魔探偵探偵事務所

カクカラ

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1章3節 欲まみれの浸食

3-5 (64話)

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事件現場に容疑者全員を呼び出し、事件の真相をすべて明かすときがくる。
みんなはアタフタな顔をしていたり、イラついたりしている。
娘を持つ容疑者は心配そうな顔をしていた。
西崎と岩城も捕まえる覚悟をしていた。
シンも一息ついて容疑者全員の顔を見る。

「遅くにすいません。犯人がわかりましたので報告をします」
「早くしてくれないか!こっちは忙しいんだよ!」
「こんな遅くになんですか・・・。娘の病院に行かなければいけないのですが」
「すんません。けど、時間はとらせません。これは全て皆さんには知っておかないといけないんで」

いらだちを見せる男、冷静な男、アタフタしていて状況がつかめていない男、そして娘の心配をする男。
4人の中に犯人がいることは間違いない。
冷静な様子でシンは容疑者を見て事件の全容ぜんようを明らかにした。

「今回の事件、金庫から盗まれた数千万円ものの大金が盗まれました。金庫は認証にんしょうの機械があるため、特定の人間にしか開けることはできません。もちろん、あなたたちは何があってもいいように認証登録をされています。僕らの場合はエラーが発生し、中に入ることは至って不可能ということが判明しました。ここまではあなたたちでも分かる範囲だと思います」

うなずく容疑者ようぎしゃ達。
しかし、ここからどのようにされていたのかが判明される。
誰にも気づかれずに大金を盗んだのかを。

「しかし、犯人は簡単に大金を手に入れ、誰にもバレずに持ち去ることができました。それをどうやってやったのか。まずはどうやってあの頑丈な扉をやぶることができたのかお教えします。その頑丈な扉まで行きましょうか」

容疑者全員を金庫室に向かわせ、頑丈な扉の前で立ち止まる。
至って何もない扉なのだが、そこに仕掛けがあった。

「何もねーじゃねぇか。これがやぶられたなんてあり得ないだろ」
「そう思うかもしれねぇけど、それが違うんだな」

西崎と岩城が用意したのは赤外線のライトだった。
懐中電灯ぐらいの大きさを1つずつ持っていた。
シンに目で合図をして説明をさせた。

「今、この頑丈な扉は何も仕掛けもありません。どんなことをしても開かないようになっております。唯一ゆいいつ開けるのには隣にある認証されなければ開くことは不可能です。でも、あることをすれば簡単に開けられるんです。その前に1つだけ質問があります。あなたたちは悪魔というのを信用していますか?」

容疑者全員はいるという噂は知っている。
でも、直接悪魔にあったことはないと言っている。
それさえわかっていれば話が早い。
シンはそのことを参考に話を進めた。

「僕たちは悪魔のことを魔道というふうに言っています。その魔道を使ってこの扉を開けたんです。無理矢理なやり方で」

シンは扉に触れてコンコンと扉を叩いた。
何もないことを確かめさせたシンは西崎と岩城に赤外線のライトを扉にあてるように指示をした。
数秒もその扉に赤外線をあてた。
何もないだろうと思いきや、ゆっくりと頑丈な扉が開いていくように見えた。
真ん中に切り目が入っていくような形。
刀か何かで切られたような跡が。
容疑者全員息をのんだ。
こんなことがあるのかと想像もしていなかった。
認証の機械も反応していない。
これは一体どういうことなのだろうか。
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