遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子 博

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告白

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「今日は、狩りもこの位にして、町に帰らないか?」

「そうね 帰りましよ。
そう言えば、あなたのスキルで、まだ教えてもらってないのが有るのよね。
ここでなら、他に人もいないし、教えてくれる」

「そうだね。
まずは、君が俺に対して好意を抱いてくれてるのも、俺のスキル魅惑だ」

「惚れ薬みたいな?」

「そうだね」

「女の敵ね!発動条件とか解除方法とかは」

「発動は、オートって言うか、常にONの状態で、近くにいる女性に対して有効で、近ければ近い程早く…触れ合うとかだと、もっと早く効果がでるんだ。解除は、離れていれば、3日後から、徐々に効果が薄れて来るらしい」

「私の場合は、どうだったの?」

「座って、パフォーマンスを見だした頃から効いてたかな、手を縛った縄をほどく頃にはどんな気持ちだった?」

「ちょっと、好きかもって ドキドキしてたわ まったく!」

「どうする? パーティー解散するかい」

「酷い事言うのね、それじゃあ 苦しむのは、女の方ばっかりじゃない!」

「俺が全然苦しんでないと思うの?」

「なによ それ ズルいわ!
惚れさせた責任とりなさいよ!」

「じゃあ、他のスキルの説明始めるけど、いいかな?」

「それで、責任とったつもり?」

「このままパートナーで、いてくれるんだろ、全部、打ち明けるよ。」

エリエールは目に涙をためながら
「いいわ 聞くわ でも、パートナーは、一旦白紙よ。こんな思いさせて、ほんと酷い人。
一度4~5日離れてみて、それでもあなたと居たいと思うか、冷静な状態で考えさせてよ。」

「わかった、全部君の条件を飲む。
他のスキルの説明を始めるよ」

「運を引き寄せるって、聞いたこと有るかな?
ピンチの時とか、ここ一番勝負で勝ちたいとかの時、運の精霊にたのむ事が出来るんだ。回数は今は1日4回迄が基本で、徳を積むと増える事もあって、場合によっては減る時も有る
遊び人としてのスキルは、この 運を使う のと、魅惑 の二つだよ」

「まだ他に有るの?」

「この布 パジャマ のスキルだよ
ピコンって音が何か?って聞いてたよね
俺をこの世界に送り込んだ神様が、メッセージをたまに送って来るんだ。
下らない時も有るけど、ありがたいアドバイスをもらえる事も有るんだ。」

「へえ~ 神様とね~ 神話では、だいたい神様ってエッチよね。
本物はどうなの?」

「見守りの名目の、覗きは常にかな~」

「やっぱり。そうなんだ。神様のエッチ!
まだ他にも何かスキル有るの?」

「説明するから、何か持ち物で価値の高い物有れば、ちょっと貸してくれないか。」

「何?私から巻き上げるつもり?」

「俺の持ち物だと、手品とか思われてもいけないから、君の持ち物の方がいいと思っただけだけど
じゃあ。さっき捕まえた一角ウサギ出してくれる?」

エリエールが袋から出した、一角ウサギにパジャマを被せる。そして、パジャマを取ると。
一角ウサギが二匹現れた。

「今は使えるのは1日一回のみだけど、色んな物のコピー つまり元の品とまったく同じ複製品を作れるスキルが有るんだ。
だから、まぁ値のはるものをコピーすると、お得なスキルって事だね
これで、俺の手の内は全部話したよ。」

「あとひとつ。何で私を狙った?選んだの?
ラビさんの指図?」

「ラビから ラビさんから指図があったのも、そうだけど、俺も君とならって思ったから、あの時運も使ってみたんだ!」

「魅惑とか運とか、まったく!ズルいわよ!
でも、そこまでしてでも私と仲間になりたかったってことよね。
ちゃんと全部話してくれたのも、誠意を感じたわ。」

「一週間後に、ギルドで待ち合わせ。その時にエリエールの決めた事に従う
それでいいかい」


エリエールは俺の胸に飛び込んで来て、俺の胸をダンダンと叩く
「ほんとズルいわ!ドンドン好きにさせる用なことばかり言うんだから!」

「少しでいいから、このまま抱きしめさせてくれ」

エリエールは、何も言わずに、俺の背中に手を回した。
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