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第3章
旅立ち ついでに盗賊退治
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クリスとララは、ケリー夫人の葬儀の日を待たずに町を出る事にした。
ラングレー伯爵から「ケビンや王宮にもケリーの処刑がバレている。取り急ぎ身を隠されたし」という手紙が届けられたからだ。
満月の夜だった、月明かりの中クリスとララは黒い服に身を包み空に舞い上がる。
風魔法を身に包みながらも、なるべく外に魔力を漏らさないように注意した。
雲を突き抜けると、そこはもう天使の世界のようだった。月明かりを受けて、雲はまるで白い大地のようだった。
二人は、まだまだ高く高くへと高度を上げて行く。
そこそこ手練れの魔法使いの探知にも届かない高さに迄上昇しなければいけない。
宿には二人を見張る『影』らしき人が数人いた。
彼らの探知を振切る高度が必要だ。
その先どっちの方角に行ったかもわからないようにひたすら垂直に空を駆け上がった。
(もう いいかな、ぼくの魔力探知でも地上の人まで届かないから)
(私もそうよ、この高さならもう大丈夫だと思うわ)
二人は、平行飛行を始める。
自分たちに直接風は当たらないが、これだけの高度では、地上とまるで違う気温だ。
(凄く寒いね。ララは平気)
マジックトークをララに送った
(私も寒い、寒すぎ。高度を下げる)
(そうだ。又手をつなごう。ぼくが飛ぶ担当で、
ララは火魔法で中を暖める担当にしたらどうかな)
(やるやるそれ。いいと思うわ。私のことちゃんとキャッチしてよ)
ララが風魔法を止めて自由落下始める。
クリスは、すぐにララを抱きとめた。
風魔法の壁の中、二人の空間は、ララの魔法でじんわり暖かくなった。
(これなら寒さも感じないね。この高さでも、飛び続けられそうだ)
(ねぇクリス やっぱり南に向かわない)
当初ふたりは西に向かって行こうと決めていた。
現在のランドヒル王国と境界を接するマウントエッジ帝国。そこは、しばしば王国と小競り合いを繰り返している国だが一旦身を隠すのにちょうどいいとふたりは思っていた。
(南は、百獣の王国だよ)
(ペローナさんみたいな獣人たちの国よね、普通の人も居るのかな)
(そりゃあ居ると思うよ。世界中どこに行っても人は居るって聞いたよ。でも、行くのに山を越えなきゃならないよ)
(今日は、誰にも見つからないように、夜飛んでるけど、明日からは昼間移動すればいいんじゃない。
それにこうして私が暖める係をすれば、寒さは問題ないでしょ)
(それもそうだね。じゃあ南に進路方向変更して、レッツゴー)
ラングレーの町からかなり離れたあたりからは、高度を少しずつ下げ、雲の下に出て、地上の様子を目視でも確認しながら二人は飛んだ。
夜が白み始めた頃、街道から適度に離れた所に二人は建物を見つけた。
その建物から少し離れた所に降り立ち、魔力探知の精度を上げる。建物の周囲100m位離れた所に見張りがいる。
魔眼で、見張りのステータスを見ると、職業が盗賊となっていた。
(ララ ぼくたち人はまだ殺したことは無いよねどうする。捕まえる。それとも殺す。それともパスする)
(この先、手加減したら勝てない相手に出会うかも知れないわね。殺すのをためらってピンチになるのはダメよね。皆殺して拠点を占拠しましょう。)
ララは、5本矢を放つた。
見張りをしていた5人の盗賊は、一瞬で倒れた。
(回収も自分でやるから。クリスは、建物内の盗賊をお願い)
(ララは、偉いな。こうと決めたらすぐに実行する。決断も早い。
ぼくは、今回もララに決めてもらっちゃった。
ありがとうララ)
クリスが、建物内に侵入するのをララは見送った。
ララは、自分が倒した盗賊たちの亡骸を回収して回った。
倒した5人は、ララとそれほど歳の差がない少年だった。皆一発で心臓を射貫かれ即死だっただろう。
ララは、ひとりひとりの顔を見て、手を合わせてからマジックポーチに入れた。
ララの頬には光るものがあった。
クリスがドアを開けるとすぐ
「誰だてめえは、見張りは うグッ」
