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第四章 円卓の影

四章-4

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 月明かりの下で俺とクリス嬢は、砦の前にある瓦礫に腰を降ろしていた。
 クリス嬢は男装にも見えるズボン姿で、腰に細身の長剣を下げていた。この姿を見るのは、伯爵の屋敷での幽霊騒動事件以来かもしれない。
 それでも着飾ってはいるのか、腰に赤い飾り布を巻き付けていた。
 時計がないから時刻はわからないけど、もう夜の七時は過ぎたはずだ。
 ウコバークを待ちながら、俺は周囲を見回した。
 木々に覆われたこの場所は、夜の暗さも相まって、狙撃するには向かない場所だ。銃や弓は、木々に阻まれて、遠方からだと射線は通らない。
 その代わり、潜む場所には事欠かない。一気に兵を雪崩れ込ませる作戦で来られたら、形勢は不利になる。
 敵の兵力を考慮して、マーカスさんに色々と頼んだんだけど……首尾は万全なんだろうか?
 ガランの魔術は、《暗視》一つ以外は、《精神接続》だけを刻んでいる。
 あとの準備は、砦の中の瓦礫やゴミを片付けたくらいだ。視界が利かない中で、躓くのだけは避けたいし。
 そんなことを考えていると、クリス嬢が話しかけてきた。


「あの子は、ちゃんと帰ったかしら?」


 夕方ころに、レニーという少年が父親を探しに来た。買い出しに行ってくれたエイヴとマーカスさんが連れてきたんだけど、身なりからして貴族の子息らしい。
 口調もそれらしい感じだったけど、貴族がこんなところで仕事するのか――? なんかよくわからん。
 俺は肩を竦めると、周囲を見回してから答えた。


「いやまあ、流石に帰ってると思いますよ? あんな子が、こんな時間まで彷徨くとかないでしょうし」


「ですわよねぇ……親御さんに叱られてないかしら?」


「さあ……そこまでは」


 まっとうな親なら、叱ってると思うけど。
 俺が冗談めかした答えでも言おう――としたとき、前方から足音が近づいて来た。ランプの灯りが、微かに揺れているのが見えてきた。
 俺は少し視線を下向きにしながら、相手を待った。




 茶色のスーツに身を包んだ男――ウコバークが現れたのは、体感で三〇分ほど過ぎたころだった。


「待たせてしまったか?」


「いいえ? 許容範囲内ですよ。それでは、取り引きを始めましょうか」


「そうしよう」


 ウコバークは頷くと同時に、片手を挙げた。
 周囲の木々から、一〇名の兵士が姿を現した。足音を立てないよう、ブーツではなく体毛の残った皮の靴らしきものを履いていた。
 火縄銃らしきものを構えているが、火縄が燃えている様子はない。記憶を弄った俺は、あることを思い出した。
 火縄ではなく、火打ち石を使った銃。確か、フリントロック式だっけか……大航海時代に広まったヤツだった気がするけど、こっちの世界では、もう量産されているのか。
 銃口に狙われた俺たちに、ウコバークが冷たい笑みを浮かべた。


「大人しく、黒曜石を渡したまえ。ああ、それと君らは拘束させて貰おう」


 へえ……予想以上に直接的な手段で来たな。
 俺は立ち上がると、周囲を見回した。少しだけ斜め上に視線を送ってから、俺は挑発するように、ワザと小馬鹿にするような笑みを浮かべて見せた。


「はぁん……オークを回収するだけでなく、俺たちの身体を乗っ取らせるつもりか?」


「な――なにを言って」


「しらばっくれるなよ。オントルーマの一件、乗っ取られそうだった一家を助けたのは、俺だからな。オークが乗っ取った三人から、話も聞いてる」


 最後の部分は、ワザと曖昧な表現にした。
 陳腐なやりかただけど、ウコバークには効果的だったようだ。目に明らかな敵意を宿したウコバークは、獣のように歯を剥いた。


「……なるほど。そういうことか。計画を邪魔したのは、貴様だったか」


「へえ……やっぱり、あんたが一枚噛んでたんだな」


 オークからは、曖昧な情報しか得られていない。単純な引っかけだけど、騙されてくれて助かった。これで言質はとったし、もう手加減なんか必要ない。
 俺は頭の上へと、片手を挙げた。


