愛犬は、ウサ耳ロリ獣人に転生してチートスキル持ち

烏帽子 博

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第3章

私も乗りたいのに

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「ブルースさんキャロさんペアに指名依頼があります。
依頼内容は、こちらからモーリス伯爵邸までの道中の護衛です。
お受けになりますか?」

「クレアの護衛ね。ハイハイ
やります。」

「なんか嫌そうですね」

受付係のお姉さんに愚痴っても仕方ないのは、わかっているんだけど

「この依頼主の貴族は、今朝までも一緒に居たお嬢様でね。
しつこく言い寄ってくるんだよ。だから、またハメられた感があってさ。」

「そうですか。
逆玉なんですね。
いいじゃないですか。乗っかっちゃえば。
私なんかむさ苦しい冒険者にばかりナンパされるけど、そんな高貴な人からはちっとも声がかからないんですよ。」

冒険者ギルドからブルースとキャロが出ると、そこには見慣れた馬車が待機している。

「逆玉かぁ~」

クレアのことは、最初に出会った頃ほど嫌いではなくなった。
寧ろ好意を寄せてくれて悪い気はしていない。
だけど俺は俺がやると決めたことがしたい。
あの馬車に乗って、腕にしがみつかれて旅をしたくない。

とっさにキャロの腕をとって組むようにしてUターンし、ギルドの中に入った。

「キャロ、相談だ。
俺護衛は受けたけど、あの馬車には乗りたくないんだ、馬を買って馬車のそばを走って護衛しようと思うんだけど。どうかな。
キャロも馬に乗る?それとも」

「ブルースは、キャロに乘ればいい。キャロ シルバーウルフ
ブルース乗せて走るの簡単よ」

「キャロに鞍とか手綱着けるのはちょっと抵抗あるんだけどどうかな。
鞍が無いと長時間ライドは、辛いからさ」

「キャロに、鞍付けていいよ。
古いボロボロのでいいから買ってくれたら、吸収して自分用に作り直すわ。材料の魔物の革とかは、たくさん収納しているから、世界に1つのキャロとブルース用の鞍を創るわ。」

「なるほどね。
キャロの吸収、分解、合成、収納なら、作れない物は無いよな。
料理の下ごしらえばかりじゃあ
もったいないよね。」

ブルースは、中古でボロボロの鞍と手綱を無料同然で購入して、キャロがそれを見本に新たに創った。

キャロの鞍は、ゆっくり進む時は、フカフカの座り心地で、スピードを出すときはしっかりとホールドが出来る用にシートの硬さが変化する特別仕様だ。

「ヒャッホー」「ワン」

『キャロ この鞍凄くいいよ』

『ブルース ちょっと速く走るわよ、しっかり掴まっててね』

『ウルフライダーのブルース様だぜ。
キャロ レッツゴー ゴー。』

二人の姿を見てクレアは

「楽しそうに。いい気なものね。刺客がいつ来るとも知れないのに。」

「今日の所は多めにみてさしあげては如何でしょう。」

ダンテの言葉にクレアは

「そうね、出発は明日ね」





翌朝出発したクレアたち一行は、通常の馬車の倍近い早さで進んで行った。
客室乗員がクレアだけなので軽くなった上に、馬の飲み水にスライムポーションを入れたので、馬は疲れ知らずで走り続けられたのだ。
しかもキャロの分身がルート上の魔物や獣を前もって駆除しているので、このスピードが実現されていたのだ。

ランチの時に
「ねぇブルース 私もキャロに乗ってみたいわ。
ねぇ いいでしょ」

「クレアは、乗馬出来るの?」

「できないわよ、いつも馬車だもん」

「じゃあ駄目だな。危険だよ。」

「でも キャロなら、私のこと振り落とさないようにしてくれるでしょ。」

「歩く位のスピードならな。
でもそしたら、今日中に次の街につけないぞ。」

「30分だけでもいいの。ダメ~~」

かー もう
その うつむき加減に訴えかける目をやめろー

「キャロがいいって、言ったらな」

クレアはウサ耳獣人姿のキャロの前に行き
にんじんを差し出しながら

「キャロ ちょっとだけでいいから、ウルフ姿のキャロに乗せてくれないかなぁ~」

にんじんで釣るとは ずり~な

キャロは、速攻でにんじんを口に放り込みながら

「いいよ~ 乗せてあげるわよ」

クレアが、キャロに乗り始めて30分後
クレアは、そこそこ乗りこなせるようになっていた。

「これ楽しい🎶
風を切って走るのは、最高に気持ちいいわね。
もっと乗っていたいわ」

「一応約束だからな。ここで俺と交代だ」

クレアは、渋々キャロから降りた。
そしてくりくりした目を上に向けると

「そうだ!次の街に着いたら、馬を買いましょう。
ブルースに馬に乗ってもらって、私がキャロに乗ればいいんだわ。」

「クレア、それはダメだ。
俺たちが警戒してはいるが、弓とか魔法の攻撃があった場合、馬車の中の方が安全なのは確かだ」

「ブルース あなた、なんだかんだ理由つけて、キャロを独り占めしたいんでしょ。
わかってるわよ。」

「はぁ キャロは元から俺のパートナーだ。
そっちが横取りしようとしてるんじゃないか」

「クレアお嬢様、ここは我慢しましょう。
馬車の中は息が詰まるかも知れませんが、少しでもより安全な方を選ぶべきだと私も思います。」

ダンテさんのおかげで、クレアがキャロに乗りたい問題はとりあえずは落着した。
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