転生して古物商になったトトが、幻獣王の指輪と契約しました(完結)

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
112 / 179
第六章 忘却の街で叫ぶ骸

一章-1

しおりを挟む


 一章 善意には疑念で


   1

 マーカスさんが最後に店に来てから、十日が経った。あれから、なんの連絡もない。多分だけど、現地に行ったはいいが、なんの手掛かりも得られなかったんだろう。
 そのあいだ俺、トラストン・ドーベルは平穏な日々を送――るはずだった。


「ねー。おきゃく来ないね」


 金髪で小綺麗なドレスを着た幼女――エイヴが、膝の上から俺の顔を見上げてきた。
 カウンターの外では、サーシャ嬢が腰に手を当てていたりする。


「まったく。店内が辛気くさいのよね。もっと花とかフリルとかで飾るべきだと思うの」


 ……うっさいわい。

 というか、俺の店は御令嬢たちの遊び場所じゃねーぞ?
 俺が天井を見上げながら溜息を吐いていると、台所から出てきたクリス嬢が、両手を腰に添えた。


「あなたがた、トトの邪魔をしないで下さいね。お客様を待つのも仕事のうちなんです」


「ですけどね、クリス? ここに美少女が三人もいるのよ? 看板娘が三人もいるのに客が来ないのは、店内の雰囲気が悪いからじゃないかしら」


「普段は、もう少し来客もありますから。何日かに一日……二、三日ほどは、そう言う日もあるんです」


 クリス嬢がサーシャ嬢に言って聞かせてくれたけど……まったくフォローになってない。いや、こういう嘘を吐けない性格というのは、得難いものではあるけれど。
 目の前で言われると、そこそこ精神面を抉られたりするわけで。
 しかも悪意がないだけに、訂正もし難かったりする。
 うろんな目で二人のやりとりを眺めていると、不意に店のドアが開いた。


「ごめんください……ここ、買い取りもしてくれるって聞いたんですけど?」


 どこか艶っぽい声の女性が、店に入ってきた。
 濃いめの化粧に、結い上げた暗い茶色の髪、暗い青色のドレスを着ているが、肌や手は薄汚れている。年は二〇代後半くらい……か? 化粧のせいで、そこら辺の判別は困難だ。
 娼婦――それも娼館ではなく、辻に立って客引きをしている街娼かもしれない。
 俺はエイヴを膝から降ろすと、立ち上がってカウンター前の椅子を示した。


「買い取りはしていますよ。物によりますけど。どうぞ、こちらに」


「ああ、買い取ってくれるんだね――ああっ!!」


 椅子に腰掛ける寸前、街娼らしい女性は俺を見て声を挙げた。


「あんた、この街の人だったんだね!」


「えっと……どこかで、お会いしましたか?」


「いやだ、あたしだよ。プアダの街で、盗人から助けてくれただろ?」


 その言葉で、俺は一ヶ月ほど前のことを思い出した。
 プアダの街で、チンピラ……みたいな奴を捕まえて、彼女の革袋を取り返したことがある。どうやら、そのときの女性みたいだ。


「安くするから遊びにおいでっていったのに。あ、あたし、ミランダっていうの。この街で商売するからさ。遊びに来てよ、ね?」


「いや、あの……」


 その女性……ミランダさんに、俺は困り顔で手を振った。その……クリス嬢とサーシャ嬢が、ちょっと怖い顔をしていたので。
 俺は「買ってはいませんからね」と二人に説明しながら、ミランダさんとの商談を急いだ。


「ところで、なにをお売りに?」


「ああ、これなんだけどね」


 ミランダさんが差し出したのは、黄色のメノウが填まったブローチだ。台座は鉄製で、ピンは欠けている。
 買値として妥当なのは、二十五ポン……銅貨で二十五枚程度だ。
 ほかの店で買値を聞いているかもしれないが、俺はそれ以上の金額を出す気は無い。その程度の価値だ。
 それで値段を提示しようとした――が。


〝なんでぇなんでぇ。知ってるぜ? 売りってことは、俺を取り引きするつもりだな? まったく、俺様を金銭なんてやつで売り買いするなんざ、まあったく、人間ってやつは業が深いぜ〟


 イヤに威勢の良い濁声が聞こえてきたために、口を開きかけたところで俺は固まった。
 いやまあ……こういう商売だ。貴金属に幻獣が混ざってる可能性は、考えなかったわけじゃない。
 だけど、それが現実に起きてしまうと、想定以上に厄介だ。
 俺は咳払いをすると、確認のためにミランダさんに訊いた。


「この店の前に、ほかの店に持っていたりしました?」


「ああ、それならビスケ堂という店に行ったよ」


 ビスケ堂は、俺と同じく古物商を営んでいる。店主のノーマン・ビスケさんは女性に甘いからなぁ……四〇ポンくらいは提示したかもしれない。
 そう思ってビスケ堂の値段を聞いてみたら、ミランダさんはあっさりと答えてくれた。


「そこでは、一パルクだって」


 ……あの糞爺ぃっ!!

