愛犬は、ウサ耳ロリ獣人に転生してチートスキル持ち

烏帽子 博

文字の大きさ
26 / 27
第3章

アレス王子

しおりを挟む
「この屋敷を改築して、銭湯にして収入を得ようと思うんだけど、どうかな」

「その銭湯とやらは、なんなの」

数人が同時に入れる大きな風呂が男女別にあって、客から入場料をもらう所が銭湯だよ。

「庶民がお金を払ってまで、お風呂に入るかなぁ」

「そうだな、入浴文化がないからな。クレアは、毎日入るだろ。入らないとどう思う。」

「多分入りたいと思うわ。」

「だろ 一度習慣になると病みつきになるんだよ。固定客ができれば収入も安定するだろ」

「そうね、屋敷を維持する為に必死になって魔物狩りするとか、やりたくもない騎士団長になるよりいいんじゃない。
でも、商売のことならベッキオさんに一度相談してみたらどうかな」

「キャロは キャロは」

「なんだいキャロ」

「ん~~ ブルースが好き」

「ああ 僕もキャロが好きだよ。
会話に入りたかったんだね。
ごめんよ、お金とか商売の話はちょっとキャロには難しいよな。」

ブルースは、キャロの頭を撫でた。

「えへへー」

「じゃあ、今日は、依頼は受けないで、ベッキオさんの所に、行くわよ。」


□□□□□□


「なるほど、風呂に入る文化を広めて、集客するんですか。
でしたら、いまのローズウォール男爵邸の改築では、少々ロケーションに問題が有りますね。
ターゲットとするのは、どういった人ですか。」

「風呂は、総合リラクゼーションなので、全ての人がターゲットとなります。子どもからお年寄りまで、肉体労働者から頭脳労働者とジャンルは問いません。
付帯設備としては、マッサージや整体、ストレッチ、筋トレといったフィジカルな物
飲食はもちろん
ゲーム・観劇などのアミューズメント施設も相性はいいですね」

「ちょっと待って下さい、今のゲームって何でしょう」

「ゲームは、そうですね~
例えば丸い的に向かって矢を手で投げます。
中心付近なら50点、その周りなら30点そのまた周りなら10点とか決めておきます。
2人で交互に投げあって、10回投げた時点でどちらの点数が上かを競うんです。」

「ほう、面白そうですね。
例えばといいましたよね。他にも有りますか」

「ええ幾つか有りますが、口で説明するのは難しいです。
ちょっと待って下さい。」

『キャロ こんな感じに木を切り出してくれる。
これを10本とボールが1つ』

「このピンを三角形に並べて」

「ボールを転がして、倒す本数を競います。1人が続けて2回迄投げられます。
上手く投げれば1投で全部倒せますよ。
投げてみませんか。」

「そうですね、やってみます。」

「2つの穴に中指と薬指を入れて残りの1つの穴に親指を入れて、こうスイングして投げます。」

「パーン」

ベッキオが投げると端の3本が弾け飛んだ。

「もう一回投げられるんですよね」

「ええ どうぞ」

『キャロ 倒れたピンとボールを回収して、ボールだけベッキオさんに渡して』

『了解 ブルース』

「因みに残りを全て倒すとボーナスが付きますよ」

「狙ってみましょう」

ベッキオさんのボールは、ヘッドピンを捕らえてピンが弾け飛んだ。
だが無情にも7番ピン一本が残った。

「ああ、残念。一本残したか」

「初めてで九本は上出来ですよ」

「ブルースさんもう一度やってもいいですか」

『キャロ 頼むよ』

『は~~い』

そして、なんとベッキオの投げたボールは、ストライクになった。

「よし」

ベッキオはこぶしを握り喜んでる。

「このピンが弾ける音と飛び散る感じは、スカッとしますね。
もっとやりたくなります。
これで対戦相手が居たら、熱くなりますね。
いや~面白いゲームだ」


「ねぇねぇブルース、最初に言ってた的あてゲーム、それやってみたいんだけど」

「クレア、ここに遊びに来たわけじゃあ」

「まぁまぁブルースさん。私もやってみたいです。
お願いしてもいいですか。」

「そうですね。
でしたら、もう皆で遊びましょう」

「やったー キャロも キャロも」

「もちろんキャロもだよ」

今回もブルースが作り方をキャロに指示して、ダーツボードとダーツを作った。

4人は、昼食も食べずに夕方近くまで遊んだ。

「いや~ 面白かったー
これと先程のゲームも私に売っていただけませんか。
あと商業ギルドで商品登録もしましょう。
銭湯もいいかも知れませんが、これでしたら、設備投資も少なく、お屋敷でもできますよね。」

銭湯のつもりがゲーセンを作ることになった。

改築に関しては全てキャロが、頑張って、クレアは、あちこちの貴族に宣伝した。


□□□□□


それからわずか一ヶ月で、ゲーセンB&Dは、オープンの日を迎えた。

招待客には、サマンドール辺境伯もモーリス伯爵も始め各地の貴族がやってきた。
そしてなんと、ベスボラス王室から王位継承権第二位のアレス・ベスボラス王子がやってきた。

まずボウリングの始球式をこのアレス王子にやっていただくことにしたのだが、前日に練習をさせてみればこの王子、超運動オンチな人だった。
俗に言う溝掃除、ガーターの連発だ。

急遽ノンガーターレーンを作り当日を迎えた。

アレス王子の始球式は、予想通り溝避けのガードレールに当たりピンに向かった。

奇跡的にヘッドピンを捕らえていたが、4-7 6-10 のビッグフォーが残ったか 
にみえたが、特別にピンを並べる係として待機していたキャロがスキル『ジャンプ』を使い瞬時に残りを蹴り倒しレーン脇にもどり
「ストライク やったね」とポンポンを両手に持って飛びはねた。

それに続いて観客から拍手と歓声があがった。

そして、王子から思いもよらない言葉が飛び出した。

「このボウリングというゲーム。
思いの外面白い。
これは、必ず人気を博すようになると私は思う。
ここに宣言する。年に一度、実力者を集め、私の名を冠した大会を開くことを認める。
優勝者には、記念品と百万ゼニーを贈る」

再び大きな拍手と歓声が鳴り響いた。

ブルースは、アレス王子を『観察』で見た。
王子はスキル『カリスマ』を持っていた。

王子は、周りの人と次々と握手をして回った。

そして、ブルースの所に来ると「わかるな」と一言言って離れた。

次の日、王子の帰りしな、ブルースは「今はまだこれくらいしかご用意できませんが、今後もよろしくお願いします。」と3百万ゼニーを渡した。

「我が国全土にゲーセンB&Dボウリングとダーツを独占的に作ることを許す」

お墨付きをブルースは得ることに成功した。

ベッキオさんがそばに来た

「このボウリングとダーツで一儲けしようと思ってたんですが、独占権ブルースさんに取られちゃいました。ハハハ。
多店舗化するお手伝い位是非させて下さいよ。
商人の血が騒ぎます。
これは、来ますよ。」


当然のように直ぐにベスボラス国はボウリングブームに沸いた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

Gランク冒険者のレベル無双〜好き勝手に生きていたら各方面から敵認定されました〜

2nd kanta
ファンタジー
 愛する可愛い奥様達の為、俺は理不尽と戦います。  人違いで刺された俺は死ぬ間際に、得体の知れない何者かに異世界に飛ばされた。 そこは、テンプレの勇者召喚の場だった。 しかし召喚された俺の腹にはドスが刺さったままだった。

処理中です...