いつか追いつくまで

杏西モジコ

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銀木犀の君

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「わーぉ、思っていた以上に不機嫌じゃん」
「直哉、そんな顔しない。先輩に失礼だと思わないの?」
「会うたび失礼なのはそこの先輩ですけど」
 直哉は顎で郁人を指し、不機嫌なまま答えた。今日は弄月高校の文化祭当日。図書室で開催していた古本市の当番の最中、直哉のもとに郁人と馨がやって来た。事前に二人で来ることを聞いてはいたが、やはりどうにも納得がいかない。直哉が何度注意しても馨と郁人の距離は近いのだ。
「いやぁ、ここはいつもオアシスだね」
 季節は秋に入ったとはいえ、まだ気温は高い。図書室同様に校内全体でも冷房は稼働しているはずだが、人の出入りも多いため、大して涼しさは感じられなかったらしい。郁人は汗ばんだシャツの裾を掴み、本棚を眺めながら内側へ空気を送っている。
「ならずっと居れば良いですよ。俺、あと十分で交代するので」
「えー、朔間ちゃんが焼きそば奢ってくれるんじゃないの?」
「そんな約束いつしました?」
「そうだ、星野っちは?久々に会いたいなぁ」
「話すり替えやがって……!先生なら司書室か職員室ですっ」
 馨はヘラヘラと笑う郁人に直哉が食ってかかるのを眺めて笑った。卒業してまだ数ヶ月しか経っていないというのに、図書室はまるで違う世界のように見え、馨はふらりと中を歩き出す。
「俺、ちょっと星野っち探してくるー」
 司書室を覗いた郁人は、星野がいないことを確認すると、そのまま図書室からでて行ってしまった。どこに居ても勝手な人だと、直哉は目線だけで悪態を付け、馨の後を追った。
 馨はよく昼寝をしていたあの窓辺に腰掛け、校庭をぼんやりと眺めていた。
「あれ、郁人さんは?」
「星野先生探しに行きました。つーか、何で連れて来たんです?一緒に出掛けるのは程々にしてって言ったでしょ」
 直哉の眉間に寄った皺を見て、馨は困ったように笑った。
「行き先が直哉のとこでもダメなの?」
「よりタチが悪いってもんですよ……まったく」
 直哉は呆れ気味に溜息を吐く。馨は自分が無意識に人の懐へ入り込んでいることを知らないため、直哉の心情は気が気ではない。学校が別になってからは特にだ。更に言えば、先日の花火で思いを打ち開けてからの方が苛立つことが増え、自分の独占欲の強さにほとほと呆れていた。
「そういえばさ、覚えてる?去年の文化祭」
 あ、と声を上げたかと思うと、馨は懐かしそうに直哉に言った。
「ええ、嫌でも覚えていますよ、その待受のせいで。ホーム画面、さっさと変えたらどうですか」
 まだ苛立ちが収まらない直哉は、顎で馨のスマホを指した。 
「えー?自分だって変えないくせに」
 唇を尖らせた馨が直哉に言い返した。見せた覚えはないが、一緒にいる時に目に入ったのだろう。それは、去年の夏休み前に図書当番を決める委員会で撮ったホワイトボードの写真だった。
