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1章2節 狩人の目覚め
3-7,8 (36,37話)
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契約をしたのはシン。一体どうやって契約をしたというのだろうか。
あの時の赤い目が契約の概要だったといいたいのだろうか。
細かく聞こうと西崎が問い詰めてみた。
急に言っても話が追い付かなくなるのでその前の話から始めることにした。
西崎が撃たれて倒れた頃。
銃声が聞こえてあの場所に戻ろうとした。
人ごみをかき分けてあの街路字に戻ってきた。
街路字に入ってくると異様な空気と変なにおいがしているのがわかった。
空気は魔道、においとは血のにおいであった。
そのことに気が付いたシンは左目のコンタクトレンズを外して、一心に前を見つめた。
数百メートルも離れた場所に2人の姿を赤い目でとらえた。
ここで死にたくない気持ちと西崎を守る気持ち。
その気持ちに答えるようにシンは契約を交わすことができるようにしたのだという。
それがあの真っ暗な世界に赤い目だったということだ。
どういうふうにしたのかは自分でもわからないと言っていた。
「じゃあ、あの現場にお前はいたのか」
「うん。契約が終わらなきゃ出てこれないからさ。武器も持ってないし、魔道も持ってない。丸腰で行けば同じようなことになると思ってね」
それはそうとどうやって犯人を追い詰めて逮捕までいったのかということだ。
赤い目が出てきて契約をしたことまでは覚えている。
だが、そのあとの出来事は覚えていない。
覚えているのはシン1人だけなのだから聞くしか方法がない。
どうしたのかをシンに聞いてみると、どうやら魔道を使ってやったと言うのだ。
「魔道を使ったって・・・どないしてやったんです?」
「あんたたちの思いを魔道に変えた・・・って言ったほうがいいかな?」
自分たちには魔道なんて憑りついたことなんてない。
それだったら見えているはずなのだ。
あのアンクーとかいう魔道に。
でも、見えていなかった。
急に魔道が使えるのはどういう事なのだろうか。
「あんたたちは七つの大罪に自分達自身で触れたんだよ。その思いそのものが」
「七つの大罪に・・・触れた?まさか、あの時のことですかね」
それらしきことをしたのではないかという根拠があった。
西崎が撃たれて亡くなったときのことを。
あの時何もできなかった劣等感にいらだちを募らせていた。
それと同時に死んだ西崎にもいらだちを覚えていた。
助けたいと思う岩城。犯人を捕まえて人々を守ろうとする西崎。
その心がたまたま一致してしまった。
それがきっかけで魔道を呼び寄せてしまった。
魔道にとってはいい獲物だと思って2人を憑りつかせた。
それと同時にシンの左目で2人を無理矢理契約させようと試みていた。
結果この様な形になったのだとシンは推測する。
「ポンコツの刑事さんは劣等感に行き詰った。つまり、それは怒りを表すもの。さしずめ憤怒とでも言いましょう。さらに、いかつい刑事さんはこのポンコツさんと同じ感情と守りたいっていう欲望が混じった。そのため強欲という罪に触れた。結果、2人の罪そのものが魔道という悪魔に憑りつかれたということです」
「それでこんなことになったってのか。傷もないのもわかるが、どうやって?」
「それは魔道の治癒力。傷もないのはそのせいだよ」
よほど強い魔道に憑りついたのだと認識をした西崎。
しかし、ここで岩城は疑問をシンと西崎にぶつけた。
それも、意外な質問を。
「あの・・・七つの大罪って言ってましたけど・・・。それって何です?」
「お前はそこから勉強か!!いいか、岩城。七つの大罪っていうのはだな・・・」
七つの大罪のことについて岩城に理解できるように西崎は説明をした。
憤怒、強欲、嫉妬、傲慢、色欲、暴食、そして怠惰の七つのことを意味している。
これは昔からある欲が原因によるものとされてきた七つで、すべての罪をひっくるめた結果がこの七つにまとめられたという事だ。
しかし、これはほんの一部でしかない。
説はいろいろあるのだが、あまりにも罪が多いことからありとあらゆる罪をひっくるめてこの結果になったという。
その後、追い詰めた理由について聞いてみた。
その時はまだ魔道が定着していなかったため暴走をしてしまい、犯人も魔道もボコボコにされたというのかオチだったという。
でも、何をしたのかはシンにもよくわかっていなかった。
シンの契約紋章の事についてはあとにしてほしいと西崎に頼まれた。
数時間後、西崎と岩城は警視庁に戻ると言った。