「さて、罪を犯した以上、容赦しないからな!! その事件の黒幕の一人として、あんたをとっ捕まえる! 覚悟しろよ、ウコバーク!!」


 俺が大声で宣言すると、ウコバークは周囲の兵士へと手を振って見せた。


「総員、撃てっ!! ヤツを撃ち殺せっ」


 しかし、一発の銃声も響かなかった。周囲を見回したウコバークは、目を見開いた。
 配下の兵士たちが、異なる軍服を着た兵士たちに銃口を向けられ、両手を挙げながら跪いていたからだ。


「これは……いつの間に? なぜだ?」


「さっき、俺が大声をあげたときに、一斉に拘束したんだよ。兵士を潜ませておいたのは、おまえだけじゃないってことだ」


 手配した兵士たちは、マーカスさんの命令で街の外で待機させていた
 あとはエイヴとマーカスさんで街の出入り口を監視して、兵士たちが移動、木の陰か岩陰に潜伏した場所をユニコーンやヴォラで確認。兵士たちをその近くに待機させ、俺の合図で一斉にウコバークの配下を拘束した、というわけだ。


「さて、大人しく観念しろ。とりあえずは、一家監禁と乗っ取りの教唆犯として逮捕、連行するから、覚悟しろ」


「巫山戯るな――人間どもが」


 唸るような声をあげた直後、ウコバークが広げた右の手の平の上に、人の頭部など軽く入るほどの炎が生み出された。
 周囲を照らし出すほどの炎に、周囲の兵士たちは理解の範疇を超えたらしく、あっけにとられた顔でウコバークを眺めていた。
 ウコバークは俺を睨みながら、炎を生み出した右手を突き出した。


「死ね、小僧っ!!」


 火球が、放たれた。
 このときの俺は、不覚にもウコバークの炎を見てしまい、全身の震えと恐怖で地面にへたり込んでいた。
 迫る火球と幻影の火災が、俺の視界で重なった。
 無慈悲に迫る火球が視界の中で歪んだ瞬間、凄まじい蒸気が目の前を覆った。


「トト、気を確かに」


〝そうですわ――わたくしたちが、御護りします〟


 クリス嬢と、ティアマトの声が聞こえてきた。
 蒸気の熱気で僅かに理性を取り戻した俺の前に、クリス嬢が立っていた。


〝トト――動けるか?〟


「ガ、ガラン……」


 正直、まだ動けるだけの正気は取り戻してない。そんな俺の視界に映ったウコバークは、やや怯んだ表情を浮かべていた。
 ウコバークの右手には、僅かに火傷が見られる。あの炎を生み出す能力は、人間の身体にはかなりの高負荷をかけるみたいだ。
 だかたといって、連発しない保証もない。
 ウコバークは火傷をした右拳を握りながら、俺たちに向けて叫んだ。


「貴様ら――幻獣を持っているのか!? なんだ、乗っ取ってはいないようだが――」


〝わたしたちは、協調しているだけ。あなたと一緒にしないで頂戴、ウコバク〟


「きょ、協調だと……巫山戯るな! 我らを裏切り、人に付くのか!? 貴様も幻獣なら、同胞のために動け!」


〝そんなことを、強要される筋合いはありませんわ。元々、我々は個々の繋がりは薄かったもの〟


「大昔とは、状況が異なる! 我らが再び繁栄するためには――」


〝黙るがいい。すでに、我らの時代ではないのだ。今すぐに抵抗を止めよ〟


 ガランの制止に、ウコバークは怯んだ。しかしすぐに、頭を振りながら左右の手に炎を生み出した。


「黙れ、古き王よ! もう、貴様の命令など受けぬっ!!」


 叫びと共に、ウコバークは両手に炎を生み出した。
 流石に二度目となると、兵士たちにも動揺が走った。両軍とも腰の引けてしまった兵士らに、マーカスさんが大声で呼びかけた。


