遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子 博

文字の大きさ
26 / 57

ダンジョンへ

しおりを挟む
今朝は、皆でギルドに行ってミーナの冒険者登録と、パーティーマーベルへのラビとミーナの追加登録だ

バニーガールのラビ
魔女のエリエール
猫娘のミーナ
この三人と街中歩くと まぁとにかく目立つ

「私は露出狂よ」と言ってはばからないラビは、もちろん
ミーナも、ボディーラインまるわかりのレオタードでしっぽをフリフリ
男たちの目を集める
エリはエリで途中立ち寄った雑貨屋でホウキを買って、それにまたがって飛んでいる。

「飛ぶのに、ホウキ要らないんだろ、かえって邪魔じゃないの」

「ファッションよ、この方が可愛いでしょ。 ねぇ普通に股がるのと、横座りと、どっちがいいかしら」

「横座りがいいかな」

「スカートは?ミニの方がいいかなぁ? きゃ 帽子が!」
エリが風で飛んだ帽子を捕まえて戻って来て「どのくらいの長さがいい?ストップって言って!」と言ってスカートをつまみ上げて見せて来る
「ストップ!」
「えーまだ長すぎない?」
「まだだな」ラビが参入
「まだよね」エリがミーナに同意を求める
「ギリギリでいいにゃん」

「エレガントさなら、今ぐらいが……」

「男は、黙ってて!」
めんどくせ~ だったら最初から聞くなよ

こんな調子で、ギルドに到着
ラビのいた受付には、メイド服の娘が立っている。

二人の登録をすませ、
依頼カードをチェックしに行こうとすると、ラビに止められた。
「ダンジョン行こうぜ!」

これまで、エリと二人では、守備力、基本HPの低さからカウンターを食らうと、即窮地に陥るので、ダンジョンのように、突然魔物が出てくる所は避けて来た。だが、今は違う。
攻守共に優れたラビとミーナは前衛向きだ。

「よし、ダンジョン行こう」

「ちょっと待って。剣が欲しい。低層なら体術でもなんとかなるが、剣士としては、まなくらでも、持っていたい。」

「剣なら、有るよ一本だけだけど
エリエール 預けてた剣、ラビに渡して」

「ほう、まぁまぁの剣だな、1500で買い取ろう、だがやはり武器屋によってくれ、刃こぼれが多い。これは研ぎに出して、もう一本用意する。」

武器屋によって、(ラビによるとなまくら剣のくせに1000もする) 剣を買った

初めてのダンジョンに、緊張する。
ラビを先頭に、ミーナ、エリ、俺と続く。エリが魔法で灯りをつけてくれた。エリは少しだけ浮いて滑るように進んでる。俺はパジャマ製魔法の絨毯に乗って行く。
低層では、ラビだけで簡単に、片づいてしまう。いわゆる瞬殺だ。凄腕だったんだね。
「素敵、私こういう人のパーティー入りたかったの。」エリがつぶやく

「つまんにゃーい ラビ、先頭ミーナと代わるにゃ」勝手に前に出て行こうとする。

「私ばかり楽しんですまないな。いいよ」ラビはミーナに道を開けた。

ミーナの前に、7~8体の魔物が一度に出た
「助けなきゃ」と思った瞬間

「ガルルルル~」地響きするような咆哮が洞窟内に発せられ、魔物達と、エリエールと、俺は、気絶した。

「うっ」ラビに活を入れられ気がついた。

「急にやんないでよ」エリが文句を言ってる。

「何が起きたんだ?」

「ミーナが気を飛ばしたら、魔物と他数名が気絶しただけだ
魔物は気絶したまま、倒されたよ」

ラビとミーナの強さは、半端ない。
エリエールと俺はお知らせがうるさい位ドンドン、レベルが上がってく

エリは、楽しそうに、覚えたての魔法を試してる。

「エリ!ダメだよここでそんなのぶっぱなしたら。」

「えー」エリは残念そうにどでかい火の玉を、数千の線香花火のように変えた。

「みんなが酸欠になる前に消そうね」

数千の水玉が現れあっと言うまに火が消える。
風が起きて煙が流されて出て行く。水玉が当たった壁は、マシンガンで撃たれた跡みたいだ

前線にいたミーナが戻って来た
「ラビと変わったにゃん。ミーナもそれ乗る」と俺のパジャマの絨毯に乗っかってきた。

それを見たエリが、「私も」とやってきた。

ラビの戦いを、三人で絨毯に乗って観戦してる。

「ロイ たまには前にでてみるか」ラビが声をかけてきた。

そうだな。ラビのお陰で、戦っていないのに、ずいぶんレベルアップした。
いくつか試してみたい。
強化と質量無限が手に入ったので、分厚い鉄の壁とか、弾丸とか色々出来る

ゴーレムが出てきたので、俺は鉄人を作った。背中には28のナンバーをつけた。

ラビは、エリにクリーンをかけてもらい薬草茶を飲んでる。
「いつでも手伝ってやるぞー」

鉄人は、突っ張りから、喉わぜめ、すくい投げと技をくり出す、ゴーレムが再び立ち上がって蹴りを出してくると、出足払いだ。綺麗に決まってスッ転んだゴーレムの胸めがけて、質量10倍のヒジ打ちでフィニッシュだ。