無事であることを知らせるために戻ると。
こうして一連の事件は終わりを告げたのだった。
警視庁に戻った西崎と岩城はその後の報告をした。
外傷もなく無事なこと、事件があったこともわかる範囲で答えた。
もちろん魔道に憑りついてやりましたなんてことは通用しない。
上司が謹慎になっていることを知ったのは他の刑事から聞いた話だった。
謹慎で済んだ人もいれば、殉職になった人もいるというのを聞かされた。
報告を終えた2人は三課に戻った。
山積みになった書類。
戻って早々書類整理なんてうんざりだ。
いっそ職場放棄をしてやろうかと思ったが、そういうわけにもいかず書類整理をすることにした。
書類整理をしていると1枚の紙が目に入った。
それは人事異動の件。
どうやら三課は本当に潰れる。
もう居場所もないと思っていた。
岩城も心配そうな顔をして西崎を見た。
「ほんまになくなるんですね・・・三課は」
「どこに飛ばされても仕方ないさ。今回の件は荷が重すぎたんだ。それにここはもともとはきだまりの集まりに作り出された課なんだ。潰れて当然の結果だ。さ、次はどこに働くかな」
どうなるにせよ2人はバラバラになってしまう。
最初で最後の事件だったということだ。
でも、紙を見ると下にはもう人事異動の場所までもが掲載されていた。
よく見ると、聞かない課の名前だった。
「特別魔道対策課」。
そんな名前の課だった。
担当はあの鋳剣。
なぜこんな課を作ろうとしていたのだろうか。
そんな時にふと出てきた。
「お疲れ様ですね、2人とも」
岩城は慌てて敬礼をした。
西崎は鋳剣の顔を見るだけで何の反応もしない。
「そんな睨んだ顔はよくないですね、西崎警視」
「睨んだ覚えなんてないな。それより、何だこの課は。あんたが設置者ってわけか。そもそも何であんたが魔道って言葉知ってるんだ?」
魔道という言葉は魔探偵にしか知らない言葉でもあった。
でも、この鋳剣が知っているというのには疑問がある。
その疑問に鋳剣は答えた。
「さあな。それは君たちで答えを探したらいいさ」
はぐらかそうとする鋳剣。
そもそも何でこんな課を作ることを決めたのだろうか。
「それよりも朗報だ。西崎警視、岩城巡査部長。君たちには特別魔道対策課に配属されることになった。これは初の試みだからね。しっかりとしてもらうよ」
「そんなことはわかってる。でも、何でこんな課を作った?」
「魔探偵との協力さ」
魔探偵との協力とはいったい何の事なのだろうか。
関係があるとは言い難い。
でも、関係しているということはどこかで手を組んだことになる。
最初の時、魔探偵に依頼してあるというのにも引っかった。
この言葉の意味はいったいどんな意味が込められているのだろうか。
「あらゆる対策や法律。常に日々新しくなっていく時代の中で魔道というものは存在してはいけないものだ。現に魔道という悪魔での対策なんて何も行われていない。むしろ、法律でも裁けない。そんな世の中に対して人間は日々進化し、犯罪行為も卑劣になる一方。それにより魔道と人間は一体化になってしまう事態になりつつある。人を憎み、恨み続ける世の中についていく中で魔道も日々進歩してく」
「進歩していく先には誰にもわからないことが起こりうる。決してこれは他人事のように見えて違うって言いたいのか?」
「無論それもありえる。しかし、それにも限界がある。人の心の中にある悪意は常に一定でもある。それ以上でもそれ以下でもない。必ず一定なのだ。それをむしばむ魔道がいるからこの世は何も変わらない。正義を掲げた警察の意思がこんなものなのかと世間から知れ渡れば、警察という組織そのものがいらなくなってしまう。そうならないためにも組織も進化を続けていき、変革を求めるのだよ」
何をしてもたたかれる世の中。
世間から批判を浴びれば組織は退化していく。
退化し続けていくにつれ、その組織は潰れていく。
そんな形式でやっていく世の中なのだ。
失敗すればどん底に落ち、地位すらもなくなる。
成功すれば地位も上がり、それに求める対価が必要になってく。
どちらにせよメリットとデメリットは存在する。
それに向かい合ってこその社会なのではないか。
変革を求め、進化を期待する者たちにもそれに沿える事をしなければいけない。
必要だという価値があってこそ求められるものもあるのだ。
その世の中から変革というのを取っ払ってしまえばいい。
なくてはならないものを。必要だと思うものを。
不必要なものは取っ払って、新しい何かを生み出すべきだと主張した鋳剣。
「なるほどな・・・って言いたいとこだけど、それ以上あんたに求めても仕方ないか。それがあんたの方針なんだし」
いつになく冷静な西崎。
この判断がどう転がっていくのか。