 いくらなんでも、女性に甘過ぎだろ! これに一パルク――銀貨一枚とか、頭にウジ虫でも沸いてるんじゃないか?
 俺は出来るだけ平静を装う努力をしながら、頭の中で考えを巡らせた。
 一パルクと一〇ポンあたりで提示しようかと思ったが、あのノーマンさんのことだ。一パルクで提示しつつ、俺の店で少し高めの提示なら、一パルクと三〇ポンくらいまでは出すとか言ってそうだ。
 俺は断腸の思いで、ミランダさんに告げた。


「二パルクでどうでしょう? その、ご新規さんの特別価格ということで」


「ホントに!? そんなにくれるんだ。前の店では、あと銅貨四〇敗なら出すって言われてたけど。そんなに出してくれるなら、ここで決めるよ」


「ど、どうも……」


 やっべえ……ギリギリだ。
 幻獣さえいなければ、こんな金額で買ったりしないのに。ここで逃して、なにか厄介ごとが起きたら、目も当てられないからなぁ。
 俺が銀貨を二枚も差し出すと、ミランダさんは満面の笑みを浮かべながら受け取った。


「今ちょっと、お金が必要でさぁ。ブローチをくれた人が言ってた通りだったよ。この店なら、一番高く買ってくれるって」


「……なんです、それ?」


「前の街でね、客だった男が言ってんだよ」


「前の街って、プアダですか?」


「ああ、違う違う。ファーラー市ってところだよ。知り合いの家に厄介になっててね。そこで……その、ちょっとあってさ。稼ぐために、この街に来たってわけ。そこで客の男がさ、そのブローチは、あんたの店で売るといいって言ってくれて。その通りだったよ」


 笑顔のミランダさんに、俺は曖昧な返事しか返せなかった。
 自慢じゃないが、俺は基本的に平均的な金額でしか買い取らない。知り合い価格でというなら理解できるが、ミランダさんも『客の男』って言い方しかしてないから、名前を聞いていないだろう。
 疑問を残しつつミランダさんが帰ったあと、俺は店を閉じた。
 そして、先ほどのブローチを取り囲む形で、俺たちはカウンターの周囲に座った。


「トト、お茶です。お砂糖は無しで良かったですわね?」


「はい。甘い物は苦手なので」


 クリス嬢からお茶を受け取ると、俺はブローチを指で突いた。


「おい。おまえは誰だ?」


〝おおっと、不躾な質問をしてきやがる。まずは、おまえさんから名乗りな〟


「そりゃ悪かった。俺は、トラストン・ドーベルという人間だ」


 ガランのことを言っても良かったけど、それは奥の手だ。
 エイヴの持っているユニコーンにも、名乗るな、喋るなと伝えてある。名を知られることで、相手に手の内を晒すのを防ぐためだ。
 俺が名乗ると、幻獣は満足げな声を出した。


〝おう。よろしくな。俺の名は――っと、その前に。身体と行いは名を示すというらしいからな。まずは、俺様の冒険譚を話してやろう。あれはまだ、人間が出てくる前。俺様たち幻獣と呼ばれる種が栄えていたころだ〟


 幻獣の話が始まって、十数分が経過した。


〝というわけで、俺様が奴らに、脚を踏み鳴らしてやったわけだ。その俺様の名は――〟


 ああ、やっと名前か。
 正直に言おう。話がここまで来るあいだ、俺の脳みそは白痴に近かった。話なんて、ほとんど聞いてないけど、恐らく問題はまったくない。
 それほどまでに、中身のない話だった。
 喜んでいるのはエイヴくらいで、クリス嬢も目が点になっている。サーシャ嬢は幻獣の声が聞こえていないため、暇そう自分の髪を弄っていたりする。
 とにかく、やっと話が終わる――と思った矢先、幻獣は絶望的な言葉を吐いた。


〝おおっと! そういえば、ここからが面白い展開になりやがるんだ〟


 俺は無言で、カウンターの横にあるトンカチに手を伸ばした。
 釘の打ち直しや、売り物にする家具の修繕用のものだ。トンカチを右手一本で持つと、ずしりとした重みが伝わって来た。


〝そいつは、小生意気な野郎でな。俺様がなにを言っても――〟


 ダンッ!!


 俺は無言で、トンカチをカウンターの天板に振り下ろした。
 この音は聞こえていないかもしれないが、ブローチに振動くらいは伝わっただろう。


「てめぇの話はどーでもいい。封印された石っころを叩き割られたくなきゃ、早く名前を言え」


〝え――あ……レヴェラーという、しけた野郎でして……はい〟


 そう名乗った幻獣――レヴェラーは、ブローチの上に半透明の姿を現した。
 今のガランより一回り大きな姿で、全体的には象に似ている。ただ鼻は短く、牙は真っ直ぐ、一番の特徴はまん丸な太い胴体に、末広がりの脚だろう。
 脚はピラミッドのように、蹄のところで大きく広がっていた。
 俺は正直、クリス嬢から非難されると思っていた。手っ取り早いが暴力的すぎる手法だったと、俺個人も思っている。
 そう思ってクリス嬢を見てみれば、その目には安堵の色が浮かんでいた。どうやら、俺と似たようなことは思っていたようだ。
 俺は改めて、レヴェラーへと顔を向けた。


「訊きたいことがある。おまえがここに来たのは、偶然か? それとも作為的なことか?」


〝偶然か作為的……どちらかと言われれば、後者です、はい。俺様は伝言を預かってるだけなんで、細かい理由などは知りやせんが〟


「伝言?」


 幻獣を使った伝言なんて、なんの意図があるんだ?
 俺が無言で話を促すと、レヴェラーは平坦な声で告げた。


〝では……この伝言を聞くことができる者たちへ。ファーラーという街へ行け。おまえたち、幻獣と呼ばれる我が同胞と共存する者らが行かなければ、多くの人が死ぬだろう〟


 予言にも似たその伝言に、サーシャ嬢を除いた全員が表情を固まらせた。

----------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

今回出てきたレヴェラーですが、あまり有名ではないので補足を……。

バイエルンの音楽家、ヤコブ・ロルバーが受けた啓示の中に、この幻獣もありまして。
ミロン(海王星)の家畜ということです。
幻獣辞典という本にあったものですが、ゲームや創作の世界ではあまり見ないですね。

まあ、所詮は家畜ですし。仕方ない。

毎日の寒暖差が激しいですが皆様、ご自愛下さいませ。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

処理中です...