超時空スキルを貰って、幼馴染の女の子と一緒に冒険者します。

烏帽子 博

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第1章

捨て子

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クリスとララは、ママンの宿ルーシーに戻った。

「漏れ出る魔力を抑えてるのかと思ってたけど、違ったね。」

「そうね。漏れ出る魔力を吸収してるとは思わなかったわ。」

「漏れ出る魔力を吸収し続ければ、魔力満タンになっちゃうよね。」

「1時間以上溜めたらどうなるんだろー
暴発とかするのかしら
そうだ
クリスは時空間に魔力を収納しちゃえばいいんじゃない」

「そっか そうだよね それいいかも」

「もう クリスは、応用するって考えが無いの?」

「ちょつとー ララさぁー ぼくがひらめいた時は、さすがー とか言うのに、
自分が気づいた時は、
クリスは鈍い みたいに、なんで言うんだよ。」

「ごめんなさい 悪かったわよ」

それっきりララは何も喋らなかった。







クリスは自分の魔力を吸収する練習をした。
勿論、その魔力を収納しながら

(ララがいたから、その先ができたんだ。
ララが気づいてぼくに教えてくれたから出来たのに、あんなこと言っちゃった。)



クリスは、ララにマジックトークを送った。

(ララ ごめん ララの言う通りにしら上手くできたよ。ハハハ)






ララの魔力がフッと消えた




「ララ!」




クリスは、目の前に居るララを、見失った気がした。
そして本当にララは姿を消した。



「ララ~~」





「クリスのバカ」

クリスの背中にララは抱きついていた。






クリスは、背中を圧迫するララの柔らかなおっぱいを感じた。





ふたりは、その時間が、永遠に続けばいいと思っていたが





「夕食のご用意ができました。食堂にどうぞ」
ルーシーさんの娘のローラさんに呼ばれた。



☆☆☆☆☆☆





「ねぇララ、ぼくたちこのまま、ずっとこの町に居るべきなのかな。」

食事をしながら、クリスは、ララに話しかけた。

「クリス、あなたが いつそれを言いだすか、私は気にしてたのよ。
やっと その気になったのね」


「えっ それってどういう」

「私たち、強くなりすぎて、この町のダンジョンでさえも退屈になったわよね。
最近ドキドキしたのは、ペローナさんと会った時位よね。
この町から飛び出すべき時が来たんじゃないかな」

「ララ いいの? この町を離れて」

「クリスが一緒なら、どこへでも行くわよ」

 


「どこに行けばいいかな」


「クーリースー いいかな
それは、ブッブー
女の子をデートに誘っておいて、『君はどこに行きたいの』みたいなノープラン男は最低よ」

「そっかぁ、でもさぁ、この町以外よく知らないから、どこに行けばとかわかんないなぁ」

「そういう時は、ひとに頼るのよ。
まぁガルドさんは反対するに決まってるけどね
色んな人に相談したらいいんじゃない」


☆☆☆☆☆


いつものようにまずマインに相談した。

「クリスさん ララさん
旅立たれるんですか。そうですね。この町で物足りなさを感じるのであれば、王都に行くのが順当でしょうが、その前に国中を廻って見るのはどうでしょう。
私の指導係もこれで終わりですね。
お二人の結婚式には、呼んで下さいね。」

マインは、あざとく目頭をハンカチーフで押さえていた。

ララが「マインさーーーん」とマインに抱きついた。

ふたりの胸と胸がぶつかって、フニュとなったりポヨンとしたのを見て、クリスはにへら~とした。

次に二人は、世話になった孤児院へと向かった。
二人からの援助も有って痩せこけた様な子どもは今は居ない。

「あ クリス兄ちゃんとララ姉ちゃん」

遊んでた子どもたちが、直ぐに集まってくる。ふたりはここでは、人気者のヒーローだ。

「キングミノタウロス倒した時の話をしてー」

「その話はこの前したじゃない」

「また聞きたいの~~~お願い~~~」

「もう、5回目だよ。仕方ないなぁ~」

しばらく子どもの相手をしてから、院長のシスターメリジェーンに会いに行った。

「そう、この町を出るのね。あなたたちには世話になったわ。ありがとう。」

「世話になったのは、ぼくたちの方ですよ。」
「そうですよシスター、身寄りの無くなった私たちがここまでこれたのは、この孤児院のおかげです」

「そうそう クリスさんにいつか渡さないといけないと思って、取っておいた物が有るのよ、少し待っててね」

そう言ってメリジェーンが奥のタンスから取り出したのは、1枚の毛布だ。

「これはね クリス
私が初めてあなたに会った時に、あなたが身に着けてた毛布なのよ。

まだ春先の寒い日の朝、教会の玄関の所にあなたは、その毛布に包まれていたの。
その時のあなたは、もう冷たくて息もしてなかったわ。

ああ この子はすでに神に召されたんだと私は思ったわ。

それから私はあなたを抱いてこの聖堂に入ったの。
そしたら、あなたの体に太陽の光があたったの
あの天窓からね。

そしたら、死んだと思ったあなたが泣き声をあげたのよ。

私は奇跡だと思ったわ。」


「シスター ぼくは、一度死んでから生きかえったんですか」


「ごめんなさい。気絶してただけかも知れないの。わたしも動揺していたから、冷静な判断はできなかったわ。」


クリスがその毛布を手に取る。

CRIS

文字が刺繍されている。


「そうよ、それがあなたの名前だと思ったから、クリスと呼ぶことにしたのよ」


そして、毛布には紋章もついていた。



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