今後この判断が間違った方向に向かうのかはまだわからない。
やれるときにはやる。ただそれだけなのだと。
あの時の赤い目が契約の概要だったといいたいのだろうか。
細かく聞こうと西崎が問い詰めてみた。
急に言っても話が追い付かなくなるのでその前の話から始めることにした。
西崎が撃たれて倒れた頃。
銃声が聞こえてあの場所に戻ろうとした。
人ごみをかき分けてあの街路字に戻ってきた。
街路字に入ってくると異様な空気と変なにおいがしているのがわかった。
空気は魔道、においとは血のにおいであった。
そのことに気が付いたシンは左目のコンタクトレンズを外して、一心に前を見つめた。
数百メートルも離れた場所に2人の姿を赤い目でとらえた。
ここで死にたくない気持ちと西崎を守る気持ち。
その気持ちに答えるようにシンは契約を交わすことができるようにしたのだという。
それがあの真っ暗な世界に赤い目だったということだ。
どういうふうにしたのかは自分でもわからないと言っていた。
「じゃあ、あの現場にお前はいたのか」
「うん。契約が終わらなきゃ出てこれないからさ。武器も持ってないし、魔道も持ってない。丸腰で行けば同じようなことになると思ってね」
それはそうとどうやって犯人を追い詰めて逮捕までいったのかということだ。
赤い目が出てきて契約をしたことまでは覚えている。
だが、そのあとの出来事は覚えていない。
覚えているのはシン1人だけなのだから聞くしか方法がない。
どうしたのかをシンに聞いてみると、どうやら魔道を使ってやったと言うのだ。
「魔道を使ったって・・・どないしてやったんです?」
「あんたたちの思いを魔道に変えた・・・って言ったほうがいいかな?」
自分たちには魔道なんて憑りついたことなんてない。
それだったら見えているはずなのだ。
あのアンクーとかいう魔道に。
でも、見えていなかった。
急に魔道が使えるのはどういう事なのだろうか。
「あんたたちは七つの大罪に自分達自身で触れたんだよ。その思いそのものが」
「七つの大罪に・・・触れた?まさか、あの時のことですかね」
それらしきことをしたのではないかという根拠があった。
西崎が撃たれて亡くなったときのことを。
あの時何もできなかった劣等感にいらだちを募らせていた。
それと同時に死んだ西崎にもいらだちを覚えていた。
助けたいと思う岩城。犯人を捕まえて人々を守ろうとする西崎。
その心がたまたま一致してしまった。
それがきっかけで魔道を呼び寄せてしまった。
魔道にとってはいい獲物だと思って2人を憑りつかせた。
それと同時にシンの左目で2人を無理矢理契約させようと試みていた。
結果この様な形になったのだとシンは推測する。
「ポンコツの刑事さんは劣等感に行き詰った。つまり、それは怒りを表すもの。さしずめ憤怒とでも言いましょう。さらに、いかつい刑事さんはこのポンコツさんと同じ感情と守りたいっていう欲望が混じった。そのため強欲という罪に触れた。結果、2人の罪そのものが魔道という悪魔に憑りつかれたということです」
「それでこんなことになったってのか。傷もないのもわかるが、どうやって?」
「それは魔道の治癒力。傷もないのはそのせいだよ」
よほど強い魔道に憑りついたのだと認識をした西崎。
しかし、ここで岩城は疑問をシンと西崎にぶつけた。
それも、意外な質問を。
「あの・・・七つの大罪って言ってましたけど・・・。それって何です?」
「お前はそこから勉強か!!いいか、岩城。七つの大罪っていうのはだな・・・」
七つの大罪のことについて岩城に理解できるように西崎は説明をした。
憤怒、強欲、嫉妬、傲慢、色欲、暴食、そして怠惰の七つのことを意味している。
これは昔からある欲が原因によるものとされてきた七つで、すべての罪をひっくるめた結果がこの七つにまとめられたという事だ。
しかし、これはほんの一部でしかない。
説はいろいろあるのだが、あまりにも罪が多いことからありとあらゆる罪をひっくるめてこの結果になったという。
その後、追い詰めた理由について聞いてみた。
その時はまだ魔道が定着していなかったため暴走をしてしまい、犯人も魔道もボコボコにされたというのかオチだったという。
でも、何をしたのかはシンにもよくわかっていなかった。
シンの契約紋章の事についてはあとにしてほしいと西崎に頼まれた。
数時間後、西崎と岩城は警視庁に戻ると言った。
無事であることを知らせるために戻ると。
こうして一連の事件は終わりを告げたのだった。
警視庁に戻った西崎と岩城はその後の報告をした。
外傷もなく無事なこと、事件があったこともわかる範囲で答えた。
もちろん魔道に憑りついてやりましたなんてことは通用しない。
