性転換パンスト2

廣瀬純七

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ユキの好奇心

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ある日、街の中にある一軒のカフェに、ちょっと奇妙な光景が広がっていた。若い女性たちが、一風変わったパンストの噂をしていた。「性転換パンスト」というアイテムだ。そのパンストを履くと、履いている部分だけが瞬間的に性別が逆転するというのだが、特に面白いのは、パンツ部分だけを残して脚の部分を切り捨てると、その部分だけが男性化するということだった。つまり、下半身だけが男性になる。

一人の若い女性、ユキはその話を聞いて興味を持った。彼女はいたずら心が強く、少しだけ人々の反応を見てみたいと考えた。次の日、彼女はその「性転換パンスト」を入手し、脚の部分を切り取って、パンツ部分だけを残して履いてみた。

ユキはミニスカートを履き、通常の見た目は全く変わらない。しかし、パンツ部分を履いている下半身は完全に男性化していた。彼女はニヤリと笑い、近くの商業施設に向かった。

その施設に着くと、ユキは男子トイレの前で一瞬立ち止まる。普通の女性が男子トイレに入ること自体が異常だが、彼女は気にする様子もなく、堂々と中に入った。トイレの中には数人の男性が立って用を足している。ユキは誰の目も気にせず、彼らの隣に立ち、小便器に向かってスカートを持ち上げた。

ぱっと見、そこには違和感があった。上半身は完全に女性、長い髪に、ミニスカート、細い足。しかし、彼女の下半身だけが男性化しており、他の男性たちと同じように立って用を足していた。

横に立っていた男性が驚いて彼女をちらりと見る。顔は明らかに女性だが、下を見ると――同じだ。「え?」とその男性が声を漏らすが、ユキは笑顔を返して特に何も言わず、涼しい顔で用を足し終わると、手を洗い、何事もなかったかのようにトイレを出て行った。

その光景を目の当たりにした他の男性たちは、一瞬何が起こったのか理解できずに立ち尽くす。「今のは…?」と誰かが呟くが、答えは誰にもわからない。

ユキはそのままカフェに戻り、友人たちにその出来事を面白そうに話した。「いやぁ、男子トイレ、ちょっと新鮮だったかも!」と笑いながら言った。友人たちは彼女の話に大笑いし、さらに性転換パンストの可能性について様々な話を広げていく。

それ以来、性転換パンストはただの噂話以上のものとなり、都市伝説のように語り継がれることになるが、実際にそれを試す勇気を持つ人はほとんどいなかった。ユキのように好奇心旺盛な者だけが、その奇妙な体験を楽しんだ。
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