魔王の子

烏帽子 博

文字の大きさ
上 下
22 / 22
第二章

戦争孤児

しおりを挟む
私は四魔将を再び作り出した。
まず玄武には城ではなく、城壁と家を作らせた。
白虎には狩りでの食料調達。
青龍は荷物の運搬。
朱雀は教育係をさせた。

「わかってる!?あなたたち!また魔物使って人間の村を襲ったりしたら、即消すからね。
『マオ様のために』なんて要らないから」

連れてきた子どもは、0才~13才。

大変なのは13才も知能が0才な点だ。
言語はもちろん、食事もトイレもわかってない。

それなのに体格は年齢なりで、駆けだすこともできるし、力もそれなりに有り、発情もする。

そんな子にオムツをさせるのがどれだけ大変か。
なにせ頭の中は0才児だ、
やることは小さな子と一緒なんだから、オムツを取った途端にオシッコをされて、浴びせられるのはしょっちゅうだし、オムツに手を入れて、自分の汚物を投げてこられた時は、さすがにこちらも切れそうになった。


幸い結界が守ってくれるので大事には至らなかった。
このときほど結界が自動的に発動することをありがたく感じたことはなかった。


早く年齢なりの知識とマナーを
つけて貰いたくて、私たちは、何度も話し合いをした。

「記憶」を魔力を使ってインストールしたいと誰もが感じながらも、誰もがそれを否定した。



年齢が10歳位違う年上の子が、小さな子が遊んでるオモチャを力ずくで奪う。
人とは、そんな生き物なのかと思う。
大国がその力に物を言わせて周りの小国に侵略するようだ。
この子らは、宇宙レベルのそんな争いの中で作り出されたんだ。

力の支配の犠牲者なのに、力をものに言わせる行動をする子ども


人とは?
人とは?


※※※※※


もっと色んなストーリーに広げたいと思っていながら、あまりに世界の状況が恐い世の中で、こんな話になりましたことをお許しください。

この話は、ここで一度終わりにします。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:26,326pt お気に入り:12,551

婚約者の形見としてもらった日記帳が気持ち悪い

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:13,647pt お気に入り:731

余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:36,245pt お気に入り:30,037

教科書を破られた? 噴水に突き落とされた? それ、無理ですわ。

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:312pt お気に入り:1,084

お飾り王妃? あなたがお飾り王ですよ。

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:454pt お気に入り:266

妹にすべてを奪われそうなので、私は全力でメイドになります!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:568pt お気に入り:1,059

お姉さまはズルいので奪ってやるんですの!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:213pt お気に入り:686

結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:440pt お気に入り:219

処理中です...