「……俺のはただの備忘録です」
「ふぅん」
 当初は本当にただの備忘録のはず、だった。メモを取るより写真を撮ってロック画面に設定した方が分かりやすいと思っていただけで、日付の下に並んで書かれた自分と馨の名前に、大きな意味を持ってはいなかった。ただ、今はその名前の並びを見るだけで安心することがあり、変えるに変えられていない。そもそも、代わりになる画像が浮かばないのもあるのだが、ここで何を言ったところで馨の顔がニヤけていくことは間違いないと踏んで、直哉は黙っておくことにした。
「じゃあ、新しい写真、撮ろうよ」
「……え?」
「この前さ、同好会の女の子が彼氏とのツーショットを自慢して来たの。あれ、ちょっと羨ましくて」
 少しだけ頬を赤らめて言う馨に、直哉の視線が泳いだ。
「あー、椎奈ちゃんね。あの子の彼氏かっちょ良いもんねぇ」
「ちょっ、綾瀬さんっ」
 直哉と馨が振り向くと、にこにこと満面の笑みで立つ郁人がいた。
「星野先生には会えたんですか?」
「うん、すぐそこの階段で。俺が卒業式に忘れたていった卒アルを職員室に取りに行くってさ。わざわざいいのにねぇ。そんな訳で、星野っちが戻るまで朔間ちゃんは当番ゾッコーでぇす」
 郁人はへらりと笑ってそういうと、馨に手を差し出した。
「じゃあ、はい」
「……郁人さん?」
「スマホ、かしてみ?写真撮るんでしょ?」
 郁人は話をどこから聞いていたのかと、突っ込まれる前に馨からスマホを受け取った。何か言いたげな顔をする直哉に、郁人はにやりと笑ってみせる。
「んじゃ、俺ここ座るっ」
 直哉が郁人を睨んでいると、馨が窓辺の本棚に腰掛けた。
「お、良いねぇ。馨、目細めて。うんうん、超綺麗じゃーん」
「セクハラですよ」
「朔間ちゃんは頭も表情もかったいなぁ」
 郁人は軽く直哉の睨みをかわすと、馨のスマホを構えた。
「んじゃ、二人とも笑ってー」
「ほら、直哉」
 馨に嗜められた直哉は、不貞腐れ顔で郁人の方へ顔を向ける。
 なんで綾瀬さんに……。
「別に今日じゃなくたって…………ちょっ」
 完全に気分ではなくなった、と直哉が言い切る前に馨の手が直哉の手を握った。指の間に指を滑り込ませ、手をがっしりと繋がれる。
「なっ……!」
「だって。まだ繋いだことなかったし」
「いや、だからって今じゃ……」
 直哉はちらりと郁人を見る。しかし、直哉の心配をよそに、郁人は「仲良しだねぇ」と呑気に微笑んでいた。
「いや?」
「い……嫌じゃ、ないですけど……っ!」
 首を傾げる馨に目が合わせられず、直哉はぎこちなく答えた。同時に心臓が煩く鳴り出した。その時だった。
 カシャ。
「……えっ」
「ふふふ~ん。良い写真撮れたよ」
「い、今のはっ」
「本当だ、すっごい良い顔」
 スマホを郁人から渡された馨は、画面を見つめて嬉しそうに笑った。覗き込んで確認した写真は、窓辺に座った馨の手を握る直哉が、逆光でシルエットのように写っていた。
「赤くなったの誤魔化せて良かったじゃん?」
 郁人に冷やかされ、直哉は小さな舌打ちを返す。その悔しそうな表情に馨はくすくすと笑った。