男は、話終える前に胴が真っ二つになっていた。
部屋の中には、15人程の盗賊がいて、カードゲームなどで暇つぶししていたようだ。
クリスのスラッシュにより先程の男の他に3人が絶命した。
続けざまにクリスはスラッシュを放つ。
ほとんどの盗賊は倒したが、二人だけ強そうなのが残った。
ひとりは、剣に魔力を纏わせている。
そしてもうひとりは、風魔法が使えるようだ。
剣を持った男が足にも魔力を纏わせ、かなりのスピードでクリスに斬りかかる。
クリスが剣に少し多目に剣に魔力を流すと男の表情が変わったが、もう男は、自分の動きを止められない。そのままクリスに向かって剣を振り下ろす。
クリスが剣を振り下ろすと、男は、剣とともに袈裟がけに切り捨てられた。
魔法使いの男は「ひぃ」と小さく悲鳴をあげてから「来るな来るな、女たちは、奥の部屋だ、俺は何もしてねぇ。助けてくれ」と命乞いをした。
クリスは、魔法使いに背を向け奥に向かおうとすると、「馬鹿め」とクリスの背中に向け魔法を打ち込んできた。
クリスは、何ごともなかったように振り返りスラッシュを放った。
魔法使いは真っ二つになりその後の壁も崩れ落ちた。
「相手の強さもわからない、お前のほうが馬鹿さ」
倒した盗賊たちを収納し、血糊の飛び散った室内にクリーンの魔法をかけた。
魔力探知では、建物内には、残り廊下に盗賊二人、部屋の中に獣人の女が5人居る。
女たちは盗賊ではなかった。どこからか攫われて来たのかも知れないとクリスは思った。
クリスは、廊下に躍り出てスラッシュを放つ
顔を見る間もなく男たちの生命反応が消えた。
二人の男は、女たちの部屋の前の見張りだったようだ。死骸を収納して、クリーンの魔法を掛ける。
(ララ、盗賊は全部倒したけど、獣人の女性が捕らえられてる。こっちに来てくれる)
クリスは、捕らえられた女性たちが、もし酷い扱いを受けてたら、ララのほうが彼女たちを怖がらせないと思ったのだ。
(わかった、すぐ行くね)
ララは、すぐに駆けつけてきた。
ララがドアをノックしてから中へ声をかける。
「盗賊は、もういません。安心して下さい。開けますよ。」
返事は返って来ないが、ララはドアを開けた。
ラングレー伯爵から「ケビンや王宮にもケリーの処刑がバレている。取り急ぎ身を隠されたし」という手紙が届けられたからだ。
満月の夜だった、月明かりの中クリスとララは黒い服に身を包み空に舞い上がる。
風魔法を身に包みながらも、なるべく外に魔力を漏らさないように注意した。
雲を突き抜けると、そこはもう天使の世界のようだった。月明かりを受けて、雲はまるで白い大地のようだった。
二人は、まだまだ高く高くへと高度を上げて行く。
そこそこ手練れの魔法使いの探知にも届かない高さに迄上昇しなければいけない。
宿には二人を見張る『影』らしき人が数人いた。
彼らの探知を振切る高度が必要だ。
その先どっちの方角に行ったかもわからないようにひたすら垂直に空を駆け上がった。
(もう いいかな、ぼくの魔力探知でも地上の人まで届かないから)
(私もそうよ、この高さならもう大丈夫だと思うわ)
二人は、平行飛行を始める。
自分たちに直接風は当たらないが、これだけの高度では、地上とまるで違う気温だ。
(凄く寒いね。ララは平気)
マジックトークをララに送った
(私も寒い、寒すぎ。高度を下げる)
(そうだ。又手をつなごう。ぼくが飛ぶ担当で、
ララは火魔法で中を暖める担当にしたらどうかな)
(やるやるそれ。いいと思うわ。私のことちゃんとキャッチしてよ)
ララが風魔法を止めて自由落下始める。
クリスは、すぐにララを抱きとめた。
風魔法の壁の中、二人の空間は、ララの魔法でじんわり暖かくなった。
(これなら寒さも感じないね。この高さでも、飛び続けられそうだ)
(ねぇクリス やっぱり南に向かわない)
当初ふたりは西に向かって行こうと決めていた。
現在のランドヒル王国と境界を接するマウントエッジ帝国。そこは、しばしば王国と小競り合いを繰り返している国だが一旦身を隠すのにちょうどいいとふたりは思っていた。
(南は、百獣の王国だよ)
(ペローナさんみたいな獣人たちの国よね、普通の人も居るのかな)
