魔法使いフウリン

烏帽子 博

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第三章

政治手腕

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ー 師匠 これからは、私も陛下って呼んだほうがいいですか?ー

ー 他の人がいるときは、陛下で、それ以外は、今まで通りにして ー

ー あと、どうするんですか、女王陛下は顔を皆に覚えられますよ。気軽に誘惑とかもできませんよ ー

ー そうだな。フウリン=女王 は秘密にしよう ー

「コールソン 私に関してだが、ベールに包んだ存在とします。既に私の顔とか素性を知ってる者全てに かん口令を引いて。人と会うときは、私はベールを被る又は御簾の中から話をします。
又リタも同様、秘密の存在とします。
それと、毎夜お忍びで宮殿から出かけるが、その際護衛は不要とします。」

「陛下、これだけの大変革を行うんですから、人民の旗印としても、顔を出された方がいいと思いますが」

「私は、長く国のトップに座るつもりはない。目標が達成されるメドがついたら、下野するつもりだから、顔が割れるのは嫌なのよ。」

「途中で放り出すのですか?」

「一人が何時までもやるのは良くないの、新しい考え方や、新しい人材をどんどん登用して組織ごとリフレッシュしないといけないの。
権力に魅了されると、人はそれを手放したくなくなるの。
そうなると人の為にではなく、自分の為に権力を使いたくなるのよ。
それを避けるには、一定の期間で交代するしかないと私は思っているわ」

「そうなると、私はこの職に長く居すぎたことになりますが。」

「将軍として、今すぐあなたにとって代われる人が居ないうちは交代出来ないわ。
強さ、人望、実績、戦術、交渉力、勇気 これらを兼ね備える人を育てないとね」



翌日王宮に貴族諸侯を集めた。

「今後、爵位は全て意味を持ちません。皆さんはもう領主ではありません。所領は県と名を改めて、一つの行政単位とします。みなさんは各県の行政府のトップとして知事と名を改めて働いていただきます。」

「今までとどこが違うんだ。」

「これ迄とそれ程変わらない事をしてもらいます。
治安維持、税の徴収、教育、福祉。
ただ違うのは、税は一旦全て国に納めてもらいます。
そして、先程の事業を行なってその報酬を受け取っていただきます。また事業資金は報酬とは別に支給します。事業予算を申請して下さい。
尚前年度に、何に幾ら使ったかの明細をつけて出してもらいます。審査によっては、申請額より支給がへります。
義務教育システムの構築
飢饉に備えた、灌漑設備や道路整備などの事業で働く場所を創出し対価を払って下さい。
これらは重点政策ですので、他に優先して進めて下さい。
優秀な成果をあげた地域には、別に表彰し報奨金をだします。
経済を回すことで、国全体を潤す事を目指します。
尚知事は、近い将来、選挙により選ぶ様に変えます。世襲ではなく、人民の投票で選ばれる人がなります。」

「ふざけたことを、わしらはこれ迄、一致してこの国を支えてきたんだ。それじゃあ一介の役人だろうが。バカにしてるのか?爵位の剥奪は認めない」

「肩書きでは無くて、人は本質で評価されるべきでしょ
『俺は偉いんだ』なんて言ってる人は、尊敬されないわ。そばにいて甘い汁吸いたい人にヨイショされて、いい気になってるだけだって気づくべきよ」

「ムムム 好きな事言いよって、皆!この者の首をとり、我らの王国を取り戻すのだ!」

脂ぎった顔に腹が出た男が剣を抜き席を蹴った。

こうなることは、当然想定していた。
予め、こういった事態になった場合は、リタにもコールソンにも手を出さない様に言ってある。

さて、どれだけのバカが刃向かって来るか?

結界を纏い、私に反対する者たちが向かってくるのに対処しようと待ち構えた。

が、そうはならなかった。
先程剣を抜いた者は、周りの諸侯に取り押さえられている。
他にも二三人押さえつけられている者がいた。

コールソンがツツツっとそばに来て耳打ちした
「反乱分子の粛清もいいですが、ここは敢えて大物ぶりを見せられてはいかがでしょうか」

おお、コールソン ナイスアドバイス。

「皆 離してやれ!」

「クソっ、男が、一度抜いた剣を仕舞えるか!」

再びこちらに向かってこようとしたので、無限箱に男の剣を収納した。

「なっ! 剣が無い!」

「仕舞えないようなので、私が貰ったわ。ほら、ここに」

男が持っていた剣をもって構えた

「自分の剣で斬られたいの?
それより、人民から尊敬される知事を目指してみませんか?」

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