パチパチパチ
観戦者から拍手がきた。

次に何かドロドロした塊の魔物が出てきた。
「ちょっと相性が悪いな」解説のラビがエリとミーナに説明する
「私もドロドロ汚いからイヤにゃ」
「ロイ、私がそいつ、消し炭にしようか?」エリが声をかけてくる

「いや、火は使わないほうがよさそうだ、爆発したり、ヤバいガス出しそうなヤツだから
困ったら、声かけるから、少し見てて」

ドロドロはぺっと小さな塊を飛ばして来た。鉄人の腕に当たると、ジュ-と腕を溶かし穴が開いた

長引かせると面倒だ!
鉄人を突っ込ませ、パンチを打ち込む
腕はからだの中に取り込まれジュ-ジュ-いって溶かされている
鉄人の体全体にもかぶさってきて
鉄人が溶かされている


ドロドロの中に突っ込んだ腕を一気に質量を増やし大きくした。
風船が破裂するように、モンスターがはじけて、勝負は決まった。

「汚ったないにゃ!飛び散ってるにゃ」
「まだまだ だな」
「見えてないよね~ クリーン」

観客からの評判は、さんざんだ
すぐに、またドロドロの魔物が現れた

「エリちゃん、見えてるよね、お手本見せてあげな」ラビが言うと

「はーーい」
エリエールは手を鉄砲っぽくして
「ダン!」「ふぅ」「またつまらないものを撃ってしまった」
ドロドロのモンスターは消えていた。

「はいっ 解説のラビさん ロイに教えるにゃん」

「今の攻撃は、ドロドロ魔物の核を狙ったエリちゃんの攻撃でした。
巧妙に隠しながら、アチコチ移動する核を、一発で撃ち抜いたのは、素晴らしかったですね。」

「ロイが、同じようにドロドロ倒すには、どうしたらいいのかにゃん?」

「前提として、ドロドロ魔物の核の場所が分からないと、いけませんね。
次にそこを確実に撃ち抜く技術ですかね。あと出来れば、強酸でも溶けない材質の弾丸が欲しいですね」

「スタジオに返しまーす にゃん」

おいおい 核だぁ
そんなもんどこに有った?
やっぱ、所詮遊び人か?

「おっと ちょっと強いのが出てきましたにゃ~ ミノタウロスにゃ ロイさん倒せるでしょうかにゃ? 解説のラビさん」

「うーん ちょっと難しいかも知れませんねぇー 口から吐く熱光線がやっかいですね あとスピードも分が悪いですね」

ミノタウロスは、一度振りかぶるように顎を上げてから、振り下ろすと口から、熱光線を撃ってきた

俺はガードに鉄板を何重にも重ねて出す

「鉄板でのガード、突き破られる方に1000点」ラビが賭けに誘った
「私も、破れる方に1000点ね」
「私も破れる方に1000点にゃ」

熱光線は、鉄板を全て溶かして突き抜けてくる
「危ない!」
俺はすんででかわす。後ろの三人を心配して見た時には。
熱光線は、跳ね返されてミノタウロスに向かっていた。
ミノタウロスは、瞬時に移動して穴の開いた鉄板の上からこちらにつかみかかろうとしてる

ミノタウロスの頭の上や、右肩の横、左肩の横とか、ピョコピョコとミーナが顔を出して
て つ だ い い る か にゃ

「ほう 超スピードを使った技だ、見えてるのは、残像だ」
「ミーナちゃん すごーい」

ミノタウロスは捕まえようと必死に腕を振り回してる。

「ミーナ いいよ、自分でやってみる」

ミーナは観客席に戻っている
「解説のラビさん。この後の展開は、どうなると思うかにゃ」
「そうですね。今のところ読めませんね。ところで、ロイさんのご出身は、日本という、異世界だそうです。先ほどから戦闘に使っている鉄人28号はそこではかつてのヒーローだそうです」

ミノタウロスが2発目を撃とうと、アゴをひいた
撃つ瞬間を狙って、鉄人がアゴにアッパーカットをヒットさせた
口が閉じてしまい行き場を失った熱光線は、口の中で暴発だ
まだ息の有るミノタウロスに、鉄人がラッシュをかける。ミノタウロスから飛び散った血で、辺りは赤く染まっている。

「もう 汚いわね クリーン」
エリがつぶやく

「おっと ミノタウロス立ったままダウンですにゃ。10カウントを待たず、ロイ選手の勝ちにゃ」

「そうですね、あのアッパーカットが決め手でしたね。ボクシングといえば、昔日本で有名なボクサーの言葉で「ちょっちゅねー」というのが有るそうです」

ピコン
「ロイはレベルが上がった
スキル 絶倫 を手にいれた」

また、そっち系かよ

ピコン
「三人相手に、いるじゃろ
いらんのか?」

いります。

こうして、ダンジョン探索初日は終わった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。  〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜

トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!? 婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。 気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。 美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。 けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。 食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉! 「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」 港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。 気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。 ――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談) *AIと一緒に書いています*

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...