上司が謹慎になっていることを知ったのは他の刑事から聞いた話だった。
謹慎で済んだ人もいれば、殉職になった人もいるというのを聞かされた。
報告を終えた2人は三課に戻った。
山積みになった書類。
戻って早々書類整理なんてうんざりだ。
いっそ職場放棄をしてやろうかと思ったが、そういうわけにもいかず書類整理をすることにした。
書類整理をしていると1枚の紙が目に入った。
それは人事異動の件。
どうやら三課は本当に潰れる。
もう居場所もないと思っていた。
岩城も心配そうな顔をして西崎を見た。
「ほんまになくなるんですね・・・三課は」
「どこに飛ばされても仕方ないさ。今回の件は荷が重すぎたんだ。それにここはもともとはきだまりの集まりに作り出された課なんだ。潰れて当然の結果だ。さ、次はどこに働くかな」
どうなるにせよ2人はバラバラになってしまう。
最初で最後の事件だったということだ。
でも、紙を見ると下にはもう人事異動の場所までもが掲載されていた。
よく見ると、聞かない課の名前だった。
「特別魔道対策課」。
そんな名前の課だった。
担当はあの鋳剣。
なぜこんな課を作ろうとしていたのだろうか。
そんな時にふと出てきた。
「お疲れ様ですね、2人とも」
岩城は慌てて敬礼をした。
西崎は鋳剣の顔を見るだけで何の反応もしない。
「そんな睨んだ顔はよくないですね、西崎警視」
「睨んだ覚えなんてないな。それより、何だこの課は。あんたが設置者ってわけか。そもそも何であんたが魔道って言葉知ってるんだ?」
魔道という言葉は魔探偵にしか知らない言葉でもあった。
でも、この鋳剣が知っているというのには疑問がある。
その疑問に鋳剣は答えた。
「さあな。それは君たちで答えを探したらいいさ」
はぐらかそうとする鋳剣。
そもそも何でこんな課を作ることを決めたのだろうか。
「それよりも朗報だ。西崎警視、岩城巡査部長。君たちには特別魔道対策課に配属されることになった。これは初の試みだからね。しっかりとしてもらうよ」
「そんなことはわかってる。でも、何でこんな課を作った?」
「魔探偵との協力さ」
魔探偵との協力とはいったい何の事なのだろうか。
関係があるとは言い難い。
でも、関係しているということはどこかで手を組んだことになる。
最初の時、魔探偵に依頼してあるというのにも引っかった。
この言葉の意味はいったいどんな意味が込められているのだろうか。
「あらゆる対策や法律。常に日々新しくなっていく時代の中で魔道というものは存在してはいけないものだ。現に魔道という悪魔での対策なんて何も行われていない。むしろ、法律でも裁けない。そんな世の中に対して人間は日々進化し、犯罪行為も卑劣になる一方。それにより魔道と人間は一体化になってしまう事態になりつつある。人を憎み、恨み続ける世の中についていく中で魔道も日々進歩してく」
「進歩していく先には誰にもわからないことが起こりうる。決してこれは他人事のように見えて違うって言いたいのか?」
「無論それもありえる。しかし、それにも限界がある。人の心の中にある悪意は常に一定でもある。それ以上でもそれ以下でもない。必ず一定なのだ。それをむしばむ魔道がいるからこの世は何も変わらない。正義を掲げた警察の意思がこんなものなのかと世間から知れ渡れば、警察という組織そのものがいらなくなってしまう。そうならないためにも組織も進化を続けていき、変革を求めるのだよ」
何をしてもたたかれる世の中。
世間から批判を浴びれば組織は退化していく。
退化し続けていくにつれ、その組織は潰れていく。
そんな形式でやっていく世の中なのだ。
失敗すればどん底に落ち、地位すらもなくなる。
成功すれば地位も上がり、それに求める対価が必要になってく。
どちらにせよメリットとデメリットは存在する。
それに向かい合ってこその社会なのではないか。
変革を求め、進化を期待する者たちにもそれに沿える事をしなければいけない。
必要だという価値があってこそ求められるものもあるのだ。
その世の中から変革というのを取っ払ってしまえばいい。
なくてはならないものを。必要だと思うものを。
不必要なものは取っ払って、新しい何かを生み出すべきだと主張した鋳剣。
「なるほどな・・・って言いたいとこだけど、それ以上あんたに求めても仕方ないか。それがあんたの方針なんだし」
いつになく冷静な西崎。
この判断がどう転がっていくのか。
今後この判断が間違った方向に向かうのかはまだわからない。
やれるときにはやる。ただそれだけなのだと。
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