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セカンドシングル「メイドユーハッピー」
しおりを挟む紅白歌合戦への出場を果たし、一躍時の人となったメイド倶楽部。その人気はますます高まり、ファンから次なる楽曲への期待の声が高まっていた。
事務所の会議室で、プロデューサーの佐藤がメンバーに告げた。
「次のセカンドシングルだけど、タイトルは『メイドユーハッピー』に決まったわ。この曲で、さらに多くのファンを笑顔にしたいの。」
「メイドユーハッピー…いいタイトルだね。」
結衣が小さく呟いた。
「今回も全力でやりましょう!」
真梨香が拳を握りしめる。
「もちろん!でも、どんな曲になるのかな?」
真央が興味津々で尋ねた。
佐藤は笑顔を浮かべ、パソコンのスピーカーからデモ音源を流した。ポップでキラキラしたメロディが流れ始め、自然とメンバーの顔に笑顔が浮かぶ。
「今回のテーマは、リスナーの皆さんを笑顔にすること。明るく元気なメイド倶楽部らしさを存分に詰め込んだ曲よ。」
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### レコーディングの挑戦
数日後、メンバーはスタジオでのレコーディングに臨んだ。プロデューサーの佐藤が見守る中、それぞれの個性を生かした歌声がマイクを通じて響き渡る。
「結衣、サビの部分はもっと感情を込めてみて!」
ディレクターの指示に、結衣は何度もテイクを重ねる。
「わかった、やってみる。」
結衣は深呼吸をしてから再び歌い始めた。その声には、ファンへの感謝と「ハッピー」を届けたいという想いが込められていた。
「真梨香、真央、二人とも最高!特にハモリの部分、すごくいい感じよ。」
佐藤が笑顔で褒めると、真梨香と真央は顔を見合わせて笑った。
「やっぱり三人で歌うのって楽しいね。」
真央が嬉しそうに言うと、真梨香も大きくうなずいた。
「うん。私たちだからこそ、この曲を届けられる気がする!」
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### 発売イベントの準備
シングル発売に向けて、メイド倶楽部はさまざまなイベントの準備に追われた。握手会やミニライブのスケジュールが組まれ、ファンとの交流の場が計画された。
「今回は初回限定版に、メイド姿の特製フォトカードを付けるらしいよ。」
真梨香がパンフレットを見ながら言うと、真央が驚いた表情で答える。
「それって、めちゃくちゃ人気出そうだね!」
「いや、人気が出るのはいいけど、また撮影でメイド服を着るのか…。」
結衣は苦笑いを浮かべたが、心の中では少し楽しみにしている自分がいた。
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### 発売日、そしてサプライズ
ついに「メイドユーハッピー」の発売日がやってきた。全国のCDショップや配信サイトで曲が解禁されると、瞬く間に大反響が巻き起こった。
「これ、本当に私たちの曲がランキング1位になってるの?」
真梨香がスマホを見ながら目を輝かせる。
「うん、すごい!ファンのみんなのおかげだね!」
真央が嬉しさを隠せない様子で続ける。
その夜、事務所からのサプライズで、メンバーはファンからのビデオメッセージを見せられた。
「メイド倶楽部の曲を聴いて、毎日元気をもらっています!」
「新曲、最高です!ずっと応援してます!」
ファンの笑顔と感謝の声に、結衣は胸が熱くなった。
「私たちの歌が、誰かの心を動かしてるんだね…。これからも頑張らなきゃ。」
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### 次なるステージへ
「メイドユーハッピー」はセカンドシングルとして大成功を収め、メイド倶楽部の人気はさらに加速していった。そして、彼女たちは次なる目標であるアリーナツアーに向けて、新たな挑戦を始めるのだった。
「みんな、これからも一緒に最高のステージを作ろう!」
結衣の言葉に、真梨香と真央は笑顔で頷いた。
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