二度目の人生は魔法使い

烏帽子 博

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チャイ国

レジスタンス

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「君たちの強さは、わかった。
俺たちの戦力では、歯が立たないってことだな。
君たちは、国の手先じゃないのか?」

「それは、コウロウさんの返答次第ね。最初に言ったように、敵にも味方にもなるわよ。
今のところは、中立の立場よ」

「君たちがどこまで知ってるかわからないけど、この国は、生き甲斐の無い国なんだ
共生の社会故に、一生懸命働こうとは誰もしない。
適当に手を抜いて働いても、頑張って働いても、報酬は同じなんだ。
優秀な人間=手抜き上手
おかしくないかい?
その上60歳過ぎたら、何時処刑されるかわからない。
孫の顔も見ずに死ぬ人がたくさん居るんだ
野心の有るヤツは軍に入るんだ、たくさん市民を処刑すれば偉くなる。
軍人だけは、偉くなれば、報酬が増えるんだ
この国が、こんな軍事国家になる前のように、俺たちは戻したいんだ。」

「いつから軍事国家になったの?」

「十年前に、3帝が6将軍を率いて王国を倒したんだ。
王国は、民に高い税を負担させて、民は苦しみ、王族は贅沢な生活をしていたんだ。
民は王国を倒してくれた3帝に当初は感謝してたんだ。
貧しい者にも、働き口を用意し、食糧を配給したから
熱狂的信奉者もたくさん居たんだ。
それが今じゃあ、王国時代を懐かしむ人だらけだよ
自分の親が年老いて、病気になっても、命が尽きるまで世話しながら一緒に居たいのが、家族だろ。
それを犯罪者のように、連れ去って処刑されるんだ。
国は親のかたきだって思ってる人がたくさんいるんだ」

「国の有り様が、異常なのはわかったわ。
それをどうやって、変えようとしているの?
軍にばれたら、ここなんかすぐ潰されて、終わりよ」

「俺たち同様に、何とかしたいと思っていても、処刑されるのが恐くて、行動出来ない人は沢山いるはずだよ。
勝てる希望が出来れば、みな立ち上がるよ、きっと」

「勝てる希望を、どうやって見せるの」

「あなたたちのグリム国に、動いてもらうつもりだ、内々に連絡を取り合っておいた上で、捕虜の解放名目で、軍事行動を行ってもらえれば。
この国は他国の干渉を受け付けないから、衝突が起きるはず。
この国の人のほとんどが、グリム国側に付こうとするはず、そうなれば政権転覆も」

「グリム国が、それをするメリットは?」

「今は両国の間では、交易もかなり制限されてますよね。
グリム国と親和な政権に代われば、交易も盛んになって、大きな利がお互いに得られます。
特にこの国には、海に面した港がいくつも有りますし。
グリム国は山岳と砂漠で海に面してませんよね。」

「もし、グリム国がその勢いでこの国を併合しようとしたら?」

「仮に、そうなったとしても、今よりは、ましでしょう」

「グリム国が、軍事行動を起こさなかったら?
レジスタンスの使者を捕らえて、チャイ国につきだしたら?」

「レジスタンス狩りが今以上に厳しくなるでしょうね」

「そっちの可能性の方が高いと思うわ。多分あなたがたは、見殺しにされるのが落ちね」

「では、他に方策が有るとでも言うんですか?」

「私たちが3帝を叩くわ!
3帝6将軍が王国を倒したなら、それをまた、叩けばいいわ。
グリム国には、平和維持軍を出させる。あなたがたは、新政権を作る。これで完璧よ」

「3帝は、特別な力を持っていると聞いてます。とても倒せるとは思えませんが」

「私たちも、特別な力を持っているわ。見たでしょう?
もしも、私たちが失敗したら
プランBでやればいいのよ」

「プランBとは?」

「さっきのあなたのプランのアレンジよ。私たちが負けても、誰か捕虜として生き残っていて、その救出にグリム国が動く
これでどう?」

「俺に文句は、もちろん無い。
しかし、君たちは何でこの国の為に、命をはれるんだい」

「ヒーローは、常に命懸けなのよ。そこに正義が有れば、戦えるのよ。
ねっ❤️スケさんカクさん」
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