高さ五イマル(約五メートル五〇センチ)を超える、巨大な影が現れた。


〝ガアアアアアアアアアアッ! ガゲギガギィィィッ!!〟


 歯軋りのような咆哮をあげたのは、獅子のような顔を持つ、四本腕の悪魔だった。

------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

魔王級の悪魔(&ゴブリン残党)との戦いは次回となります。
ちなみにですが、各勇者の力……というか、職業的なものは、レイユ:戦士(ポールアックス)、ソノリー:魔術師。マリルア:祈祷師(防御補助系)となりますです。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます

わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。 一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します! 大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

異世界配信中。幼馴染みに捨てられた俺に、神々(視聴者)がコメントしてくるんだが。

葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。 だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。 突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。 これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

処理中です...