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1章3節 欲まみれの浸食
3-12 (71話)
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突きつけられた2つの証言。
男は下を向いてブツブツと話していた。
あっけなく終わりを迎えるというわけにはいかない。
男から自供しなければ始まらないのだから。
「証拠もあるし、証言もある。これでも言い逃れしようとでもする気か?」
「まあ、そうなるのも無理ないですよね。子供の立場、わかっているんですから」
シンの一言で西崎と岩城がシンの方を向いた。
子供の立場とは一体何を意味していたのか。
西崎はシンにその意味を聞こうとしていた。
「どういう意味だよ?」
「その子供と同じ病気にかかっているんですよ。COPDという病気に。いつ死ぬかなんてわからない。それを分かったうえでこの犯行に及んだんです。もみ消した病院がどうしても許せずにはいられない。それは今でも変わらないはずです。それを覆るようにするためにはお金がどうしても必要だった。お金で買われていたならお金で返せばいいと。子供の報いを知らしめるためにもこの犯行に手を染めたんです」
たった1つの命の尊さを知らしめるための犯行。
男にとってもそれはあるまじき行為だということを。
執行猶予中でもこれだけはしなければいけなかった。
そう思いを募らせた結果、魔道によって踏みねじられた。
小さな思いが大きく膨らんだ結果だったのかもしれないということを。
「そうです。君や刑事さんの言う通りです。私がやったんです」
これには認めざるを得なくなった。
ここまでの証拠を突き付けられたら逃げようにも逃げられない。
下を向いてすべてを話した。
「うちの子供が亡くなった翌日、たまたま担当していた医師達の話を偶然聞いてしまったんです。このことはなかったことにしよう。そのために多額のお金を動かしてマスコミや出版社には黙ってもらおうと。私はその言葉に苛立ちを感じました。子供の命がお金で買われるなんて医者として恥じたことだ。むしろ医者として失格。ちっぽけな命だとしか思っていない病院に復讐しようと」
その事を聞いて男は病院側に抗議をした。
しかし、知らないの一点張りで何も話さなかった。
怒りが募り、その矛先を男の妻に押し当てた。
押し当てすぎたせいでその妻も死んでしまった。
独り身の男から奪うものなんて何もなかった。
だから、事件を起こしてすべてを終わらせようとした。
だが、終わることはなかった。
出所して最初に浮かんだのが子供のことだった。
恨みに恨みを重ね、ストレスがたまった。
解消するためにタバコで補った。
でも、足りない。
積りに積もった結果がこの方法だったと。
男はずっとうつむいてすべてを自供した。
でも、それだけでは終わらなかった。
あの魔道だけは。
男は下を向いてブツブツと話していた。
あっけなく終わりを迎えるというわけにはいかない。
男から自供しなければ始まらないのだから。
「証拠もあるし、証言もある。これでも言い逃れしようとでもする気か?」
「まあ、そうなるのも無理ないですよね。子供の立場、わかっているんですから」
シンの一言で西崎と岩城がシンの方を向いた。
子供の立場とは一体何を意味していたのか。
西崎はシンにその意味を聞こうとしていた。
「どういう意味だよ?」
「その子供と同じ病気にかかっているんですよ。COPDという病気に。いつ死ぬかなんてわからない。それを分かったうえでこの犯行に及んだんです。もみ消した病院がどうしても許せずにはいられない。それは今でも変わらないはずです。それを覆るようにするためにはお金がどうしても必要だった。お金で買われていたならお金で返せばいいと。子供の報いを知らしめるためにもこの犯行に手を染めたんです」
たった1つの命の尊さを知らしめるための犯行。
男にとってもそれはあるまじき行為だということを。
執行猶予中でもこれだけはしなければいけなかった。
そう思いを募らせた結果、魔道によって踏みねじられた。
小さな思いが大きく膨らんだ結果だったのかもしれないということを。
「そうです。君や刑事さんの言う通りです。私がやったんです」
これには認めざるを得なくなった。
ここまでの証拠を突き付けられたら逃げようにも逃げられない。
下を向いてすべてを話した。
「うちの子供が亡くなった翌日、たまたま担当していた医師達の話を偶然聞いてしまったんです。このことはなかったことにしよう。そのために多額のお金を動かしてマスコミや出版社には黙ってもらおうと。私はその言葉に苛立ちを感じました。子供の命がお金で買われるなんて医者として恥じたことだ。むしろ医者として失格。ちっぽけな命だとしか思っていない病院に復讐しようと」
その事を聞いて男は病院側に抗議をした。
しかし、知らないの一点張りで何も話さなかった。
怒りが募り、その矛先を男の妻に押し当てた。
押し当てすぎたせいでその妻も死んでしまった。
独り身の男から奪うものなんて何もなかった。
だから、事件を起こしてすべてを終わらせようとした。
だが、終わることはなかった。
出所して最初に浮かんだのが子供のことだった。
恨みに恨みを重ね、ストレスがたまった。
解消するためにタバコで補った。
でも、足りない。
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男はずっとうつむいてすべてを自供した。
でも、それだけでは終わらなかった。
あの魔道だけは。
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