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奴隷市場

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良く朝
「いつまで寝てるのよ」ラビの声で目が冷めた。
今朝もちょっと、キツイ感じでプレッシャーが来る

「待ってたのに!」

えー
「朝まで反省しなさい!」って言ってなかったか?

「その鈍さが罪作るのよ、女に欲しいって言わせるの?
今夜は私が もういい って言うまでよ」


わからん😭💦💦


ラビの出勤と一緒にギルドに行くと、今日もエリエールは、すでに待っていた。

「薬草取りながら、モンスター狩り?
それともダンジョン行ってみる?」

「ダンジョンは、もう少しレベルあげてからにしようよ、薬草にしよう。」

そうして、森に出かけて、前回来た時と同じように、薬草を集め始める。

でも、どうしても、ぎこちなくなり、気まずい。


「昨夜は、おあずけよって言われて、床で寝てたんだ!」

「バカね!なんで襲わなかったの?」

「えっ! ラビもそう言ってた!」

「鈍さ、国宝級だわ!ふふ
今夜はちゃんとしなきゃね」

雰囲気がなごんだら、一気にペースアップした。順調に採取も済ませ、低レベルの魔獣も数匹倒せた。

ギルドに戻り、受付のラビに結果報告だ
こうして何日か過ぎた

今日も依頼を済ませて結果報告をエリエールがしてる
エリちゃん(エリエールはエリちゃんと呼ばれるようになった)
今日から、私の泊まってる宿屋に来なさい!
隣の部屋がちょうど空いたの。
大家さんに泣きつかれちゃってさ
つい二部屋分払いますって言っちゃったのよ

だからお願い!助けると思って、来てくれないかなぁー

エリエールは、ラビに誘われるままに、ラビの隣の部屋に越してきた。

隣の部屋は実はしばらく前から空いていた。
ラビの部屋と隣の部屋は薄い壁一枚で音が筒抜けだった。
以前住人が居たこともあったが、「寝てられない」と言って出ていった。

その夜から、エリエールは、毎夜ロイとラビの睦会う音に悩まされた。
風の魔法で音を打ち消してもみたが、よけいに想像が膨らんでしまい、ここ数日はそのまま、終わるのを待つことにした。
自分もあんな声をだすのかしら?
そんなことを思いながら眠りについた


今日も無事1日を終えてギルドへ戻る途中
目の前を獣人が檻に入れられて、運ばれていた

思わず近寄ると、「ガルルルル」と吠えられ、「こいつ噛みつくから、危ないぞ、寄るんじゃねぇ」と制止させられた。

「どこに 連れて行くんですか?」

「奴隷市場に決まってるだろ。こんなの買わない方がいいぜ、見た目はちょっといいが、凶暴だし、言葉も話せねえ。よほどの腕っぷしの奴じゃなきゃ慰めものにもなんねぇ」


俺にはその獣人がミーナのように思えた
何とか助けなきゃ

翌日、気が進まないというエリエールと奴隷市場を訪れた。

犬系、猫系はじめ色んな獣系の人が檻の中にいて、正札をつけられている。

「なんだかかわいそう。みんな助け出してあげたいわ」

「君もそう思うだろう。今はできなくても、いつかきっと、そうするんだ。こんなの間違ってるよ」

新規入荷ゾーン

看板にまで、怒りが沸くと思いながら進むと
「ガルルルル~」
ガシャンガシャンと檻の中で暴れアチコチぶつかり、目は血走り、血を流している女の獣人がいた。

駆け寄ろうとすると
「危ないぞ、そばに寄らない方がいい」
と制止させられた。

「この獣人は、いくらなんだ」

「あんたこんなの買おうってのか?物好きだな。
すげえ凶暴で、言葉も話せねえ。猛獣の餌位しか使えないぜ」

「で、いくらなら譲ってもらえる?」

「そうさなぁ、普通女の獣人は十万からだが、こいつは五万がいい所だ。言葉も話せねえし、超凶暴だ。
今週中に買ってくれるなら、三万でも、いいぜ」


「わかった、今度は金持って来るから、絶対他のヤツに売るなよ」

「ご安心を」
商人は檻の前に「売約済み」の札を下げた

奴隷商人と俺が話をしだした後
エリエールは、一言もしゃべらなかった。



家に戻って、ラビと会うなり

「ロイがぁ おっぱい大きな女の獣人買いたいってぇ~」泣きそうな顔してラビに訴える

「あんた、懲りないわね!エリちゃん泣きそうじゃない!」

「違うんだ!頼む聞いてくれ。
間違ってるかも知れないけど、あの獣人が俺にはミーナに思えて仕方ないんだ」

エリエールが口をはさむ
「ミーナって。あなたが前に話してた?だったらおかしいわよ。あなたを見ても、威嚇したり、暴れたりして酷かったじゃない」

「きっと何かあったんだと思う。
ミーナでないにしても、あんな風になって、ひどいよ、助けなきゃ」

「ヤりたいだけ じゃないってことか?」ラビが直球の言葉を投げて来る

「どうやって、あの人買おうっての?あなた買えるほどの、お金持って無いでしよ、まさか私に、女買いたいから金貸せ とか言うつもり?」エリが
重ねてくる

「買えば、やっぱり、ヤるんだよな❤️」ラビがだめ押しする

「助けたら、逃がすつもりだ」

「ウソウソ、スキルで惚れさせて、口では、逃げてもいいよ、君は自由だなんて言って、取り繕う気でしょ」

「だめかなぁ。二人とも頼む」
俺は土下座をした。

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