(そりゃあ居ると思うよ。世界中どこに行っても人は居るって聞いたよ。でも、行くのに山を越えなきゃならないよ)
(今日は、誰にも見つからないように、夜飛んでるけど、明日からは昼間移動すればいいんじゃない。
それにこうして私が暖める係をすれば、寒さは問題ないでしょ)
(それもそうだね。じゃあ南に進路方向変更して、レッツゴー)
ラングレーの町からかなり離れたあたりからは、高度を少しずつ下げ、雲の下に出て、地上の様子を目視でも確認しながら二人は飛んだ。
夜が白み始めた頃、街道から適度に離れた所に二人は建物を見つけた。
その建物から少し離れた所に降り立ち、魔力探知の精度を上げる。建物の周囲100m位離れた所に見張りがいる。
魔眼で、見張りのステータスを見ると、職業が盗賊となっていた。
(ララ ぼくたち人はまだ殺したことは無いよねどうする。捕まえる。それとも殺す。それともパスする)
(この先、手加減したら勝てない相手に出会うかも知れないわね。殺すのをためらってピンチになるのはダメよね。皆殺して拠点を占拠しましょう。)
ララは、5本矢を放つた。
見張りをしていた5人の盗賊は、一瞬で倒れた。
(回収も自分でやるから。クリスは、建物内の盗賊をお願い)
(ララは、偉いな。こうと決めたらすぐに実行する。決断も早い。
ぼくは、今回もララに決めてもらっちゃった。
ありがとうララ)
クリスが、建物内に侵入するのをララは見送った。
ララは、自分が倒した盗賊たちの亡骸を回収して回った。
倒した5人は、ララとそれほど歳の差がない少年だった。皆一発で心臓を射貫かれ即死だっただろう。
ララは、ひとりひとりの顔を見て、手を合わせてからマジックポーチに入れた。
ララの頬には光るものがあった。
クリスがドアを開けるとすぐ
「誰だてめえは、見張りは うグッ」
男は、話終える前に胴が真っ二つになっていた。
部屋の中には、15人程の盗賊がいて、カードゲームなどで暇つぶししていたようだ。
クリスのスラッシュにより先程の男の他に3人が絶命した。
続けざまにクリスはスラッシュを放つ。
ほとんどの盗賊は倒したが、二人だけ強そうなのが残った。
ひとりは、剣に魔力を纏わせている。
そしてもうひとりは、風魔法が使えるようだ。
剣を持った男が足にも魔力を纏わせ、かなりのスピードでクリスに斬りかかる。
クリスが剣に少し多目に剣に魔力を流すと男の表情が変わったが、もう男は、自分の動きを止められない。そのままクリスに向かって剣を振り下ろす。
クリスが剣を振り下ろすと、男は、剣とともに袈裟がけに切り捨てられた。
魔法使いの男は「ひぃ」と小さく悲鳴をあげてから「来るな来るな、女たちは、奥の部屋だ、俺は何もしてねぇ。助けてくれ」と命乞いをした。
クリスは、魔法使いに背を向け奥に向かおうとすると、「馬鹿め」とクリスの背中に向け魔法を打ち込んできた。
クリスは、何ごともなかったように振り返りスラッシュを放った。
魔法使いは真っ二つになりその後の壁も崩れ落ちた。
「相手の強さもわからない、お前のほうが馬鹿さ」
倒した盗賊たちを収納し、血糊の飛び散った室内にクリーンの魔法をかけた。
魔力探知では、建物内には、残り廊下に盗賊二人、部屋の中に獣人の女が5人居る。
女たちは盗賊ではなかった。どこからか攫われて来たのかも知れないとクリスは思った。
クリスは、廊下に躍り出てスラッシュを放つ
顔を見る間もなく男たちの生命反応が消えた。
二人の男は、女たちの部屋の前の見張りだったようだ。死骸を収納して、クリーンの魔法を掛ける。
(ララ、盗賊は全部倒したけど、獣人の女性が捕らえられてる。こっちに来てくれる)
クリスは、捕らえられた女性たちが、もし酷い扱いを受けてたら、ララのほうが彼女たちを怖がらせないと思ったのだ。
(わかった、すぐ行くね)
ララは、すぐに駆けつけてきた。
ララがドアをノックしてから中へ声をかける。
「盗賊は、もういません。安心して下さい。開けますよ。」
返事は返って来ないが、ララはドアを開けた。
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