「皆、逃げろ! 生き延びたければ、双方とも街まで逃げろ!!」


 マーカスさんの声が切っ掛けとなって、兵士たちは悲鳴に似た声をあげて逃げ去ってしまった。そのあいだに、ウコバークとティアマトの力がぶつかり、再び凄まじい蒸気が周囲を覆った。


「トト、砦の中へ!」


 クリス嬢は俺に呼びかけながら、肩に手を廻してきた。
 蒸気が晴れる前に砦の中に入った俺たちは、ウコバークを待ち構えた。


「トト――」


「ありがとうございます……もう、大丈夫です」


 俺はなんとか立ち上がると、大きく息を吐いた。


「ここからは、俺一人で。あっと、腰の飾り布、貸して下さい」


「それはいいですけど……大丈夫ですの?」


「ええ。なんとかします」


 クリス嬢を砦の後方から外に出すと、俺は崩れた箇所から顔を出した。
 薄くなった蒸気の中を、ウコバークが歩いてくるのが見えた。こんな暗がりでも俺の姿を見つけたのか、鬼気迫る表情で歩を早めた。
 俺は砦の中央まで退くと、飾り布で目を覆った。


「……ガラン、精神接続」


〝承知〟


 ガランの声が聞こえたと同時に、砦の中に足音が響いてきた。


「小僧――女は逃がしたか? まあいい。貴様から殺してやる」


「できるものなら――やってみな!」


 俺が駆け出すと、すぐにガランの声が聞こえてきた。


〝トト――右に跳べ!〟


 ガランの指示通りに右に跳んだ直後、灼熱感が左腕の側を通り過ぎた。
 火球が通り過ぎたというのは、考える必要もない。俺はそのまま、ウコバークとの間合いを詰めた。


〝三歩分、左に移動――それから右足で回し蹴りだ〟


 感覚だけで移動したと同時に、腰を捻って右脚を振った。柔らかいもの――運動不足な中年の腹の感触だ――の直後に、くぐもった声が聞こえてきた。
 ガランの指示だけを頼りに格闘戦をするのは、いつぶりだろうな。視界が利かない状態でも、これから対等以上に戦える。
 数度の打撃を加えた俺に、懐かしい気持ちがわき上がった。しかし、そんな気分も切羽詰まったガランの声でかき消された。


〝トト――今すぐ離れろ! 遠くに!〟


 迷っている余裕はない。右に跳んだ俺は、着地と同時に駆け出した。
 こっちには確か、地下室への階段があるはず――頭の中で砦の構図を描いたとき、ガランの〝まっすぐに飛び込め!〟という声が聞こえてきた。
 両腕で頭を護りながら、俺はまっすぐに跳んだ。
 地面が喪失した感覚の直後、俺の身体は階段らしい段差を転げ落ちた。程なく、ドアが行き止まりとなって、俺の身体を受け止めた。


「いてて……なにが、あったのさ?」


〝ウコバク……いや、ウコバークか。ヤツが全身から炎を放ったのだ〟


「ああ……それは、確かにヤバかったね」


 俺は痛みを堪えながら立ち上がると、手探りにドアを開け、地下室の中に入った。
 かび臭い空気に顔を顰めながら、俺はさして広くない部屋を横断した。柔らかいものが押し固まった袋が、つま先に当たる。
 俺は袋を引きづりながら、ドアの左横まで移動した。切れ込みを入れてるから、中身が零れないように注意だ。
 階段を降りてくる足音が、ドアの外から聞こえてきた。俺は息を殺して、ガランの指示を待った。


〝今だ――〟


 ガランの合図に合わせて、俺は当て身を食らわせた。右肩と右腕の衝撃のあと、誰かが倒れる音がした。
 俺は続けて、足元に置いていた袋を手に取ると、左右に振った。
 予め入れておいた切れ込みから、細かい粉がばらまかれた。ここに来て、俺は借りていた飾り布を取った。


