Devil Prince

絢仁

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第3話

廃棄

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―屋上―

ガチャ

屋上のドアを開けると見慣れない男の子がいた

村松「あ、橘さん!いきなり呼びたしてごめんね…俺は隣のクラスの村松って言うんだ」
優奈「あ、こちらこそ…私は橘 優奈です…」

初めてのことでどう返していいか戸惑った

村松「あ、あのさ…俺…前から橘さんの事好きだったんだ…」

優奈「え?」
もしかしてとは思ってたけどいざ言われるとどう返していいかわからなくなった
でも、告白なんて今までされたことなかったから嬉しかった

村松「もし、よかったら俺と…」

ガチャ…

村松くんの言葉を遮るように屋上のドアが開かれた

日向「お取り込み中ごめんね」
麻倉くんが王子様スマイルで立っていた

村松「い、いや。俺は別に構わねぇよ」
村松くんがさらっと返していた
告白を邪魔された割には普通だった

男の子A「ちっ…邪魔入ったか」
男の子B「いい所だったのによー」
屋上の影から男の子が2人出てきた
優奈「え?どうゆうこと?」

頭が混乱した
これって告白じゃ…
村松「橘さんごめんね?これ、罰ゲームで女子誰かに告白するってやつだったんだ。だから本気にしないで?」

そう告げられた
男の子たちのただの悪ふざけだったんだ…
私…嬉しかったのに…

優奈「うっ…」
思わず涙が出てしまった
男の子たちも少し驚いた顔をしていた

日向「おい」
男の子たち「え?」
麻倉くんが怖い顔で村松くんの前に立った
そして胸ぐらを掴み
日向「俺の犬で勝手に遊んでんじゃねーぞ」
低い声でそういった
嬉しいような…嬉しくないような…

村松「え、麻倉?」
いつも爽やかな王子キャラとは違う顔に男の子たちも呆然としていた
男の子A「い、犬ってなんだよお前こそ女にそんなこと言うのおかしいんじゃねぇの?」
日向「あ?」
男の子の反論に対してものすごく怖い顔で返した
男の子B「か、帰ろうぜ…」
村松「そうだな…」

そうして男の子たちは慌てて帰っていった
あんなに怒ってる麻倉くん初めて見たかも…

優奈「あ、あの!」
日向「お前、ほかの男に告白されて嬉しそうな顔してんじゃねーぞ。お前は俺のもんなんだから飼い主だけに尻尾振ってろ。バカ犬」

私の嬉しさが一気に消えた
優奈「そんなこと言わなくたっていいじゃん!嬉しかったのに…」
日向「何が嬉しかったんだよ」
優奈「麻倉くんが私のことで怒ってくれたから…」
日向「そりゃ自分の玩具で勝手に遊ばれちゃあ、胸糞悪いわな」
優奈「またそういうこと言う…でもありがとう…」
日向「あっそ」
返事は素っ気なかったけどその素っ気なさがなんか嬉しかった

どんな理由であれ私のために麻倉くんは怒ってくれた…
やっぱり好きだなぁ…
犬のままじゃ嫌だ…
この気持ち伝えたい…

優奈「麻倉くん…」
日向「何」
優奈「私…麻倉くんの事…好きかも…」
日向「そういうの無理だから」
優奈「へ?」
日向「そういうの無理っつってんの」
優奈「え、でも…」
予想外の返事に私は驚いた

日向「ちょっと構ってやっただけですぐ好きになるって馬鹿じゃねぇの?どうせちょっと優しくした時にでも好きになったんだろ?それはなぁ、ただの勘違いってやつだ。」
優奈「か、勘違いじゃないもん!」
日向「いや、そうだね。お前もほかの女と同じだな。もういいわ。飽きた。」
優奈「あ、飽きたって…」

飽きた…?

日向「お前はもういらないってことだ」
優奈「う、うそ…」

嘘だ…そんな…

日向「じゃあな」
優奈「待ってよぉ!まって!麻倉くん!!」

私の呼び止める声に答えてくれず屋上から姿を消した

私は…泣き崩れた

告白なんか…しなきゃ良かった…

最悪…



























なにやってんだよ
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