魔剣士と光の魔女(完結)

わたなべ ゆたか

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魔剣士と光の魔女 三章 帝国来襲!!

二章-3

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   3

 昼食を終えたあと、急遽俺と騎士スティーベンとの一騎打ちの場が用意された。
 場所は、サンロウフィルの兵舎にある訓練場だ。一辺が二〇マール(約一八メートル)ほどの板張りの塀に囲まれ、北側には客席のような場がある。
 客席はそのまま、領主や貴族たちが視察する際に使われるもので、階段で上れるようになっていた。
 今、その客席には薄布で顔を隠したディオーラ女帝、そして少年兵を初めとした十名の帝国軍兵士が座っていた。
 いつもの装備に身を包んだ俺は、訓練場の出入り口である門の前で、長剣の素振りを繰り返していた。
 騎士スティーベンは、すでに訓練場の中だ。
 そろそろ俺も入ろう――そう思った矢先、後ろから声をかけられた。
 俺が振り返ると騎士スターリングを伴い、今は女伯の姿をしたステフが駆け寄ってくるところだった。
 ステフは俺の胸板に手を添えると、真っ直ぐに顔を見上げてきた。


「……ジン。気をつけてね」


「わかってるよ。せめて、殺されたり四肢切断とかされないようにはしたいね」


「冗談を言ってる場合じゃないよ? 騎士スターリングから聞いたんだけど、騎士スティーベンは相当に腕が立つみたい。それでね……噂なんだけど訓練で、何人か新兵を殺めたことがあるみたい」


「げ……マジか」


「お言葉ですが……訓練を真剣にやっているなかでは、稀にあることです。ただ、騎士スティーベンは、その事例が多いようですが」


 騎士スターリングが付け加えた説明を聞いても、俺はなんの安堵感も得られなかった。

 そっか……そういう事例の多い人か。

 俺は呼吸を整えると、思考を切り替えた。トスティーナ山にある、我が家ともいうべき迷宮の底を一人で歩いているときと、同程度まで集中力を高めていく。
 時間にして、僅か十秒程度。俺が閉じていた瞼を開けたとき、客席から降りていた少年兵が声をかけてきた。


「ステファニー女伯――女帝陛下がお呼びです」


「……わかりました」


 俺の手を軽く握ってから、ステフは客席へと上がっていった。
 ステフを見送っていた俺は、少年兵と目が合った。伝令の努めにお疲れ様の意を込めて、俺は小さく手を挙げようした――が、少年兵は険しい顔で、俺を睨んできた。


「見損ないました」


 吐き捨てるように言い放つと、少年兵は客席へと戻って行った。

 あれ? なにか怒らせるようなこと、したっけか……?

 考えても、俺には身に覚えがなかった。
 モヤモヤとしながら素振りを再開した直後に、階上でラッパが鳴った。これが、一騎打ち開始の合図だ。俺は立て掛けてあった盾を掴むと、訓練場への門を開けた。
 塀の中には石畳が敷かれていて、薄く砂が覆っていた。俺が東側の門から訓練場に脚を踏み入れたとき、騎士スティーベンはすでに西門の前に立っていた。
 白銀に輝く全身鎧の左胸には帝国の紋章、鞘に収めた両手剣を左手に携えている。


「ジン・ナイト――君とは色々と話したいこともあるし、聞きたい話もあったが……いや、やめておこう。一騎打ちをすることになった以上、女帝陛下の御前で、無様に負けるわけにはいかぬ――最悪な結果になっても許せよ」


 随分と勝手な言いぐさだとは思うが、騎士という人種はこういうものだ。一騎打ちは神聖なものであるらしいし、なにより名誉と誇りに生きている。
 俺は全身に緊張を巡らせながら、短く答えた。


