魔法使いフウリン

烏帽子 博

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第二章

王都へ

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ー フウリンちゃん さっきリタが何とかって念話くれたわよね。
私ちょうどイク所で、よくわからなかったの
何があったの?ー

ー リタがユニコーン狩り成功しました。その報告です。ー

ー それは、よかったわね。
それで、儀式とかは何処でやるの?
あなたの半年間毎夜の夜伽相手は、確保出来てるの?ー

ー 今の所マタサブローさんのご厚意で、集落の男性にローテーションでお願いしてますが ー

ー そんな小さな集落では、駄目よ、たまにならまだしも、半年だと女たちから恨みをかうわよ ー

ー それじゃ どうすれば? ー

ー 都よ。どの国でもいいから、都にしなさい ー

ー 何でですか?ー

ー 男がたくさん居るからよ。当たり前じゃない
寝る部屋と睡眠とる部屋と分けるのよ
誘惑と記憶消去をちゃんと使うのよ。
男がローテーションで来てくれるなんて、駄目よ。
サキュバスとして、ちゃんと狩らないと、だめよ。リタに魔力流すんでしょ。
リタの為に頑張りなさい ー

ー そうよね、簡単には行くはずないわよね。
ビアンカありがとう。頑張るわ ー

あ~あ、私だってサキュバス初心者よ。
都だって初めて行くのに。ハードル高いなぁ。

~~~~

ちょっとおかんむりのマリアを
ヒューリになだめて連れて来てもらい、パーティーメンバーが揃った。

「ユニコーンの角も手に入ったし、後は儀式だけど、カスタード王国の都に行ってやろうと思うの。
王都に行ったことある人いる?」

顔を見合わすだけで、誰も返事をしない。

「マリア、あなたはどう思う」

「フウリンがそう決めたなら、それに従って付いていきます。この集落からヒューリに飛び出して広い世界を見てもらいたかったんですし。
だけど……」

「だけど?」

「ピノの町とこの集落しか知らないので、都は少し怖いと思って…」

「そう、ヒューリは?」

「マリアと同じで、気後れするけど、行ってみたい気持ちの方が強いかな。
『王都は生き馬の目を抜く所』っていうだろ。どんな所か、見てみたい」

「じゃ 決まりね!」

「あっ! あっ!」

「リタ なぁに?」

「嫌ですよ~師匠~ 私にだけ聞いてくれないんですかぁ~」

「聞かなくても、リタの気持ちはわかってるわよ」

「それはそうだと思うんですけど、一応聞いて欲しいなぁ~」

「いいわよ、で、リタは、どう?」

「王都 行きたいです」

「それで?」

「それだけです。だってどんな所か知らないしー、言ってみないとわからないじゃないですか。」

「期待を裏切らない、100%予想通りの答えありがとう。リタ」


マリアとヒューリは、いつものように、リタの結界で包んで、カスタード王国の都を目指して飛んだ。

北の国を抜ける頃には、雪景色が消えて、少し暖かくなってきた。
カスタード王国の都は、南の方にあり、年中温暖な場所にある。

王都の近く迄来ると、王都へ向う街道は行き交う人や荷馬車でごった返している。

騒ぎにならないように、街道から少し離れた所に着陸した。

王都へと向う行列の最後尾に並んだが、入口の有る城壁はまだまだ遠くに見えるだけだ。

「師匠 これ今日中に入れるんですかねぇ」

「多分無理ね」

「ここまで来て、野宿は辛いですね」




「お弁当いかがですかぁー お弁当」


「師匠 お弁当って何ですか?」

「それは、なんだな、アレだよ、な!マリア」

「やだもー フウリンさん。アレですよね~
ね!ヒューリ」

「えっ ああ アレかぁ~ う~んと」

「もしかして、皆も、知らないの?」

その時少し前方に並んでる人が
「並二つと、お茶も二つ下さい」

「へい 毎度!並二つとお茶二つですね。はい、どうぞ、1100ゴールドです」

「リタ 弁当とは、携帯食糧よ」

「私だってわかりましたよ。
買ってみません?」

「食糧ならまだたっぷり在庫が無限箱にあるけど」

「そう言わずに、都体験ってことで、買ってみましょうよ」

「あまり買ってる人がいないぞ、少し様子をみよう」


「お弁当~ お弁当~ ウチのお弁当は、並にもおかずが1品付くよ~ お弁当~」

また別の弁当売りが来た。

「おい一つ くれ」
少し後の人が弁当売りに声をかけた

「ヘイ 毎度 600ゴールドです」

「ん? さっきの弁当売りは、500ゴールドって言ってたぞ」

「お弁当だって、値段も中身も皆違いますよ。当たり前じゃないですか?
何で500ゴールドの奴から買わなかったんですか?
はい、どうそ」

「600じゃ いらん」

「さっき値段も聞かずに、一つくれって言いましたよね。
あなたの周りの人もみんな聞いてますよ。
人を呼び付けておいて後から『いらん』じゃ済まないですよ、衛兵よびますよ、そしたら600ゴールドじゃ済まないどころか大変ですよ。
それでもいいんですか?」

「おまえ、人を脅すつもりか?」

「嫌ですね~ ものの道理を言ってるだけですよ。
こんなことで、暇つぶしてられないんで、早く払って下さい。
本当に衛兵呼びますよ」

客の男は、しぶしぶ金を払った。

「リタ、買った弁当がどんなのか、見せてもらってこい」

「は~い、行ってきまぁーす」

リタは、胸元のボタンを一つはずして行った

「お兄さん 今買ったお弁当、見せてくれない」

「なんだお前、お前も俺を騙す気か?」

「違うわよ、お金も何も要らないわ、ただどんなお弁当買ったのか、興味があるだけよ。
600ゴールドのお弁当、どんなか知りたいだけよ」

「お前に見せたって、俺には何の得もないじやないか」

「あら、さっきから私の胸、チラチラ見てるじゃない。
十分お得でしょ。」

男はしぶしぶ、買った弁当をリタに見せた
リタは、「お礼よ」と言って、その男にだけ見えるように、胸のボタンをもう一つはずして見せた。

「リタ都会の人みたいね。私にはあんなこと出来ないわ。」

「マリアは、そんなことできなくてもいいんだよ」

マリアとヒューリはなんだか、バカップルになってきたなぁ~

「どんな弁当だった?」

「固そうなパンに小さな塩漬肉が一つでした。
ボッタクリですね」

都に入る前からこれか
気をつけないと
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