遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子 博

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冒険者に

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「おい 町に着いたぞ。これでお前も無罪放免だ、長らく拘束して悪かったな。
俺たちも、これが仕事だ、悪く思うな。
俺は、ケンタ 剣士のケンタだ。お前 名は?」

「俺はロイだ。あんたたちのことは恨んじゃいないよ。」

「ロイか お前この先どうするんだ」

「悪いが教えてくれないか。
俺は、一文無しで、身なりもこの通りだ。
見知らぬ町で放り出されてどうしたらいいかわからない。何かアドバイスをくれないか」

「ならギルドに行って、冒険者になるんだな。俺もそうだ。これから俺は、獸人狩り失敗の報告に行かなきゃならん。
連れてってやるからついてこいよ」

ギルドでは、さまざまなスタイルの人がいた。
見るからに魔導師とか僧侶とか、 やはりこの世界はそうなんだ

「俺はナースの列に行く。お前は登録だからラビの列な」ケンタにそう言われて、
ラビってなんだ?と思いながら、受付に行くと

受付の女性が二人いて、一人は看護師風でもう一人は、バニーガールそのままだった
聞くまでもないか!

俺の番になり
「はい、初めての人ね。そっちのテーブル使って、この用紙に記入して、その後採血よ」

職業、レベル、年齢、出身地、魔法系統、スキル

出身地は、不明で通るかな
魔法は、全然だから 無し
スキルは、素直に 魅惑 を記入した

受付の女性が、書類に目をとおして
「私はラビ、私受付やってて、三年になるけどスキルで 魅惑 初めてみたんだけど。どんなスキルなの? はい採血ね手を出して」
と言うと、俺の手を取って
「ちょっとチクッとします」と てきぱきと作業を進める。

「このスキルは、女性に対して有効で、触れ合ったり、そばにいると俺への好感度が時間と共にどんどんアップするんです。」

「えっ!」
手を放して、後退りして

「それってON OFF出来るの?」

「いや、常にON状態です。」

「それって、こうしてるだけで、否応なしに、私は貴方を好きになっちゃうってこと?」

「まぁ そうだけど」

「こんな低レベルな、しかも職業遊び人に、たくさんのハイレベルな人を見てきたわたしが、好きになるわけ無いと思うけど」

「男性の方に代わってもらっても、いいですけど」

「まぁ好きになったからって、何変わるわけでも無さそうだから、いいわ。続けます。」

少し血を採られ、何か判定されて、無事登録は終わった。
当選、最低のFランクだ。

ケンタたちのようにパーティーを組んで依頼を受けることも出来るそうだ
だが当然、職業遊び人で、ろくな戦闘スキルも無い奴に、パーティーのお誘いは、全く無い。

掲示板に貼られている仕事の依頼
を見ると、やはりFランク用の仕事でも、ある程度の戦闘能力は必要なものばかりだ。

景気良く酒をのんでるパーティーに話しかけ、ゴマスリながら、武勇伝を聞かせて欲しいと言うと、「お前も、座って飲めや」と、おごってもらうことに成功した。
夕方になってくると、ギルドは酒場の様相だ、アチコチで酒盛りが始まり、自慢話をする奴ばかりだ、おれのが凄い、いや俺だ。なんて奴ばかりだから
「へえ~ 凄いですね」
「そんなこと出来るんですね」
「勇気有りますね」
「カッコいいなあ、憧れますよ」
歯が浮いたような台詞が、ここでは有効だ

ただ酒、ただ食いしながら、情報収集だ。
ギルドで冒険者登録は、職業が何であろうと出来るようだ。
また逆に、剣士が農家とか魔法使いが八百屋をやってもいいのだ。

「ギルド 本日の受付は、これで終了します。」

ここから先は、ギルドも普通の酒場と変わらない。
飲んで食っては、世辞を言って、時間を潰した。

「お待たせ~」バニーガールから普段着になった?ホットパンツにタンクトップとより露出度が増えたラビが声をかけてきた。
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