パラサイト 中学生の結衣編

朝の違和感

二学期が始まって数週間後のある朝。愛人は目覚まし時計の音に反応して目を開けた。布団の中で体を伸ばそうとしたその時、下半身に何かが引っかかるような違和感を覚えた。  

「ん……？」  

目をこすりながら布団をめくると、そこには昨日まで自分になかった“変化”がはっきりと確認できた。  

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### 初めての朝  

「え、何これ……？」  

愛人は驚きと戸惑いで固まった。朝の静けさの中、下半身に感じる不思議な感覚はじっとしているだけで強調されていくようだった。  

「まさか、これが噂に聞く“朝勃ち”ってやつ……？」  

愛人は少し赤面しながらも、自分の体の変化をじっくり観察した。  

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### 動揺と冷静  

「えっと……これ、どうすればいいの？」  

布団の中で身動きを取ろうとしたが、感覚が敏感になっているため、逆に不安が増していく。深呼吸をして冷静になろうとするが、なかなか収まらない。  

「数週間前までは女の子だったのに、こんなの慣れるわけないじゃん……！」  

頭を抱えながら、愛人は一人で混乱していた。  

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### 相談相手  

その後、どうにか気持ちを落ち着かせ、普段通りの服装に着替えた愛人は学校に向かった。すると、結衣も家の前で愛人を待っていた。  

「おはよう、愛人！」  
結衣は明るい笑顔で挨拶をしたが、愛人は少し気まずそうに視線を逸らした。  

「お、おはよう……。」  

「どうしたの？ なんか顔赤いけど。」  

「いや、なんでもないよ……。」  

「もしかして、朝勃ちしちゃったの？」
結衣の鋭い勘に愛人はびっくりした。

「うん、そうなんだけど、あれはどうすればいいの？」
愛人が恥ずかしそうに言った。

「何もしないで放っておけば自然に元に戻るから大丈夫だよ！」
数週間前までは男の子だった結衣は平然とそう答えた。

愛人はそそくさと歩き始めた、歩きながらも、今朝の出来事が頭から離れなかった。  

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### 受け入れる第一歩  

登校中、愛人はふと空を見上げて思った。  

「これも男の子になったからには、受け入れなきゃいけないんだろうな……。」  

まだ慣れないことだらけだが、新しい体での生活を少しずつ受け入れていこうと心に決めた愛人。  

「よし、とりあえず今日は普通に過ごしてみよう！」  

愛人は少しだけ前向きな気持ちを取り戻し、結衣と一緒に学校への道を歩いていった。  

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この朝の出来事は、愛人にとって新しい体験の始まりだった。