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第三章~幸せ願うは異形の像に
二章-1
しおりを挟む二章 嘘と誠と異形の像
1
カラガンドで借りた辻馬車のキャビン内は、微妙な空気に包まれていた。
昼過ぎに駅前で合流したクリス嬢は、女僧とはいえ女性と一緒にいた俺に驚き、互いに自己紹介と状況説明を行ったあとでも、少しばかり機嫌が悪そうだった。
現に、もう二時間以上も馬車に揺られているあいだ、ひと言も喋っていない。
そして、何故かクリス嬢と一緒にいたエイヴも、不自然に大人しかった。多分だけど、教会にいたシスター・キャシーの姿に、監禁されて奇跡を造り出していた頃を思い出したのかもしれない。
そして、その微妙な空気を造り出した張本人は、前側の席にいるクリス嬢の隣に座りながら、どこか申し訳なさそうに、そして所在なさげに乾いた笑みを浮かべていた。
「いやあ……まさか、トラストン――さんが待っていたのが、女性だったなんて」
「一応、説明はしましたよね?」
「あ、いやその……お世話の人かなって思って。まさか……こんな若い人と、エイヴだったとは思わなくて。エイヴ、元気だった?」
シスター・キャシーが笑顔で手を振るが、エイヴは伏せ目がちに頷いただけだ。この反応は仕方が無いと思うが、シスター・キャシーは少し落ち込んでいた。
「まあ……ねぇ。うちの教会も孤児院をやろうって準備をし始めたけど……まあ、今更なんだよねぇ。トラストンさん、エイヴも来るなら、ちゃんと言っておいてよ……」
「いやまあ、エイヴは俺も予想外でしたけど」
「トト……エイヴは邪魔だった?」
俺とシスター・キャシーの会話を聞いたエイヴが、不安げな顔で俺を見上げた。
これはその……少し失敗したな。うん。
俺はわざとらしく苦笑してみせると、首を横に振った。
「そんなわけないじゃん。手伝いに来てくれたんだろ? 嬉しいに決まってるじゃないか。エイヴが来るって知らなかったから、驚いただけだよ」
「えへへ……驚くかなって。それに、トト一人じゃ心配だもん」
「そりゃどうも」
俺は戯けたように肩を竦めながら、まだ機嫌を損ねているクリス嬢を一瞥した。
一通りの説明はしたんだけど、やはり女性と一緒というのは――まあ、拙いと思ってはいたんだけど。
あの状況できっぱりと断るだけの根拠と、それ以上に度胸はなかったわけで。
俺が悪いといえば、悪いのかもだけど……さすがに合流してから、もう二時間。そろそろ機嫌を直して欲しいところだ。
俺は沈黙を打ち破るべく、地図を広げた。
「目的地の村っていうのは、あとどのくらいなんです?」
「もうすぐじゃないかな……でも集落に直行するから――ちょっと待ってね。御者さん、少し良いですか!?」
シスター・キャシーは小窓を開けると、御者となにやら話をし始めた。
少しして小窓を閉めたシスター・キャシーは、俺が広げる地図を覗き込んだ。
「今がここで、目的地の集落がこのあたり……だと思うのよ。多分、あと一時間くらいかなぁ?」
一時間か……この雰囲気では、かなり長く感じそうだなぁ……。
シスター・キャシーの言ったとおり、馬車はそれから一時間ほどで、集落のすぐ外に到着した。
狼避けなのか、腰よりの上の高さまである柵に囲まれた集落は、それほど大きくはなかった。
粗末という表現よりは、少しマシな程度の小屋が六軒に、元々は教会だったらしい建物は、集会所代わりに使っているようだ。
その証拠に、教会の壁に広げられた大きな布には『集会所』と書いてある。
教会の前は広場になっているようだが、その中央には黒ずんだ柱が、一本だけ立っていた。
――いや、違う。まだ距離があるからはっきりとは見えないが、柱の表面にはなにかを象ったものが彫られていた。
近づかないと、はっきりしたことは言えないが……あれは、異形の像に似ている気がする。そう思うと、俺の背筋にピリッとした緊張が走った。
その理由は、俺自身もぼやけていて、よくわからない。もしかしたら、その柱の周囲で子どもらが遊んでいることも、原因なのかもしれない。
あんな不気味な彫像を前に平気でいるなんて……慣れがあるのかもしれないが、俺には少々不気味な光景に映っていた。
「ここからは馬車は行けないから……御者さん、少し待ってて下さいね」
シスター・キャシーは小窓から御者に告げると、さっさとキャビンから降りてしまった。
「さあさ、ここからは歩きよ。ついて来て」
片目をつぶりながら、降りるよう促してくるシスター・キャシーに、俺とクリス嬢は目を合わせた。
少しして、クリス嬢は無言で――少し投げやりに肩を竦めた。
溜息を押し殺した俺は先にキャビンから降りると、エイヴとクリス嬢が降りるのを補助した。
