性転換パンスト2

廣瀬純七

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お風呂にて

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性転換パンストを履いたことで、完全に性別が入れ替わってしまったミホとユウタ。新しい体にまだ慣れないまま、二人は次々と異なる感覚を味わっていた。そしてその夜、いつものように一緒にお風呂に入ろうという流れになったが、今回は特別な緊張感が漂っていた。

「ねえ、ユウタ…いや、今はどう呼んだらいいのかな?」ミホは男性化した自分の声にまだ違和感を覚えながら、浴室に向かう。

「ミホでいいよ。私もまだこの体に慣れてないし…でも、ユウタって呼ばれるとちょっと変な感じがする。」ユウタ――いや、今は完全に女性の体になってしまった彼女は、自分の名前がどこか違和感を感じさせていた。

二人は少しの沈黙の後、服を脱ぎ始めた。普段なら何ともないこの行為も、今の二人にとっては新しい経験だった。ユウタは、自分の体が女性のそれになっていることを実感しながら、鏡に映る自分の姿を見つめた。

「本当に変わっちゃったんだな…」ユウタは自分の胸に手を触れ、不思議そうに呟いた。女性らしい曲線が目の前に広がり、まるで自分が誰か他人になったかのような感覚を覚えた。

一方、ミホも自分の変わった体を鏡で確認していた。肩幅が広く、筋肉質な体つきになっている。胸が平らになった感覚にまだ慣れない彼女は、何度か鏡に映る自分を見て、軽くため息をついた。

「なんだか、これまでとは全然違うね…お風呂に入るのもこんなに緊張するなんて思わなかった。」ミホはお湯を張りながら、少し照れくさそうに言った。

「うん…私も。でも、こうなっちゃった以上、楽しんでみようかな?」ユウタは少し笑顔を浮かべながら答えた。

二人はついにお風呂に入り、湯気に包まれながら向かい合った。普段ならリラックスして会話を楽しむ時間だが、今は違った。お互いの体をじっくり観察しつつ、どこかぎこちない雰囲気が続く。

ユウタは湯船にゆっくりと体を沈めながら、「なんか、湯船に入る感覚も違うね。女性の体って、すごく敏感なのかも…」と少し驚いた様子で呟いた。お湯の温かさがこれまで以上に体全体に染み渡る感覚が、彼女を新鮮な気持ちにさせていた。

「それ、すごくわかるよ。僕もこの体、力強くてしっかりしてるけど、何か繊細さが足りない気がする…」ミホも新しい体にまだ慣れず、どこか戸惑いを感じていた。

二人はしばらく無言で湯船に浸かっていたが、次第にリラックスしてきた。お湯に包まれ、互いの体の変化に対する戸惑いも少しずつ和らいできた。

「ねえ、ミホ。こうしてると、なんだか不思議だけど悪くない気がしてきたよ。最初は驚いたけど、こうやって一緒にお風呂に入ってると、性別が違っても私たち、変わらないね。」ユウタは微笑んでミホを見つめた。

「そうだね。僕たち、どんな姿でも一緒にいるんだから、それで十分だよね。」ミホも優しく笑い返しながら、ユウタの手を握った。

お湯の中で二人はそっと手を繋ぎ、変わってしまった体に驚きながらも、変わらない絆を感じていた。性転換パンストによって体は変わったが、二人の心は同じまま。新しい体験が次々と訪れる中でも、お互いを支え合っていくことを確信し、静かな夜のお風呂でリラックスする二人だった。
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