織田家次男、織田信雪です。

コン

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幼少の時

1.9 初めて……です。

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 布団を押し上げ、眠気を我慢しながら何時も通り起き上がる。
 外はまだ、暗く、もう少ししたら日も上がってくるかという時間。
 少し肌寒くも感じ、身体を震わせた。

 「なんで居るんだよ……」

 霊的な何かとか、妖とかではない。
 ちゃんとした生き物……というか、人間だ。
 温いという言葉がぴったりな布団の端から、頭だけがひょっこり出ている。

 「ん、うぅん………」

 寝返りをうち、顔がこちらを向いた。
 まだ、幼くあどけなさを感じる。

 い、いや、手は出してないぞ!って、誰に言い訳してるんだ、俺は!?………まあ、可愛いんだよな。

 寝返りの際、布団を引き寄せようとしたのか、布団の端の方をまだ小さな指が掴んでいる。
 白く、ぷにぷにしてて、柔らかそうな手だ。

 少しだけなら……、触ってもいいかな?

 少しずつ手を近づけ、人差し指でタッチすると、弾力のある手応えが返ってくるが、ずぷっと埋まる。

 あ……、これが高反発!?

 信勝は、寝具売り場で売られているのをみた、マットレスを思い返していた。

 なるほど、世の男共はこれを堪能するために、彼女と手を繋いだでいたのか!?

 手でこれほどなら、頰はどれほどなのだと、慄きながら顔を見ると、目があった。

 「あ…………」

 「……………」

 「おぉ…、おはよう」

 「おはよう……ござい、ます」

 あー、気不味い。超気不味い。いや、悪いのは自分なのだけれども……。

 「もう、やらない……ですか?」

 「あ、……じゃあ」

 何がじゃあなんだよ!言ったの俺だけど!

 結局、何時もより1時間遅れで、布団を出た。



 日課の鍛錬を終え、居間にいた。
 目の前には、暖かいご飯が二人分。
 机越しには、女の子だ。

 『いただきます』

 二人そう言い食べ始める。

 やっぱり和食は良い。落ち着く。それにしても、まさか布団に入ってくるとはな……。

 昨夜は確かに別々の部屋で寝たのだ。話を聞くと、夜に目が覚めて、寝ぼけて部屋を間違えたらしい。

 まあ、隣だったから仕方ないな……。

 「信勝!」

 部屋の外から、いつも通り姉の声が聞こえてくる。この後の展開も予想できる。

 そして予想通り、破壊する勢いで障子が開かれた。

 「………あんた達、何やってるのよ?」

 
 机を挟んで食事してる二人を見ながら、威圧する様に低い声でこちらに言ってきた。

 あれ?なんで、怒ってるんだ?
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