やや足元の悪い、獣道のような草の切れ目を歩いて集落に近づいた俺たちを、広場の子どもらが、どこか不安げな視線を向けていた。
シスター・キャシーが先頭になって集落に入ると、俺より一つか二つほど年上だろうか、鳶色の髪の青年が近づいて来た。
間違いがない。この前、店に来たヤツだ。
青年は俺に気づく様子もなく、シスター・キャシーに声をかけた。
「教会の人が、ここに何のようです?」
「あ、こんにちは、新顔さん。えっと、聖女様――はおみえですか? キャラモーンド村のキャシーが会いに来たって言えば、わかると思いますけど」
「聖女様の知り合いか――ちょっと待って」
青年は俺たちにそう言ってから、駆け足で集会所へと向かった。
それから、二、三分ほど待っただろうか。集会所から、ほとんど白髪に近い金髪の女性が出てきて、俺たちのほうへと小走りに駆け寄って来た。
茶色い僧服のような服を着て、足は革の靴。髪や指に装飾品はみえないが唯一、首から光る石が飾り石となったペンダントを下げていた。
薄い青色の瞳をシスター・キャシーに向けると、聖女はたおやかに微笑んだ。
「おひさしぶりです、キャシー。教会に入ったとは聞いていたけれど。女僧になれたのね?」
「いやあ、なんとか。お久しぶりです。あ、今日の用件は、あたしじゃないんです。こっちの方々が、お話を聞きたいと」
シスター・キャシーの指先を目で追った聖女は、「あら?」と目礼してきたが――その目が僅かに細くなったのを、俺は見逃さなかった。
聖女は俺たちの前で姿勢を正すと、礼儀正しく頭を下げた。
「皆様、初めまして。この集落の長を務めております、ティアーンマ・トウと申します。聖女などと呼ばれておりますが、大したことはしておりませんので、気にしないで下さいね」
「こちらこそ、初めまして。トラストン・ドーベルです。こちらは、クリスティーナ・ローウェル嬢とエイヴです。今日は、あの異形の像について、なにか教えてもらえたら……と思いまして」
「異形の像――? ああ、あの像のことですか?」
「ええ。少し事情がありまして。お願いできますか?」
ティアーンマは背後の黒い柱を振り返ってから、俺たちを集落の中へ入るよう促した。
集会所で長テーブルに座った俺たちに、ティアーンマは指を組みながら話を始めた。
「あの像は昔、ある少女がここに伝えたもの――と聞いています。なんでも、石で造られた像を六つ集めれば、幸せになれる――と」
「……幸せですか? どんな幸せなのか、伝わってはいませんか?」
俺の問いに、ティアーンマは微笑みながら答えた。
「詳しくはなにも。ただ、わたくしと子どもたちが幸せになれるもの……そういう幸せなんだと思います」
予想していたことだが、答えの内容が要領を得ていない。言い伝えの類いなんて、こんなものか――と思っていたら、ティアーンマが俺とクリス嬢、そしてエイヴへと順に手の平を向けてきた。
「もしかしたら、石の像――あなたのいう異形の像をお持ちではありませんか? なんというか……力を感じるのです」
そのティアーンマの言葉に。俺は内心ドキリとした。今持っている背負い袋の中に、あの異形の像は入っている。家に置いておいてまた盗みに入られても拙い、という理由でしかなかったが――しまったな。これはミスった。
なんで像の在処を聖女が分かったのか――その考察は後回しにして、俺は必死に言い訳を考えた。
「あの……ですね。こちらのエイヴは、不思議な力のある石を持ってるんです。それかもしれません」
「ユニコーン? その石はどのような……見せて頂けますか?」
困惑しながら見上げてくるエイヴに、俺は頷いた。
不安そうな顔のエイヴは、今は形見でもあるペンダントを長テーブルの上に置いた。ティアーンマはペンダントの飾り石をジッと見つめていたが、やがて小さく頷きながら姿勢を正した。
「なるほど。確かに力を感じます。ほかにも、なにかお持ちでしょうか?」
「いえ――特には。商売柄、骨董品とかを集めてますから……その中に変なものもあるかもしれませんけど」
聖女とのやりとりをしている最中、クリス嬢とシスター・キャシーの視線が、どことなく痛かった。
エイヴを囮にしたり、誤魔化したりしてるから、仕方ないけど……なぁ。
俺が咳払いをしたとき、鳶色の髪の青年がやってきた。俺と視線があった途端、青年は「ああっ!!」と声をあげた。
「おまえ――あの店のっ!!」
「リューン、客人に対して失礼ですよ?」
ティアーンマに窘められ、青年――リューンは狼狽えながらも俺と聖女に頭を下げた。
「すいません。でも、ティアーンマさん、こい――この人は、あの像を引き取った店の店員なんですよ!」
「一つ訂正。店員じゃなくて、店主。これでもね」
