魔探偵探偵事務所

カクカラ

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1章3節 欲まみれの浸食

3-6 (65話)

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「機械認証がされていない・・・」
「しかも、こんな穴どこから・・・」

機械でも感知されないほどの穴が開いていた。
普通の人間には見えないが、光をあてるとこのような姿になっているとは思ってもみなかった。
シンはこの穴を見て説明をし始めた。

「この穴はあることをして開かれたものなんです」
「あることというのは?」
「先ほども言ったように魔道を使ってこの穴を開けたのです。本来、魔道は現物であるものは触れることはできません。触ろうとすると透明人間とうめいにんげんのように透けてしまいます。ですが、あることをすればこの穴を作ることは可能なんです。それは魔道のです」

魔道の武器化と聞かれてさっぱりわからない容疑者達。
それをわかるように岩城が簡単に説明をした。

「魔道は人間の欲によって吸い寄せられます。吸い寄せられた欲に応じて魔道は姿を見せます。例えば、怒りを覚えてしまえば怒りに匹敵ひってきするような魔道に変化します。今回の場合はお金に対しての欲である。と、いうことはそれに匹敵する魔道が現れるということなのです。魔道はその憑りついた人間の欲を餌として生きています。欲がたまればたまるだけ魔道は成長し始めるのです。しかし、人間にも考えという知恵があります。その知恵を魔道と共有することにより魔道にはなかった力、武器化という力が得られるわけなんです」

人にだって悪い知恵と良い知恵を持っている。
良い知恵ならば魔道は寄ってくることもない。
しかし、悪い知恵が働けば働くほど魔道にとってはいいことなのである。
知恵を餌として食い、それを憑りついた人間と共有することで本来魔道にはなかった能力が得られるという仕組みなのだ。
今回の場合は刃物のようなもので頑丈な扉が破壊されていることから犯人は魔道の扱いには慣れていると考えていた。

「今回はこの武器化によってこの扉が破壊されていたという考えになります。しかし、ここで1つ問題点があります」
「どうやってあの大金を出したかってことですよね」

シンは金庫内に入って容疑者全員に話をした。
あんな大金をどう持ち出したかについて。

「そもそも何千万円ものお金を盗むなら複数人いるはずなんです。見張り役、盗み役に2人。4人か5人いれば簡単なこと。でも、ここには機械認証があるため扉より先にはいけません。大人数で盗みを働けばいずれ警備員にばれて警察に連行されてしまいます。しかし、今回はそれを1人でおこなったんです。魔道を使った巧みな技で」

魔道を使った巧みな技とは一体何だと言うのだろうか。
警備員にもばれずに盗み出し、それをどこに持ち去ったというのか。
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