屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
336 / 349
第十一部

三章-4

しおりを挟む

   4

 魔物の死骸で血まみれになった場所で、ウァラヌが腕を組んでいた。


〝ここにユバンラダケが居たのは、間違いないようだけど……ん?〟


 地面をよく見れば、数人分の足跡と、血を踏んだ足跡が一緒になって、同じ方向へと進んでいた。
 左手を複雑に動かしながら屈み込み、地面の足跡に触れる。


〝ランド・コールに、天竜の姫。それに人間? ユバンラダケと一緒に……そっち?〟


 足跡を目で追ったウァラヌは、慎重にあとを追い始めた。血臭と腐臭が漂ってくるが、それはユバンラダケたちが斃した魔物のもの――と結論付けていた。
 枝葉を掻き分けながら進んでいると、急に古い砦が姿を見せた。驚きはしたが、魔術を得意とする者特有の思考から、即座に状況を分析し始めた。



〝なにかの結界に囲まれているみたいね。血臭はここから――〟


 出入り口に目を向けたとき、中から激しく戦う音が聞こえてきた。
 警戒しながら中を覗き込むと、銀髪の青年とウィンキーが激戦を繰り広げていた。炎の剣を振って戦う青年――ユバンラダケは果敢に斬り込むが、鋭い爪や長い尾に翻弄され、致命傷を与えられない。


〝なにを手こずってるんだい。そんな魔界の獣なんかに〟


 ウァラヌは複雑な印を組んだ左手から、瘴気の矢を撃ち出した。
 横合いから魔術の一撃を受けたウィンキーは、大きく仰け反った。


〝ウァラヌ――〟


〝こんなところで、遊んでるんじゃないよ。さっさと斃しな〟


 ウァラヌの叱責に〝間違いない〟と呟きながら小さく頷くと、ユバンラダケはウィンキーへと斬りかかった。

   *

 俺たちは階段を登り、砦の三階へと出た。
 一階と二階の空気には血臭が混じっていたが、三階は外壁が崩れているお陰か、空気が淀んでいなかった。
 微かな風を感じた俺の真正面に、異形と化したゴガルンの姿があった。
「ランド……」
 そのゴガルンの左側の壁際には、ハイム老王が砂地に腰を降ろしていた。囚われの身ではあったが、拷問などは受けてないようだ。
 魔剣を抜き払った俺に、ゴガルンは歯を剥いた。


「ランド……思っていたより、早いご帰還だなぁ。まさか、そっちから来るとは思っていなかったぜ」


「そうかよ。ハイム老王を攫って、人質のつもりか? 俺と真正面から戦いのが怖くなったのかよ」


「そんなわけがねぇだろ! 奴は、てめえが逃げねぇようにするための人質だ! てめぇなんか、一騎打ちで充分だ」


「ああ……今度こそ徹底的に砕いてやるから、覚悟しろ」


 俺が魔剣を抜剣しかけたとき、後ろから甲冑を着込んだゲルシュが前へと出てきた。
 すでに長剣を抜いていたゲルシュは、ゴガルンに切っ先を向けた。


「老王殿下を誘拐し、王国を脅かすなど言語道断っ! 我が剣にて成敗してくれる!!」


 やや芝居がかった仕草のゲルシュは、長剣を垂直に構えた。


「待てっ!」


 レティシアの制止も聞かず、ゲルシュはゴガルンへと駆け出した。俺も遅れて駆け出したが――よりによって、ゴガルンが先に動いた。
 凶悪な笑みを浮かべながら、両腕が一回り以上も膨れあがった。


「糞親父が、今さらっ!!」


 ゴガルンは間合いの外から、拳を振った。
 目に見えぬ圧力――〈遠当て〉だ――が、ゲルシュに向けて放たれた。肌に伝わる余波が、この〈遠当て〉が一撃でゲルシュを吹っ飛ばすほどの威力だと伝えていた。

 これは――ヤバイ。

 俺はゲルシュの前に出ようとしたが、どう考えても間に合わない。
 ダメだと思った直後、ゲルシュの前方に魔力障壁が張り巡らされた。〈遠当て〉の直撃を受けた魔力障壁が、大きく歪んだ。
 瘴気の混じった魔力が周囲に散ったものの、それ以上は魔力障壁が保たなかった。
 砕け散った魔力障壁を突き抜け、威力の軽減された〈遠当て〉がゲルシュの胴体に衝突した。