 星野が職員室から戻って来たのは、写真を撮ってからほんの数分後だった。郁人の卒業時の担任をわざわざ引き連れて来たため、直哉は当番を星野に引き継ぐと、馨を連れて図書室を後にした。
「ねえ、さっきの写真待ち受けにしても良い?」
「えっ」
「あ、ダメだった?」
「いや、ダメじゃないですけど……」
 足を止めて直哉は言い淀む。するしないはさて置き、その後が気になった。世間の偏見は変わりつつあるが、それでも自分達が同性に惹かれた感覚に違和感を覚える人は多い。更に言えば、学校に通う者同士、逃げ場は狭まってしまう。何かあっても直ぐに駆けつける気ではいるが、今はそれが難しい距離であることも、直哉は懸念していた。
「……見られても大丈夫ですか?」
 直哉は恐る恐る思っていたことを吐き出した。しかし、馨は不思議そうな顔で直哉の顔を見つめると、照れながら小さな声で呟いた。
「……ちょっとぐらい浮かれたって良いじゃん」
「は?」
 小さな馨の声は、渡り廊下の向こう側から聞こえる文化祭の喧騒に掻き消される。
「見られても良いって言ったのっ」
 馨は語尾を強調して答えると、早歩きに変わった。
「どこ行くんですか」
 直哉はその後を小走りで追いかけた。何で機嫌を損ねたのか分からないが、待ち受けぐらいでそんな態度に変わるものかと眉を寄せていると、馨が「そうだ」と急に口を開いて足を止めた。またお化け屋敷だのかき氷だのと、行きたい所を急に言い出すのかと思い、直哉はスラックスの後ろポケットに丸めて入れていたパンフレットを取り出して、ページを捲り始めた。
「今年はお化け屋敷じゃなくて、脱出ゲームならやっているみたいですね」
「俺、あの券何に使うか決めた」
「……は?」
 突然の斜め上過ぎる発言に、直哉は困惑する。あの券というのは、去年の冬に手渡したあの『なんでも言うことを聞く券』だろうことは察知できたが、それが何故今会話に出てくるのだと、直哉の頭の中で疑問符が浮かんだ。
「直哉さ、大学は行く?」
「……えぇ、まぁ。行く予定ですけど……」
 会話の流れが全く見えないまま直哉は答えた。すると、ふふんと馨が鼻を鳴らして小さく笑う。
「じゃあ俺、一人暮らしするのやめた」
「え、せっかく練習したのに?」
「もちろん、練習は続ける。その方が直哉も困らないし」
「俺?」
「うん。直哉が高校出たらさ、二人で住もうよ」
「…………は?」
「券、それに使っても良いよね?」
 くすりと笑って微笑むと、馨は直哉の腕を取り、「それじゃあ、芽衣ちゃんのクラス行こう!たこ焼き食べたいしっ」と足早に廊下を進んでいく。
「ちょっ、待って、待ってマジ何言って」
「何でも言うこと聞く券、でしょ?」
「いや、限度ってものがっ!」
 困惑と混乱と、動悸と嬉しさと、色んな感情が身体中から込み上げそうになった。顔なんて一瞬で溶けてしまいそうなほど熱く、心臓は張り裂けそうに煩い。すんなりと返事の出来る話ではないのに、即答してしまいたい気持ちと、本当にして良いのかといった不安で、直哉の頭の中はぐちゃぐちゃだ。顔を赤く染め、直哉は黙り込む。すると、ふわりと甘いシトラスの香りが直哉の鼻を掠めた。
 同時に直哉の唇で柔らかい感触とチュッというリップ音がし、我に返った。
「……あと一年も我慢して待ってやるんだから、覚悟決めてよ」
 馨のその言葉にゾクリと背中が粟立ち、身体中の熱が一瞬で中心に集まってくるような気がした。馨が我儘なのはいつもの事だが、こんな我儘は初めてだった。直哉の心臓は写真を撮った時以上に騒がしく、呼吸すら苦しいほどだった。
 あぁ、もう……この人は…………っ!
 自分の家から通える大学なんて、探せばいくらでも見つけられる。現に馨だって実家から通っているのだ。一人暮らしだって、社会人から始める人も多いだろう。それに、高校を卒業したとて、まだ未成年だ。そう考えると、親にどう説明しようだとか、家具を揃えるお金はどう捻出するしようだとか、現時点でバイト代はどのぐらい貯まっていたかとか、頭の中で近くて遠い未来の苦労に、先走って嘆き始めてしまう。こんな事を考えてしまう以上、答えは決まっていて、だがそれをすんなり答えるのが怖かった。家を出る理由が、馨の我儘以外に全く思い当たらないことに不安がある。だが、その我儘が自分だけに向けられたものというのが、堪らなく嬉しくて仕方がない。
 直哉はすうっと息を飲み込み、ゴクリと喉を鳴らした。そして、深い溜め息を漏らすと首を静かに縦に振った。
「…………わかりました。そっちこそ、途中で気が変わるのは無しですからね」
「ふふふ。そうくると思った」
 嬉しそうに微笑んだ馨は「さてさて。たこ焼き、どの教室かなぁ?」と呑気に言いながら、くるりと踵を返して先を歩きだす。たった今、一世一代の返事をしたつもりだった直哉にとって、その変わり身は拍子抜けだった。
 追いかけても追いかけてもすり抜けて行くような人だと思っていたけど、ここまでとは……。
 ずん、と急に頭が重くなる。今後は一層体力と気力を使いそうだと、直哉が半ば諦めかけた時だった。
「……あっ」
 馨の後頭部が揺れた拍子に、少し長めの髪の隙間から、真っ赤に染まった耳がチラリと顔を出したのだった。




「もー。たこ焼き食べるなら俺も誘ってよぉ。朔間ちゃん、一個ちょーだい」
「……いやです」
「ふふふ。じゃあ、俺の食べます?」
「え、いいの?じゃあ遠慮なく~」
「ちょっ……!綾瀬さんは俺のやつ食ってくださいっ」
「え、良いのぉ?ラッキーぃ」
「結局あげるんだ」
「……これはあれです、花火のお礼」
「あー。そう言えば花火あげたねぇ。あの量全部できた?」
「流石に無理でした。まだうちにありますよ」
「ふーん。じゃあ残りは俺が店長とやろうかなぁ」
「店長と?」
「ん。誘ったのにやってくれなかったから。現物持っていって、目の前で着火したらやらざるを得ないでしょ」
「……それ、ただの放火っすよ」
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