愛犬は、ウサ耳ロリ獣人に転生してチートスキル持ち

烏帽子 博

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第1章 再会

再会してた。

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ピンクスライムに懐かれた。

どうやら仲間になりたがっているようだ。
俺は魔物使いじゃ無いから、正式な方法は知らないが、名前を付けてやって、それを相手が受け入れれば仲間になれるんじゃないかな。

んっ?

でも、俺は何でそんなことを知ってるんだ?
頭に浮かんだことは、当然の事のようだけど、不思議に思えてならない。

「そうだなぁ
そのまんまだけど
お前の名前ピンクでどうだ。」

スライムは、ベチャッと潰れて見せた。

「だよな。んじゃぁ
サクラはどうだ?
俺の故郷で春に咲く綺麗な花の名前だ」

ピンクスライムは、一瞬ビクビクとしたが、直ぐベチャッとなった。

あれ?俺何言ってんだ?
故郷は、サマンドールだし、サクラなんて木はどこにも無かったはずだよな。

そういえば、気がついたら自分のことも『僕』が『俺』になってる。
このピンクスライムに会って自分の中も何か変わった。
ん~~ というか、自分以外の人間の記憶が自分の中にあるみたいだ。

は~ 家を追い出されて、兄貴に殺されかけて、気が狂ったのかな。

そんなことを考えながら、ピンクスライムを見つめてみる。

スライムベス

ベス ベス ベス

そうだ!俺が可愛がっていたウェルシュ・コーギーの名前だ。
褒めてやると嬉しそうに尻尾を振って、頭を撫でてって来るんだ。

頭を撫でてやると、ゴロンとして、お腹も~って感じで甘えてくるんだ。

そう  さっき、このスライムがやった様に


「ベス ベスでどうだ?」

ピンクスライムは、ビクビクと震えてからピョーンと高く飛び跳ねた。

「ヨシ、じゃあ決まりだ!
俺の名前はブルース・ローズウォール
お前の名前は、今からベスだ。
俺たちは仲間になった。よろしくなベス。」

スライムの上にブルースが手を置くと二人(一人と一匹)を暖かい光が包んだ。

スライムのオーラが、ウェルシュ・コーギーのベスを形作っている。

『聖人 聖人なの?』

『ベス、やっぱりベスなんだ。
俺のこと覚えていてくれたんだ』

『当たり前よ、忘れる訳ないじゃない。
金髪碧眼でも、聖人のオーラがあるモン』

『あれっ?でも何で俺スライムのベスと話が出来るんだ?』

『話じゃ無くて、念話とかテレパシーの類よ。
ブルースとベスが主従契約をしたから、パスが繋がったのよ。たぶんだけど』

『元は犬で、今はスライムなのに、何でそんな事までベスは知ってるんだい?』

『チュートリアル君が教えてくれるのよ。』

『へぇ~ 便利だな。俺も会えるかなそのチュートリアル君に』

『彼は、私の頭の中にいるの。だから会わせられないわ。
ごめんなさい 聖人 じゃ無くて ブルース』

ブルースとベスは、隣町に向って歩き始めた。

『お散歩、楽しいな~
私が犬だった時にも毎日連れて行ってくれたよね~』

『そうだな。俺がモタモタしてると、服の裾に噛みついて引張ったりしたよな』

『あれは、トイレに行きたかったからよ。
ヤダ 恥ずかしい
私 何言ってんだろ』

ブルースとベスは、前世の思い出話をしながら歩いていた。

ベスは、ブルースの周りでピョンピョン跳ね回ったり、ブルースの肩に乗ってみたりしていた。

『あっ ブルース
魔物が来るよ』

『強そうな奴?』

『スライムよりは強いかも。わたしのこと守ってくれる?』

『おいおい、主人を守るのが従魔の勤めだろー』

『まぁいいわ。見ててね。』

一角ウサギが二匹現れた!

