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幼少の時
1.8 親との対面です。
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夕暮れの中、犬千代に引かれるまま歩き数分。誰かの部屋の前で立ち止まった。
中に誰か居るみたいで、薄く影が障子にうつっていた。
「父様、入る」
それだけ言うと、犬千代は障子を開ける。
その動作には、躊躇はなく。何時も通りといった感じだ。
え、家族間ではそういうものなの?俺がおかしいの?
信勝は、これまでのことを思い返す。
何時も平手のおっさんに追いかけられ、慌てて部屋に飛び込んでくる兄。
障子を壊さんばかりに開き、人の話を聞かず外に連れ出す、姉。
入ってから、「入るぞー」といい、その後すぐに部屋で座る、父。
なにも言わずに部屋に入り、喋り始める、母。
あ、俺が間違っていたのか。和の心ってなんなんだろう……。
信勝は、少し和について疑問を持った。
しかしそれよりも、今の状況である。
「ん?どうしたのだ犬千代」
「夫にする」
犬千代の言葉を聞き、信勝の時が止まった。
確かに、娘に連れられ、二人で父の元に行き、対面する。正しく、嫁にくださいといいに行くような状況だった。
「…………はっ?」
「よろしくお願いします」
「いやいや、そんなに簡単に決めていいものでないですよね!?」
どんな展開だよ。ありえないだろ?いつの時代だよ!あ、戦国時代か………。
「織田家の方と結ばれるということなら、否はありません」
「よろしくお願いします」
犬千代もそう言って、平服していた。その所作は、敬語とは違い、なかなか洗練されており、とても綺麗だった。
その所作だけでなく、姿が輝いているように見え、とても綺麗だった。
って、見惚れてる場合じゃなかった。
「いや、まだ早いかなって」
「確かに少し早いかもしれませんね……。では、お側に置いてくださるだけでも。私は殿からお嬢様の様子を見てこいと言われ来ただけで、すぐに帰らなければならないので」
「え、あ、いやー………」
「ダメ………ですか?」
「うっ」
目をウルウルとさせそう聞いてくる。
視線を少し下に向けると、手は固く握られ、震えている。
そんな目で見るなー!やめろー!そんな、捨てられた子犬みたいにしても………。
しかし、それを言葉には出来ない。
結局、信勝は甘いのだ。
だから、断るなんてできるはずもなく……。
「わかりました」
こうして、犬千代と暮らすことになった。
中に誰か居るみたいで、薄く影が障子にうつっていた。
「父様、入る」
それだけ言うと、犬千代は障子を開ける。
その動作には、躊躇はなく。何時も通りといった感じだ。
え、家族間ではそういうものなの?俺がおかしいの?
信勝は、これまでのことを思い返す。
何時も平手のおっさんに追いかけられ、慌てて部屋に飛び込んでくる兄。
障子を壊さんばかりに開き、人の話を聞かず外に連れ出す、姉。
入ってから、「入るぞー」といい、その後すぐに部屋で座る、父。
なにも言わずに部屋に入り、喋り始める、母。
あ、俺が間違っていたのか。和の心ってなんなんだろう……。
信勝は、少し和について疑問を持った。
しかしそれよりも、今の状況である。
「ん?どうしたのだ犬千代」
「夫にする」
犬千代の言葉を聞き、信勝の時が止まった。
確かに、娘に連れられ、二人で父の元に行き、対面する。正しく、嫁にくださいといいに行くような状況だった。
「…………はっ?」
「よろしくお願いします」
「いやいや、そんなに簡単に決めていいものでないですよね!?」
どんな展開だよ。ありえないだろ?いつの時代だよ!あ、戦国時代か………。
「織田家の方と結ばれるということなら、否はありません」
「よろしくお願いします」
犬千代もそう言って、平服していた。その所作は、敬語とは違い、なかなか洗練されており、とても綺麗だった。
その所作だけでなく、姿が輝いているように見え、とても綺麗だった。
って、見惚れてる場合じゃなかった。
「いや、まだ早いかなって」
「確かに少し早いかもしれませんね……。では、お側に置いてくださるだけでも。私は殿からお嬢様の様子を見てこいと言われ来ただけで、すぐに帰らなければならないので」
「え、あ、いやー………」
「ダメ………ですか?」
「うっ」
目をウルウルとさせそう聞いてくる。
視線を少し下に向けると、手は固く握られ、震えている。
そんな目で見るなー!やめろー!そんな、捨てられた子犬みたいにしても………。
しかし、それを言葉には出来ない。
結局、信勝は甘いのだ。
だから、断るなんてできるはずもなく……。
「わかりました」
こうして、犬千代と暮らすことになった。
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