「ガラン、《暗視》」


〝承知〟


 ガランの魔術によって、俺の視界が明るくなった。
 床に倒れたウコバークは、すでに背広を着ていなかった。皮膚の至る所に火傷の痕があり、髪の毛も一部が焼けてチリチリになっていた。
 俺は袋を捨てると、ドアの前に位置取った。


「もう、炎は使えないからな。大人しく降参しろ」


「なにを言っている――ここで、燃え尽きろっ!!」


 ウコバークの手に火花が散り始めた瞬間、俺は部屋の外に出た。すかさずドアを閉めて右足で押さえた瞬間に、金属を伝わって熱が伝わってきた。
 粉塵爆発――というには、迫力はまったくない。空中に舞った小麦粉が、一気に燃え広がっただけだ。濃度がもう少し濃くなれば、爆発の規模になるかもしれないけど。
 粉塵爆発の原理は、気化したガソリンが燃え広がるのと、そうは変わらない。液体や固体に比べて、空気中の気体や粉塵は、周囲が酸素と結びつきやすくなって燃えやすくなる。
 ガソリンだって実際、液体が満タンになったタンクより、気化したガソリンが充満しているほうが爆発しやすかったりする。
 俺はドアを開けると、中を見回した。
 周囲の壁は、一部が煤で汚れていた。ウコバークは、床に倒れたまま、全身の半分ほどが、煤で真っ黒になっていた。顔や腕には火傷による出血が見られ、髪は一部が燃えたらしい。地肌が見えた頭部にも火傷の痕がある。


「ば――莫迦な」


「だから、炎は使えないって言ったんだ。人間の身体は、炎に耐えられないからな。もう、力を使う体力もないんじゃないか?」


 ウコバークはもう、俺と会話する体力もないようだ。
 そこへ、兵士を連れてきたマーカスさんがやってきた。戦いが終わったのを見ると、兵士に担架を持ってくるよう指示を出した。


「封印は?」


「ああ……封印したら、この身体が死んじゃいますし」


 そんな俺とマーカスさんの会話を聞いていたのか、ウコバークがぎこちなく口を開いた。


「な、なぜ……だ?」


「俺は、なるべく殺しはしたくないんだよ。それが人間でも、幻獣だって……極悪なヤツじゃなければ、封印しないでおきたい。あんたのいう古き王は、幻獣を滅ぼさないために、鉱石に魂を封印したんだ。友だちだからさ、その意志は尊重したいってだけ」


