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第7章 天下分け目の大決戦編
52.三浦宮御所の戦い(5)
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将軍 継晴の命によって先鋒を任された景綱は、口羽軍を発見。
自身の家を滅亡に追いやられた恨みをこの戦いにぶつけるべく、全力を注いでいた。
進軍していた景綱の軍勢は、口羽軍から少し離れた場所に留まり、兵たちに声をかけた。
景綱
「よし、まずは我らの鉄砲玉を口羽の軍勢にお見舞いいたせ!」
そう言うと景綱の兵たちは鉄砲を取り出して口羽軍に照準を向けた。
景綱
「では、狙いを定めて一斉に射撃せよ。準備は良いか…では、撃てっ!!」
景綱の合図で鉄砲による砲撃が開始した。
全軍が一斉に射撃を行った事もあり、戦場では凄まじい轟音が鳴り響いていた。
この砲撃により、口羽軍では多数の被害が発生したようである。
崇数
「ほう、最初に鉄砲とな。随分と過激な挨拶をしてくれたものよな。」
崇数は穏やかな表情ではあったが、景綱の攻撃に対して静かな怒りを覚えていた。
崇冬
「くっ…父上、我らも避けるのに精一杯で兵たちは手も足も出せませぬぞ…」
崇冬は、自身の軍勢が景綱による鉄砲の攻撃を受けるがままである事に危機感を覚えていた。
崇数
「口羽の人間たる者、これしきのことで狼狽えるでない。」
軍勢に被害が及んだ事で焦りを感じていた崇冬に対し、崇数がそう檄を飛ばした。
その様子を見ていた景綱は、崇数らに向けて問い掛けの言葉を発した。
景綱
「崇数殿よ、我が軍勢による鉄砲玉の雨のお味はいかがにございますかな?」
景綱は得意気な表情をしていた。
崇数
「うむ、ちょうど良き準備運動となったわい。礼を申すぞ。」
崇数は涼しげな顔をしてそう言った。
しかし、口羽軍は鉄砲の攻撃を受けて多数の負傷者が出ている。
この状況下においても余裕そうな表情を見せる崇数を滑稽に感じた景綱が、思わず口を開く。
景綱
「どうも強がりを申されておると見た。真は辛かろうぞ?どうであるか?」
崇数は、したり顔をしていた景綱を見つめて言う。
崇数
「それにしても鳥居家の人間は、鉄砲に頼るしか能の無き臆病者しかおらぬようじゃな。かようことで仇を討つなど片腹が痛いわ。」
崇数は挑戦的な態度であった。
すると、景綱は静かな口調で呟き始める。
景綱
「崇数殿め、偉そうなことを申しおってからに…」
臆病者。
その言葉を聞いた景綱は、眉をぴくりと動かした。
鳥居家が滅亡に追いやられてからは、志太家の仇討ちを呪詛のように唱え続けて血の滲むような思いで必死で生きて来た。
景綱のそういった思いをその言葉によって完全に否定されたのである。
景綱は、崇数に対して少しずつ怒りがこみ上げて来るのが自分でもはっきりと分かっていた。
そして崇数が続けて言う。
崇数
「真のことを申したまでじゃ。そう言えば、お主の先代もかような戦い方が好きな者じゃったな。景綱殿、やはり血は争えぬものよのぅ。」
崇数はさらに景綱を挑発していた。
すると景綱は、鬼のような形相で崇数を睨みつけた。
景綱
「貴様!我が鳥居家を侮辱するつもりか!もう許さぬぞ!」
景綱の軍勢は、今にも口羽軍に全軍で突撃を開始せんばかりの勢いだ。
その様子を見て冷静な口調で崇数が答える。
崇数
「おや、どうやら図星にござったかな?」
崇数は、なおも挑戦的な態度を取っている。
景綱
「えぇい!者ども!この無礼者を成敗いたそうぞ!!」
堪忍袋の緒が切れた景綱は、怒り狂いながらそう叫んだ。
崇数