一角ウサギは、そのツノでブルースを突き刺そうと突進して来た。

ベスは、ブルースの前に立ちはだかり、一角ウサギと接触する直前に大岩を出した。

ガツン ガツン

二匹共に突然表れた大岩に突進して、脳しんとうをおこしているようだ。

ベスは大岩を仕舞うと、一角ウサギの喉元に石礫を撃ち込んで、絶命させた。

『ベス、一匹は超吸収して、もう一匹は、収納して解体して置いてくれ』

『はぁ~ スライム使いが荒いわね』

『ベスは、偉いよ。それに可愛いし。最高の従魔だと感謝してるよ。』

『えへへ ベス偉い???』

ベスは、倒した二匹を取り込んで、ブルースの元に戻った。
そしてウサギの姿になって

『ブルース 撫でて~~』

「ああ、この手があったか。
モフモフしてて触り心地がいいなぁ~
これ、人を駄目にするヤツだなぁ。」

『ベス スライムに戻って、俺のポケットに入っててくれる。
旅を続けないと。
周囲の警戒を引き続き頼むよ』

『了解 ボス』

んっ 何か設定変わったか?

『ワン!』

「アハハハ 念話で ワンって
おもしれ~」

『じゃあなんて言えばいいのよ。スライムは、基本話さないでポヨポヨするだけだし、犬なら ワン でしょ』

『そうだなぁ やっぱり言葉で返事してくれた方がいいかな。
あと、ボスはやめよう。ブルースって名前で呼んでくれよ』

『了解 ブルース
ふふ これでいい?』

『あ ああ』

ブルースは、何となくベスの
声に色気を感じて、ゾクっとした。

ベスは、ブルースが前世の聖人だとわかって、凄く嬉しかった。
ちょっとだけ、最初から気付いてたフリをしたけど、それくらいの嘘は、いいわよね。


『ブルース この先の所に魔物が七匹、街道脇に隠れてるわ。
多分ゴブリンだけど、一匹だけ強そうなのがいるわ。』

『上位種かもな。俺たちなら問題無いだろう。
連携して倒そう。
俺が前衛でやるから、ベスは後ろから援護をしながら戦ってくれるかい。』

『了解 ブルース
この先50mで、接触します。』




『左に3匹、右に4匹そのうちの一匹が上位種です。』


あと20m位の所で

『ベス戦闘開始だ。左の奴らから片付けてくれ。』

先を尖らせた石礫を発射する。

「ペギャ」「グヘッ」「アフッ」
「ウッ」「ギャ」「ウゲッ」

『上位種以外は倒したわよ』

『早いな!奴ら気づく前に倒されたんだろうな。
的ながら、同情するよ』

『上位種のお出ましよ。ブルース ガンバ!』

ブルースは素早い動きで相手を翻弄している。
細かい傷を付けてはいるけど、上位種は、全然弱っていない。

『私も手伝う?』

『いや、コイツのこと大体分かったから、もう大丈夫だ』

ブルースがそう言ったのに、その後直ぐにブルースの手に持つナイフが上位種の剣で跳ね飛ばされた。

「まずい。ヤツのパワーを甘く見てた。」

ベスがゴブリンとブルースの間に割って入って、大岩に変身した。

『ブルース 槍も使えるわよね。これ使って、ヤツは右から回り込んでくるわよ』

ベスは、一角ウサギの角を穂先にした槍をブルースに渡した。

「ウガガ」上位種は、叫び声を上げると剣を振り上げた。

しかし、その剣が振り下ろされることは無かった。
ブルースの槍が上位種の胸を深々と貫いたからだ。

「ふぅ~ 何とかなったな」

『ブルース 何とかじゃないわよ。あなた殺られそうだったじゃない。
心配で心臓飛び出すかと思ったわよ』

『ごめんよ。心配かけて。
でも、スライムのベスって心臓有ったのかな?』

『体はスライムだけど、心は雌犬なのよ。』

ゴブリンたちの亡骸は、ベスに収納されて、解体され、討伐証明部位と魔石以外は、穴に埋められた。

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