遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子 博

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西の大森林

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エルフの里を探すために、一行は西の大森林のそばの村に来ていた。

酒場で夕食タイム
情報収集のため、一旦解散して、各個人自由行動、後に宿で落ち合うことにした。

俺はいくつかのテーブルを廻って、情報収集に努めた。

「エルフ?ああ見かけたこと有るよ
でも、すぐ逃げて行っちゃうよ」

「エルフの里? 話にゃ出ることもあるけど、誰も場所は知らねえよ」

「俺が見かけた時は、下草刈ってたよ
あと木を植えてる姿を見たヤツもいるよ」

「だいたい見かけるのは、森の奥の方だな、そこまで行くと魔獣も出るから、危ないぜ。」

その後も、取材を続けたが、だいたい得られる情報はどの客からも似たようなものだった。


バニーガール姿のラビとレオタード姿のミーナは、客の中で一番金持ちそうな男の席で、キャッキャと騒いでる。

エリエールは、店の端のテーブルで水晶だまを出して、占いだ

俺は、一足先に宿に戻った。
普通なら女性を酒場に置いてきぼりは、無いよな でも、
彼女たちの場合、襲うことはあっても、襲われることはないだろう


ラビとミーナが、歌を歌いながら肩組んで帰って来た。
ラビは、酒の一気勝負で五人抜きの殿堂入りで賞金を稼いだそうだ
ミーナは、野球拳で店の女の子みんな裸にしちゃって、店が大騒ぎになって、ラビも脱ぎ出して、ミーナに「あんたも脱ぎなさいよ」ってことで、脱いだらもう大騒ぎで、チップもらっちゃって。
ラビのお尻触ったおっさんが、ラビにすっ裸にされて足を縛られてシャンデリアから逆さ吊りにされて、ラビがムチ打ちしようとしたのを、ミーナが止めて、その後店からみんな追い出されたそうだ。

「今日の稼ぎよ~」って二人してブラやパンティから金を出して、どっちが多いか数えてる。

「私の勝ちにゃ~」
「ちっ!」ラビはブラを外して再確認してる

そんな時に
「全く!うるさかった!」とちょっとおかんむりのエリエールが帰って来た。
風魔法を使って、音が聞こえ無いようにゾーンを作って、占いをしていたが、ランチキ騒ぎは丸見えだったそうだ。

そんな騒ぎをよそに、占いに来た客は、酒場には不似合いな若い女の子だ。
なんでも、一族の大切な宝を盗賊に盗まれたそうで、彼女は宝を取り戻してくれる勇者を探す役目を負ってるそうだ。
それでどうやって勇者を探したらいいか占って欲しいと言う。

エリエールは
「あなたは、間違ってます。
勇者を見つけることは出来ません。
なぜなら、その仕事は勇者ではなく、遊び人がいるパーティーのみが果たせる仕事です。それは…」
水晶玉が明るく輝き出した

「明日の朝 この宿屋に、私を訪ねて来なさい。占いのお代はいらないわ」って宿屋の場所をしるしたメモを渡したそうだ


翌朝朝食をとりながら
「やはり、早くエルフを見つけないと体が持たんな」あくびをあきながらラビが切り出した。

「そうね、ミーナがあそこで、しっぽ立てるから、続いちゃったのよね」

「だって、エリがあんな声出すからだにゃん」

「まぁまぁ、ミーナがロイの肩に噛みついた所で、終わったんだから」

「今夜はもっと早く噛みつくのよ!ミーナ」

「わかんにゃい。気がついたら噛みついてたにゃ。わざとはムリにゃあ」

おいおい

「あ いらっしゃい ここよ」
エリが、今店に入ってきた目深にフードを被った女性に声をかけた
ナプキンが紙飛行機になって彼女の所に飛んで行き、他の客の間を縫って、彼女を俺たちのテーブルに誘導してきた。

「占い師さん、魔法使えるんですね」
エリに座るよう仕草でうながされ、彼女は席についた。

「ん! お前!今なにをした!」ラビが何かを感じたらしく立ち上がり彼女に詰め寄った

「えっ 何かあったの? 俺全然なにも感じなかったけど…」

「鈍いわね」
「鈍いにゃー」

「す すみません。気づかれると思わなかったので、これまで人に気づかれた事が1度もなかったので、分からないだろうと、勝手に「見えないベール」を掛けさせていただきました。
危ないものではないのでご安心下さい。
このテーブルの外の人から、ここでの会話や、実像が分からないよう隠しました


「あなた幻術使いね 私は魔法使いのエリエールよエリって呼んで」

「クリネックスです。クリネと呼んで下さい。」そう言いながらフードをとると
エルフの美少女が現れた

「やっぱり」エリはわかっていたようだ、「ロイ エルフのロリータのクリネちゃんの依頼よ。受けるでしょ」

「もちろん、受けるつもりだよ。俺はロイだ、遊び人だよ。よろしくクリネさん」

「こちらの方からは、強さも何も感じませんが、この方が、勇者にかわる遊び人ですか」

「そうよ、何も感じさせないから、凄いのよ、近くに寄ったり触れたりは絶対にしないこと。ロリータは、きっと好物よ!あなたの身に危険がおよぶからね」


「分かりました、危険そうにはみえませんが、気を付けます。
因みに私こう見えて五十歳で、それなりの経験もあります。エルフは長命で、まだ成長過程ですけどね。
こちらのお二人は昨日もお見かけしました。」


「ラビだ 剣士やってる」ラビはテーブルのリンゴを放り上げ、落ちてくる間にナイフでカットして、皿で受け止めた。
皿の上には、リンゴが薔薇の花のようにカットされていた。

「ミーナよ 戦士だにゃん」
例の超スピードだろうか、
四五人に分身して見える

「私も何かお見せした方がいいかしら?」エリエールが微笑んでる

「いえ、もう十分です。
エリさんたちにお願いします。」

「リーダーは、ロイよ!」

「へっ?そうなんですか?」

「そうよ」
エリは立ち上がり俺の後ろにきて首に手を回して、胸を頭に押し付ける
すると即座にラビとミーナも俺の腕をとって肩に胸を押し当ててきた

「分かりました、ロイさん、そしてエリさんラビさんミーナさん よろしくお願いします」
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