「ぐがぁっ!」


 かなりの衝撃を受けたらしく、ゲルシュはその場で崩れ落ちた。威力が減ってこの威力だったのなら、障壁がなければゲルシュは死んでいただろう。
 ゲルシュを救ったのは、リリンの魔術だ。
 恐らくはゲルシュが俺の前に出たと同時に、魔術の詠唱を始めていたようだ。これもリリンの〈計算能力〉の賜物だろう。
 俺が倒れたゲルシュを抜くと、ゴガルンの手に瘴気の刃が生じていた。この刃は、魔剣や神糸では防げない。
 俺は瘴気の刃に対抗するため、《異能イレギュラー》を使った。
 どこか清涼さのある力が、魔剣ビクトーの刀身を包み込む。俺の魔剣と瘴気の刃が、かち合った。
 その途端、俺の《異能》の刃と瘴気の刃が、打ち消しあった。まったく音がしないことに違和感を覚えたが、それこそ瘴気の刃に実体がないことの証左だ。


「チッ――うぜぇ力だ!」


 ゴガルンは袈裟斬りに振り切った魔剣を避けながら、再び右手の中に瘴気の剣を作り出した。
 俺も再び、魔剣を《異能》の刃で包み込む。
 再び真正面から斬り合う――とするところで、俺の背後から小さな火球と光条がゴガルンへと撃ち出された。
 レティシアとセラの《スキル》らしいが、そのあとに背後から眩い光が溢れだした。
 瑠胡の竜語魔術だと理解した俺は、慌てて振り返った。


「瑠胡、それは拙い! 砦が崩れてしまします!」


「ですが……ランド。わたくしは、それ以上《異能》を使うのは危険やもしれません。厭な予感がするのです。なにかが起きる前に、早く斃してしまわなくては……」


「瓦礫がハイム老王の上に落ちるのは拙いです。ゴガルンは俺に任せて、まずはハイム老王を救い出して下さい」


 俺の指示に、セラは瑠胡を促した。レティシアは攻撃を続けていたが、今のゴガルンには通用しなかった。
 剛毛に覆われた腕が、すべての火球を防いでいた。セラの熱線も効果は薄かったのか、火傷の痕すら残っていない。
 俺が魔剣を構え直す前で、ゴガルンは白い杖を振りかざした。


「俺の力を吸い、出でよ我が下僕っ!!」


 ゴガルンの背後で、大きな《門》が開いた。
 漆黒の《門》から出てきたのは、数体のオークたちだ。豚鼻を持つゴブリンといった風貌の魔物だが、数に物を言わせる戦法を得意とするが、殆どはゴブリンよりも臆病で、非力だ。
 オークたちはゴガルンが杖の先端を向けた、ハイム老王へと駆け出した。


「させん!」


 レティシアを先頭に、セラもオークへと向かって行った。瑠胡は俺をジッと見つめてから、神糸の袖を伸ばしてハイム老王の身体を護った。
 リリンも俺へを援護しようと唱えていた魔術の対象を、オークへと切り替えていた。
 その様子を横目に、俺はゴガルンと真正面から向き合った。無言での睨み合いが数秒ほど続き、俺たちは同時に動いた。
 俺の《異能》の刃と瘴気の剣が何度も打ち合い、その度に消滅した。そして互いに刀身を再構築し、再び斬りつけ合った。
 ゴガルンと斬り結びながら俺自身、剣技での勝負に拘るのか不思議だった。《スキル》やほかの《異能》を使えば、もっと楽に勝てるかもしれないのに。
 こんなこと、訓練兵時代から続いて――と、そこまで考えたとき、俺はようやく合点がいった。
 最終試験の際、俺たちの勝負はつかず終いだ。
 メイオール村での勝負は、確かに決着がついた。だが村への攻撃があったり、瑠胡の助太刀だあったりと、一対一の勝負とは言い難いところがある。
 今このとき、これこそ最終試験と同じ――どうやら俺は、ゴガルンと一騎打ちでの決着をつけたがっているらしい。

 ――真正面から、砕いてやるぜ。

 俺の中で、訓練兵時代の気持ちが蘇ってきた。つまり、『こいつにだけは、絶対に負けねぇ』ということだ。
 何度目かになるが、お互いの刃が消滅した。
 ゴガルンは苛立たしげに舌打ちをすると、俺を睨めつけた。


「しつこいな、てめぇは! 俺は、神に選ばれた《ダブルスキル》だっ!! すべてを手に入れる権利があるんだよ!」


「また《ダブルスキルかよ》」


 俺はゴガルンの下らない自尊心に、怒りを覚えた。それこそが、こいつに蛮行を許す要員だと気付いたからだ。
 互いに刃を構築したあと、俺は魔剣を構えながら、軽蔑を込めて告げた。