「儂と会ったことを後悔させてやるかね。来るが良い。」
崇数は手にした朱槍を構えていた。
自身の家を滅亡に追いやられた恨みをこの戦いにぶつけるべく、全力を注いでいた。
進軍していた景綱の軍勢は、口羽軍から少し離れた場所に留まり、兵たちに声をかけた。
景綱
「よし、まずは我らの鉄砲玉を口羽の軍勢にお見舞いいたせ!」
そう言うと景綱の兵たちは鉄砲を取り出して口羽軍に照準を向けた。
景綱
「では、狙いを定めて一斉に射撃せよ。準備は良いか…では、撃てっ!!」
景綱の合図で鉄砲による砲撃が開始した。
全軍が一斉に射撃を行った事もあり、戦場では凄まじい轟音が鳴り響いていた。
この砲撃により、口羽軍では多数の被害が発生したようである。
崇数
「ほう、最初に鉄砲とな。随分と過激な挨拶をしてくれたものよな。」
崇数は穏やかな表情ではあったが、景綱の攻撃に対して静かな怒りを覚えていた。
崇冬
「くっ…父上、我らも避けるのに精一杯で兵たちは手も足も出せませぬぞ…」
崇冬は、自身の軍勢が景綱による鉄砲の攻撃を受けるがままである事に危機感を覚えていた。
崇数
「口羽の人間たる者、これしきのことで狼狽えるでない。」
軍勢に被害が及んだ事で焦りを感じていた崇冬に対し、崇数がそう檄を飛ばした。
その様子を見ていた景綱は、崇数らに向けて問い掛けの言葉を発した。
景綱
「崇数殿よ、我が軍勢による鉄砲玉の雨のお味はいかがにございますかな?」
景綱は得意気な表情をしていた。
崇数
「うむ、ちょうど良き準備運動となったわい。礼を申すぞ。」
崇数は涼しげな顔をしてそう言った。
しかし、口羽軍は鉄砲の攻撃を受けて多数の負傷者が出ている。
この状況下においても余裕そうな表情を見せる崇数を滑稽に感じた景綱が、思わず口を開く。
景綱
「どうも強がりを申されておると見た。真は辛かろうぞ?どうであるか?」
崇数は、したり顔をしていた景綱を見つめて言う。
崇数
「それにしても鳥居家の人間は、鉄砲に頼るしか能の無き臆病者しかおらぬようじゃな。かようことで仇を討つなど片腹が痛いわ。」
崇数は挑戦的な態度であった。
すると、景綱は静かな口調で呟き始める。
景綱
「崇数殿め、偉そうなことを申しおってからに…」
臆病者。
その言葉を聞いた景綱は、眉をぴくりと動かした。
鳥居家が滅亡に追いやられてからは、志太家の仇討ちを呪詛のように唱え続けて血の滲むような思いで必死で生きて来た。
景綱のそういった思いをその言葉によって完全に否定されたのである。
景綱は、崇数に対して少しずつ怒りがこみ上げて来るのが自分でもはっきりと分かっていた。
そして崇数が続けて言う。
崇数
「真のことを申したまでじゃ。そう言えば、お主の先代もかような戦い方が好きな者じゃったな。景綱殿、やはり血は争えぬものよのぅ。」
崇数はさらに景綱を挑発していた。
すると景綱は、鬼のような形相で崇数を睨みつけた。
景綱
「貴様!我が鳥居家を侮辱するつもりか!もう許さぬぞ!」
景綱の軍勢は、今にも口羽軍に全軍で突撃を開始せんばかりの勢いだ。
その様子を見て冷静な口調で崇数が答える。
崇数
「おや、どうやら図星にござったかな?」
崇数は、なおも挑戦的な態度を取っている。
景綱
「えぇい!者ども!この無礼者を成敗いたそうぞ!!」
堪忍袋の緒が切れた景綱は、怒り狂いながらそう叫んだ。
崇数
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崇数は手にした朱槍を構えていた。
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