 俺が答えると、ウコバークは目を閉じた。
 それから担架で運ばれていったが、一切の抵抗は見せなかった。

   *

 俺は担架に乗せられたウコバークと一緒に、砦の外に出た。
 月明かりの下では、マーカスさんが引き連れた兵士たちが、ウコバークの配下を拘束していた。


「トト!」


 駆け寄ってくるエイヴを抱き留めた俺に、クリス嬢が微笑みかけてきた。
 俺も微笑み返したとき、木々の影から小さな影が現れた。


「お父様!」


 レニーとかいう、あの少年だ。木のあいだから駆け出してくると、担架のウコバークへと近づいていった。だけど――。


「ダメだよ」


 マーカスさんが、身体を抱きかかえるようにしながらレニーを押しとどめた。
 レニーはマーカスさんの腕の中で暴れながら、兵士たちに叫んだ。


「お父様! お父様になにをしたんだ!」


「……君は、ウコバークの息子だったのか。彼は罪を犯したから、わたしたちで捕らえた。彼には監獄での尋問を受けて貰う」


 マーカスさんの返答に、レニーは涙を浮かべながら首を振った。


「嘘だ! 嘘だ、嘘だ、嘘だっ!!」


 泣き叫ぶレニーに、俺は目を閉じながら近づいた。


「悪いが、事実だ。だから、俺が捕まえた」


「おまえが――おまえが、お父様に酷いことをしたのか!?」


「あの怪我は、ヤツの自爆だ。まあ、そう仕向けたのは俺かもしれないけどな」


 俺が肩を竦めると、レニーが俺を睨み付けてきた。


「嘘だ! 自爆だなんて! おまえが悪いんだ! おまえが、おまえが――おまえが、お父様を騙したんだっ!! おまえなんか――おまえなんか、殺してやるっ!!」


 幼い顔に、強い殺意が浮かんでいた。
 そんなレニーの視線を真っ向から受けた俺は、深呼吸をしてから睨み返した。


「……いいぜ。その代わり、こっちも本気で返り討ちにしてやるからな。親を悲しませないよう、ちゃんと話し合ってから来い」


「なんだ、その言い方は! 庶民が、貴族にそんな口を利くな! おまえは絶対に殺してやる!! 覚えていろ!」


「こら、静かに――こっちに来なさい」


 マーカスさんが兵士と一緒に、レニーを連れて行った。
 彼らを見送りながら佇んでいると、クリス嬢が声をかけてきた。


「トト――声が少し辛そうでしたけれど。大丈夫ですの?」


「ああ……平気ですよ。慣れてますし」


「慣れて……?」


 首を傾げるクリス嬢に、俺は自嘲的に肩を竦めた。


「俺は今までに、何人かを警備隊に引き渡したりしてましたけど。罪を犯した犯罪者にだって、仲間や恋人――ときには家族とか、子どもがいたりするんですよ。そういった人たちからは、かなり恨まれてきましたからね。
 物語みたいに、犯人を捕まえました。あとはハッピーエンド――なんて、滅多にないですよ。脅迫状や殺人予告なんて当たり前で、ときには犯人の子どもに、石を投げられたこともありますよ」


 俺はなんでもないという素振りで、クリス嬢を振り返った。


「こんな場所で長話もなんですし、そろそろ帰りませんか?」


「え、ええ……」


 クリス嬢は戸惑ったまま、俺の横を歩き出した。
 まあ正直な話、慣れたからといって平気なわけではなかったりする。なんせ、恨みは尾を引くしなぁ……。
 エイヴと手を繋ぎながら、俺は心の中で陰鬱な溜息を吐いた。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

久しぶりに、長くなりました……といっても最高記録ではないんですが。確か、最高は7千字↑でしたしね……。
一気に読むと疲れるかもですので、分割して気長に読んでやって下さい。


皆さんは洋画を見るとき、字幕と吹き替え、どちらで見ますか?

今日、仕事中にそんな話にもなりまして。

中の人は字幕派なんですが、圧倒的に吹き替えでした。
いやあの……吹き替えは、たまに意味が大きく変わっちゃうときがですね?

前に見たのは、I'll make enemy all disintegratea だったかな……少しうろ覚えなんですが。
吹き替えだと、「奴らを倒してやる」だったんですが、実際には「奴らを皆殺しにしてやる」もしくは「奴らを滅ぼしてやる」かなぁ……と。


主人公サイドでしたので、イメージ優先なのか、それとも文字数とか翻訳家さんのセンスなのか……そう言う部分が気になったりするので、基本は字幕です。
ただ、リスニングできるだけの英語力は御座いませんので、わかる範囲で脳内補完できる字幕のほうが好きってだけですが。あとは、役者さんの声が聞きたいってのもあります。


最近だと、エド・シーランのcelestial。ポケモンとのコラボ曲ですが、曲の公式訳で、この「ccelestial」を「最高だ!」としてるんですよ。
この単語、意味的には「天体の」とか「空の」「天空の」「天国の」とかいう意味なんですよ。
だから本来は、「天にも昇る感じだ!」が最適だと思うんですが……文字数の関係ですかね。

こうした洋楽や洋画から英語を覚える人もいますし、意訳を信じて覚えると、あとで恥をかくこともありますね。

昔にあったネット対戦のFPSでの一幕は、今でも黒歴史でございます。記憶を消したい。


少しでも楽しんで頂けたら幸いです。


次回もよろしくお願いします!
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