パラサイト 中学生の結衣編

結衣と愛、不思議な瞬間

夏休みのある午後、結衣は幼馴染で仲の良い女の子、愛を自宅に招いていた。愛は結衣が男の子として過ごしてきた6年間を知っているだけに、最近の変化についてどう話すべきか、結衣は迷っていた。  

「愛、ちょっと話したいことがあるんだ。」結衣が少し緊張した様子で切り出すと、愛は首をかしげながらも笑顔で答えた。  

「何？ どうしたの、結衣？」  

---

### 事情を打ち明ける  

結衣は意を決して、自分の身に起きた出来事を説明し始めた。  

「実は……最近、僕、いや、私の体が変わっちゃって……男の子じゃなくなったの。」  

愛は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに結衣の真剣な表情を見て、優しい声で応じた。  
「そうだったんだ。でも、結衣は結衣だよ。それに、どんな姿でも私の友達でしょ。」  

その言葉に救われた結衣は、少しずつ話を続けた。ペニスが取れてしまったこと、家族で探したけど見つからなかったこと。そして、自分が女の子の体になったこと。  

---

### 手を握り合う二人  

愛は黙って結衣の話を聞いていたが、結衣が話し終えると、そっと彼女の手を握った。  

「結衣、怖かったんだね。でも、もう一人で悩まなくていいよ。私がいるから。」  

その瞬間、二人の手の中で何かが動いたような感覚が走った。  

「えっ……？」愛は驚いたように目を見開き、手を離そうとしたが、二人の手は妙に強く引き合うように感じられた。  

「今の……何？」結衣も同じように驚き、愛の手を見つめた。  

---

### 愛の体に起きた変化  

「なんか……今、何かが入ってきた感じがした。」愛は自分の胸に手を当てながら言った。  

「入ってきた……って、何が？」結衣が戸惑いながら尋ねると、愛は少し混乱した表情で続けた。  
「わからない。でも、結衣と手を握った瞬間、体の中に何かが入ってきたような感覚がしたの。」  

愛の手の甲を見ると、そこには小さな赤い点のような跡が浮かび上がっていた。それはまるで、何かが体に同化した印のようだった。  

---

### 不安と期待  

「これって……また何か始まっちゃったのかな。」結衣は複雑な気持ちで呟いた。  

「でも、なんだか大丈夫な気もする。」愛は少し笑って、結衣の手をもう一度握った。  

二人はお互いの手を見つめながら、不思議な現象の真相を探ることを決意した。  

「結衣、一緒に解決しよう。私、どんなことでも手伝うよ。」  
「ありがとう、愛。君がいてくれて、本当に良かった。」  

二人の絆はより深まり、不思議な運命を共に歩む覚悟を決めたのだった。  

--- 

### 新たな冒険の予感  

この出来事が、結衣と愛にとってどんな意味を持つのか。二人はまだ知らないが、新たな冒険が始まろうとしていることだけは確かだった。