リューンは俺を睨みながら、腕を組んだ。
「あんたの店に行った男から聞いたよ。売ってはないけど、引き取って貰ったって」
「別に嘘は言ってないけどなぁ。買い取ってはいないんで。売りに出すつもりもないし」
俺の返答に、リューンは唖然とした顔になり、ティアーンマは僅かに腰を浮かせて身を乗り出してきた。
「失礼ですが、像は今どちらに……もしや、今も持っておられませんか?」
「いえ。店にある保管用の部屋に置いてあります。売りに出さないやつは、そこに溜め込んでますので」
売りに出さない――というものは、実はほとんど無い。現在、保管用の部屋に置いてあるのは、小振りの裸婦画が三枚ほどだけだ。
これはその――ちょっとした、あくまでも! あくまでもちょっとした、個人的な所有物として保管しているわけで。
あまり婦女子には知られたくないわけもあって、これはクリス嬢だけでなく、他の誰にも言っていない。
とりあえず、そういう年頃なんだとご理解頂きたいものである。
とにかく、俺の返答を聞いてティアーンマは溜息とともに、腰を降ろした。
俺はわざとらしく肩を竦めると、聖女や青年に向けて言った。
「そんなわけで、出所不明、しかも怪盗に盗まれかけた品について、調べに来たってわけです」
「そうだったんですね。あの……できれば、異形の像を譲っては頂けないでしょうか? 出来うる限り、お礼もしたいと思います」
「そうは言いますけど、集めるのは難しくないですか? 現に、怪盗なんてやつに二つか三つは盗まれているわけですし」
「……怪盗?」
ティアーンマはきょとん、とした顔をしたあと、首を振った。
「そんなことが――しかし、像はすでに四つが集まりました。一つは、わたくしが交渉をして譲っていただいたもの。三つは、集落に届いていたのです」
「……なんですって?」
今度は、俺が身を乗り出した。
異形の像は、聖女の話が事実だと仮定すれば、六つ存在している。そのうちの四つがここにある……残るは俺が持っているものと、もう一つだけ。
俺が驚いていると、ティアーンマは真っ直ぐに俺を見てきた。
「もう一つの所在もわかっています。明日、そこにいるリューンが譲って頂けるよう、交渉に伺います。トラストンさん。あなたは古物商を営んでいると仰有ってみえましたが、その交渉を手伝っては頂けませんか?」
「な――なんで、俺に?」
「わたくしたちの出会いは、運命が引き寄せあった結果によるものだと、確信いたしました。であれば、あなたにも役目のようなものがあると思います。お願いです、わたくしたちに力を貸して下さい」
そう言って聖女が深々と頭を下げると、シスター・キャシーも俺に訴えてきた。
「トラストンさん、あたしからもお願い! 聖女様の手助けをしてあげようよ」
俺は困ってクリス嬢を見たが、否定の雰囲気はなかった。黙って縦に首を降ったのを見て、俺は盛大な溜息を吐いた。
正直、乗り気はしていない。良心に従うのなら手助けするべきなのだろうが、俺の第六感が断るべきだと告げている。
聖女の言う幸せの内容だって、わかってない。
しかし……周囲に、俺の意見と予感に同意する者はいないわけで。俺は仕方なく、ティアーンマの願いを受けることにした。
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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
これを打っている現在、雨と雷が凄いです。ネット用のPC付けるの躊躇いますね……。
落雷だけは、勘弁です。
一応の補足ですが、キャシーがリューンに「新顔さん」と言ったのは、教会に入る前に集落に来たことがあるからです。
だから、集落の場所もわかっていたんですけどね。そのときはリューンは居なかった、ということですね。
今日、車の検査をしに行ったんですけど、少し予約時間まで余裕がありましたので、漫喫へ。
最新のものから、少し古い少女漫画まで、四冊くらい適当に取ったんですけど……少女漫画であったのが、困っている高校生を助けた富豪の青年が、「これで帰り給え」と言って馬を貸すのですが……何故、馬?
しかもそれで帰ってるから、高校生も乗馬ができる前提だったり。。
「いやいや――いやいやいや」と、つい口に出しちゃいました。
これが男女の価値観の違いか……ヤック、デカルチャ。
次回は、出来上がり次第で……予定が未定ですいません。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願いします!
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