「死ぬつもりはないです」


 俺の返答に無言で頷いた騎士スティーベンは、顔を護る面甲を閉じると、両手剣を両手で掴んだ。俺も抜剣して、剣と盾を基本通りに構えた。
 俺と騎士スティーベンのあいだに、目に見えぬ圧迫感が生じていた。
 ジリジリとしたものが、服や鎧を通して俺の肌を撫でている。それが騎士スティーベンの殺気と気づくのに、さして時間はかからなかった。
 女帝が右手を小さく挙げると、横にいた審判役の兵士がラッパを鳴らした。
 これが、合図だった。
 ラッパが鳴ると同時に、騎士スティーベンが突きを放ってきた。俺は身体を捻りつつ、角度をつけた盾で滑らすように刃を逸らした。
 騎士スティーベンは、先の言葉通り本気だ。今の一撃は、間違いなく俺の首筋を狙っていた。
 続けて迫る斬撃を、俺は一定の距離を保ちながら盾で受け続けた。両手剣で途切れもなく攻撃を続けられては、長剣ではリーチが違いすぎて反撃する余裕がない。
 盾で一撃を受けるたびに、腕に痺れが走る。それほどまでに、速く重い斬撃だった。
 それから五撃ほど凌いだあと、騎士スティーベンは二歩ほど距離をとった。それを目で追った俺の視界に、ステフや女帝のいる客席が入って来た。


「五合以上かかって斃せない相手は、久しぶりだ。だが――」


 弧を描く様に、向かって右へと移動した騎士スティーベンは、頭上で両手剣を一回ししてみせた。


「盾で受けてばかりでは、わたしには勝てぬ」


「それは、わかってます、けど」


 呼吸を整えつつ、俺は騎士スティーベンの動きを注視した。
 騎士スティーベンが一歩を踏み込みながら、両手剣を振りかぶった。対する俺が身構えた瞬間、眩い光が俺の視界を塞いだ。


「――っ!?」


 光で目が眩んだ俺は、直感を頼りに姿勢を低くしながら盾を振り上げた。
 ガン! と金属の鳴る音が、辺りに響いた。俺は追撃を防ぐためだけに、下から長剣を振り上げて両手剣を弾いた。
 騎士スティーベンに盾ごとぶつかって強引に隙を作ると、俺は数歩だけ後ろに離れた。
 しかし、寸前で真一文字に振られた両手剣の切っ先が、俺の頬に浅い傷を負わせた。


「あれを凌いだのか」


 驚きに目を見広げる騎士スティーベンの呟きが、聞こえてきた。
 その言葉の意味を考える余裕は、俺にはなかった。今の一撃を凌げたのは、運が良かったからに過ぎない。全身に脂汗をかきながら、俺は震えを抑えるのに必死だった。
 息を整える暇もなく、再び騎士スティーベンが両手剣を振りかぶった。切っ先の軌道を読んで、盾で受ける――考えるよりも先に身体が動きかけたとき、再び眩い光で俺の目が眩んだ。
 辛うじて、俺は見た。数人の兵士が、盾を使って太陽光を反射させていたのだ。
 俺は光から逃れるべく左へ身体を反らせたが、すでに白刃は振り下ろされんとしていた。
 勢いを付けた長剣で、右方向から振り下ろされる直前の刃を受けた俺は、同時に盾を顔の横まで上げた。
 かち合った長剣の刃を支点として、両手剣は頭部を斬る軌道を描いてきた。それを顔の横まで上げていた盾で防いだが、今度は全体重をかけるような体当たりを喰らった。
 俺は盾で刃を防ぎ続けながら、長剣の柄を両手剣の柄に引っかけた。


「こ――なくそっ!!」


 俺は騎士スティーベンの胴を蹴るようにして身体を離しつつ、長剣の刃を騎士スティーベンの首筋へ向けた。刃の軌道を察した騎士が、無意識に手の力を僅かに緩めた。その僅かな隙が、俺の狙いだ。
 俺は気合いを込めて、両手剣に絡めた長剣の柄を手前に引き、騎士スティーベンの手から、両手剣を剥ぎ取った。
 カラン、という音を立てて両手剣が石畳に落ちたあと、俺は背中から床に倒れた。


「そこまで!」


 審判役の兵士の声が、高らかに響いた。


「この勝負、引き分けといたします」


 俺と騎士スティーベンは、倒れたままで互いの顔を見合わせた。
 両腕を地面に着いた姿勢で俯せになっていた騎士スティーベンは、擦れる声で「理由を――」と審判に問いかけた。
 審判はしゃちほこばって畏まりながら、高らかに告げた。