「……いつまでも、そんな偶然の産物を誇示するんじゃねえよ。くだらねぇ」


「てめえ……俺の力ダブルスキルを偶然って言ったかッ!?」


 怒りに身を任せたゴガルンが、俺に瘴気の刃を振り下ろしてきた。それを切っ掛けに、俺たちは再び斬り合った。
 剣と剣の応酬が十数回ほど続いたあと、ゴガルンは壁際まで跳んだ。


「フッ!!」


 短い気合いとともに拳が突き出された。俺は反射的に、左拳を突き出して〈遠当て〉を放った。
 俺とゴガルンのほぼ中間から衝撃音が響き、空気が震えた。俺とゴガルンの〈遠当て〉が衝突した余波のせいだ。
 剣技は、ほぼ互角――だが、ゴガルンが《スキル》を使ってきた以上は、残念だが俺も本気を出さねばならない。
 遠距離攻撃の流れ弾で、誰かを傷つかせるわけにはいかない……からだ。
 気乗りしないまま意識を集中し、頭の中で線を描きながら、力を解放した。〈断裁の風〉――破壊の力がゴガルンへと向かう。
 不可視の力が、ゴガルンの四肢を貫いた。


「ぐっ――!!」


 両腕両脚を貫かれ、ゴガルンは跪いた。かなり深い傷を負わせたはずだから、まともに戦うのは無理だろう。
 俺は魔剣を手に、ゴガルンを睨めつけた。


「てめぇの負けだ」


「くっそ――」


 悔しそうに顔を顰めたゴガルンに、魔剣を構えた。一番危険な両腕や翼を、使えなくするためだ。《異能》の刃を使いすぎて、もう魔力も尽きかけている。
 まずは右腕から――と魔剣を振り上げた俺の前に、テレサが駆け込んできた。


「お願いします! 兄さんを殺さないで下さい」


「テレサ、どいてくれ。まだ危険だ!」


「イヤです……兄さんを殺さないで、下さい。さっきの傷で、もう動けそうにないじゃありませんか。これ以上、傷つけなくてもいいじゃないですか!」


 両手を大きく広げ、テレサは必死になった顔で訴えてきた。
 だが、それは戦いの経験が少ない者の意見だ。四肢に傷を負ったが、ゴガルンはまだ意識を保っている。それに〈筋力増強〉を使えば、片腕くらいなら動かせる可能性が残っている。


「ゴガルンは、まだ戦える。危ないから、そこを退いてくれ」


「イヤです! これ以上は、兄さんが死んでしまう……もう、止めて下さい」


 テレサの両手が、俺の右手を押さえてきた。
 俺の視線が彼女の手に向いた直後、テレサの背後で影が動いた。振り上げた血まみれの右手には、瘴気の剣が握られていた。


「危ない――!」


 俺がテレサを右へと押そうとした直後、ゴガルンの瘴気の剣が突き出された。
 瘴気の刃がテレサの右の横腹を掠め、そのあとで俺の腹部へと突き刺さった。熱を持つ激痛と下半身へと流れる熱い鮮血。


「あああああああああっ!」


 俺はあまりの苦痛に耐えきれず、叫び声をあげていた。
 床に倒れる直前に、漆黒の翼を広げたゴガルンの嘲笑が聞こえた。


「はっはっはぁーっ!! テレサ、よくやった!」


 翼を羽ばたかせたゴガルンに、一匹の蝙蝠が近寄った。


〝やり方は下の下だが、これで契約は果たされた。約束通り、あんたに不死をくれてやろうじゃないか〟


「そうかい。それじゃあ頼むぜ」


〝ああ。それじゃあ、ついて来な〟


 蝙蝠の先導で、ゴガルンは崩れた壁から、砦の外へ飛び出していった。その進行方向から、どうやら北へ向かったらしい。


「兄さん――兄さん!」


 横腹から血を流しながら、地面にへたり込んだテレサはゴガルンを呼び続けた。それに混ざって、悲鳴に似た声が聞こえてきた。


「ランド――っ!!」


「ランド!」


 悲鳴混じりの瑠胡とセラの声が響く中、俺は意識を保つだけで精一杯だった。

--------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

ランド君負傷。そして水入りな回。死亡でなくとも、動けないほどの手傷でもいいって契約でしたので。ゴガルンは新たな力を目指す――という感じです。

ちなみに中の人もこの火曜日、仕事中に指を怪我しまして。タイイング中に指が痛いこと痛いこと。意図せず、キャラとシンクロ状態なんですが、嬉しくともなんともないです労災でないかな。

ちなみに怪我は、指先をちょいと切りました。今は傷パット系を貼ってます。

労災で休めないかなぁ。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜

あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。 その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!? チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双! ※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

処理中です...