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第7章 天下分け目の大決戦編
25.大神として
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創栄大神に謁見し、祐藤たちは三浦幕府に対する倒幕行為を許す旨の言葉を賜った。
これは、志太家が幕府と戦う為の大義名分を得たに等しい。
すると創栄は、祐藤に対して口を開いた。
創栄
「創武大神の代より政への介入はいたさぬこととなっておる。それ故、朕が出来ることは将軍職の任命じゃ。しかし将軍職は今は三浦殿が就いておる。よって、これを退けさせる必要はあるぞよ。」
創武大神が即位した時代に封建社会を確立させる為、以後の大神は政に口出しをするなどの介入をしない主義を貫き通して来た。
だが、時代は流れて戦国の世に突入するとそのような悠長な事も言ってはいられない状況に直面した。
今回の創栄の意向は、中途半端なものであるという印象を受けるが、これは先祖の代から守り通して来たという主義や信念を出来る限り曲げずに解決させたいが一心で出した苦肉の策とも言えよう。
祐藤
「ははっ、それだけでも充分にございます。」
祐藤は、ただただ創栄に深々と頭を下げてそう言った。
すると創栄が首を傾げて言った。
創栄
「しかし志太殿よ、将軍の三浦殿を一体どのようにして退けるというのじゃ?」
これに対して祐藤は毅然とした態度で口を開いた。
祐藤
「武をもって退けるのみにございます。古くは創武大神様の時代に将軍家及び各国の大名家たちがなされたように…」
かつて創武大神が即位していた時代は、各地に明確な統率者が存在しなかった。
それ故に、各地での意見の食い違いなどを始めとした争いが絶えなかったという。
そこで創武大神は、自身の部下たちを将軍と守護大名に任命して各国を治めさせた。
しかし、突然の出来事に各国の民たちは当初は混乱していたという。
その混乱はやがて暴動へと発展し、各地の守護大名から独立した勢力を築くなど本末転倒とも言える状態に陥った。
この事態を重く見た時の将軍 三浦利晴は、各国の守護大名たちに対して武をもって抵抗勢力を退ける事を命じた。
やがて守護大名たちは総力をあげてこれを鎮圧させ、以後数百年間に渡って三浦幕府の支配が続く事となった。
・三浦 利晴(みうら としはる)
初代三浦幕府将軍。
出自は不明だが、創天御所付近の小さな村の孤児であったとの説がある。
創武大神が即位した頃に仕えたという。
武勇に優れた才能を持ち、数々の逸話が存在している。
やがて創武大神より将軍に就任し、政を始めるも各地で抵抗勢力が発生して国内は更に大混乱に陥ってしまう。
そこで利晴は、武勇に優れた才能を発揮すべく武をもって退ける政策を敢行したところ、抵抗勢力を鎮圧するなど大成功を収めた。
これにより、以後数百年間も続く三浦家による幕府の体制が確立される事となった。
創栄
「武をもって征すると申すか。」
祐藤
「ははっ、武をもって征するということは結果的には創天国としても痛みを伴うこととなりましょう。しかし、痛みを伴わずして泰平の世は築けませぬ故、どうかお分かりいただきますようお願い申します。」
祐藤はそう創栄に言った後に再び頭を深々と下げていた。
創栄
「痛み、か…黙って乱世を見ておった朕にも非があろう。分かった、こたびの件は志太殿に任せようではないか。必ずや良き世を造るのじゃぞ。」
創栄は燃えるような熱い眼差しを祐藤に向けていた。
これは、志太家が幕府と戦う為の大義名分を得たに等しい。
すると創栄は、祐藤に対して口を開いた。
創栄
「創武大神の代より政への介入はいたさぬこととなっておる。それ故、朕が出来ることは将軍職の任命じゃ。しかし将軍職は今は三浦殿が就いておる。よって、これを退けさせる必要はあるぞよ。」
創武大神が即位した時代に封建社会を確立させる為、以後の大神は政に口出しをするなどの介入をしない主義を貫き通して来た。
だが、時代は流れて戦国の世に突入するとそのような悠長な事も言ってはいられない状況に直面した。
今回の創栄の意向は、中途半端なものであるという印象を受けるが、これは先祖の代から守り通して来たという主義や信念を出来る限り曲げずに解決させたいが一心で出した苦肉の策とも言えよう。
祐藤
「ははっ、それだけでも充分にございます。」
祐藤は、ただただ創栄に深々と頭を下げてそう言った。
すると創栄が首を傾げて言った。
創栄
「しかし志太殿よ、将軍の三浦殿を一体どのようにして退けるというのじゃ?」
これに対して祐藤は毅然とした態度で口を開いた。
祐藤
「武をもって退けるのみにございます。古くは創武大神様の時代に将軍家及び各国の大名家たちがなされたように…」
かつて創武大神が即位していた時代は、各地に明確な統率者が存在しなかった。
それ故に、各地での意見の食い違いなどを始めとした争いが絶えなかったという。
そこで創武大神は、自身の部下たちを将軍と守護大名に任命して各国を治めさせた。
しかし、突然の出来事に各国の民たちは当初は混乱していたという。
その混乱はやがて暴動へと発展し、各地の守護大名から独立した勢力を築くなど本末転倒とも言える状態に陥った。
この事態を重く見た時の将軍 三浦利晴は、各国の守護大名たちに対して武をもって抵抗勢力を退ける事を命じた。
やがて守護大名たちは総力をあげてこれを鎮圧させ、以後数百年間に渡って三浦幕府の支配が続く事となった。
・三浦 利晴(みうら としはる)
初代三浦幕府将軍。
出自は不明だが、創天御所付近の小さな村の孤児であったとの説がある。
創武大神が即位した頃に仕えたという。
武勇に優れた才能を持ち、数々の逸話が存在している。
やがて創武大神より将軍に就任し、政を始めるも各地で抵抗勢力が発生して国内は更に大混乱に陥ってしまう。
そこで利晴は、武勇に優れた才能を発揮すべく武をもって退ける政策を敢行したところ、抵抗勢力を鎮圧するなど大成功を収めた。
これにより、以後数百年間も続く三浦家による幕府の体制が確立される事となった。
創栄
「武をもって征すると申すか。」
祐藤
「ははっ、武をもって征するということは結果的には創天国としても痛みを伴うこととなりましょう。しかし、痛みを伴わずして泰平の世は築けませぬ故、どうかお分かりいただきますようお願い申します。」
祐藤はそう創栄に言った後に再び頭を深々と下げていた。
創栄
「痛み、か…黙って乱世を見ておった朕にも非があろう。分かった、こたびの件は志太殿に任せようではないか。必ずや良き世を造るのじゃぞ。」
創栄は燃えるような熱い眼差しを祐藤に向けていた。
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