「双方転倒、そして剣の落下により、勝利者なしと判断致しました」


 審判役の兵士の言葉で漸く、騎士スティーベンは自分の状況に気づいたようだ。鎧の重さに顔を顰めつつ上半身を起こすと、落ちていた両手剣を掴んだ。
 立ち上がった俺は、騎士スティーベンの動きを気にしながら、祈る様に両手を組んでいたステフへ小さく手を挙げた。
 ステフの口元に安堵からの笑みが浮かんだのが見えた。その直後、ディオーラ女帝が立ち上がると、訓練場内にいる俺たちに朗々たる声で告げた。


「騎士スティーベン、そしてジン・ナイトよ。こちらへ」


 俺と騎士スティーベンは、訓練場を出ると客席へと上がった。
 背筋を伸ばして立っていたディオーラ女帝の前まで来ると、騎士スティーベンは滑らかで遅滞のない所作で跪いた。
 少し遅れて俺も騎士に習うと、ディオーラ女帝は小さく頷いた。


「いい戦いでした。帝国内で最高級の騎士が、この場に二人もいること……大変喜ばしく思います」


「陛下――陛下の御前で勝利を掴めなかったこと、面目次第も御座いません」


 褒められたにもかかわらず、騎士スティーベンは頭を深く垂れて女帝に陳謝した。騎士故のプライドや責務を背負った者にとって、女帝の前で勝利を掴めなかったことは、恥辱以外のなにものでもない――のかもしれない。
 しかし、女帝は首を振った。


「いいえ。女伯の言ったとおり、ジン・ナイトもまた、屈強たる剣士だっただけ。双方ともに、帝国の財産となるでしょう」


「……勿体ないお言葉、感謝の極みにございます」


 騎士スティーベンに頷いたあと、ディオーラ女帝は俺へ首を向けると、右手を差し出してきた。


「あなたの剣をお貸しなさい」


「……はい」


 俺は素直に長剣を抜いて、柄を女帝に差し出した。
 両手で長剣を受け取ったディオーラ女帝は、「意外と軽いのね」と呟いた。女帝は長剣の切っ先を俺の目前で止めた。


「刃を掴んで、受け取りなさい」


「……はい」


 言われた通りにすると、ディオーラ女帝は柄から手を離した。そして口元に笑みを浮かべると、俺の肩に手を添えた。


「ステファニー女伯の期待に、見事応えましたね。これから、その力をどう使うか――期待しています」


「わかりました」


 そう言って頷いた俺の左右の頬に、ディオーラ女帝は両手を添えた。
 数秒ほど、そのまま俺の顔をジッと見つめてから、不意に手を離した。そして首を左右に振ると、どこか懐かしげな声で言った。


「あの赤子だった子が、こんなに大きくなるなんて……わたくしも老けるはずだわ。覚えていないでしょうけど、ジュザブロー伯爵に連れられたあなたと、わたくしは一度会っているのよ」


「……初耳でした」


 そんな返事をしながら、俺は過去の記憶を遡った。一番古い記憶は、ジュザブロー爺さんが、二人の男と面会している光景だ。
 記憶にないということは、女帝と会ったのはもっと前なのだろう。


「……それは、仕方のないことだわ。それでは、今日はもう女伯の屋敷に戻ることにしましょう。護衛は任せてもいいかしら」


 ディオーラ女帝に承諾の意を伝えたあと、俺は抱きつくように駆け寄ってきたステフを受け止めた。

   *

 馬車に乗る直前、ディオーラ女帝は側に控えていた騎士スティーベンを振り返った。


「今回の一騎打ち――いえ、なんでもありません。ただ、あまり恥ずかしい真似はしないで頂戴。女伯は気づいていましたよ」


「……心しておきます」


「そうして頂戴。それでは、またあとで」


 馬車に乗り込んだ女帝に、騎士スティーベンは深々と頭を垂れた。
 ゆっくりと馬車が進み始めると、騎士スティーベンは後ろの馬車の前を歩くジンを振り返った。

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こんにちは。わたなべ ゆたか です。

毎日が寒いですね。
繁忙期の最中ですが、予想外に早く帰って来られました……峠は越えましたが、今週中は繁忙期が続きます……。


帰宅早々に本文のチェックして、誤記が少なかったので、そのままアップです。


次は本当に繁忙終了後になります。多分、土曜日くらいを予定してます。


本作を読んで頂けている方々、いつもありがとうございます。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回も宜しくお願いします!
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